敗れたものの強烈な印象を残した石津幸恵(2010ウィンブルドンジュニア決勝)

Girls’ Singlesの決勝まで進出した石津幸恵ですが、残念ながらフルセットの接戦の末敗れてしまいました。

「負けたけどいい試合だった」というのはなぐさめの言葉のようで、心からそう思えないと使わないようにしているのですが、この試合は紛れもなく「負けたけど、素晴らしい試合」でした。

すでに前の記事にコメントがあったように、ファイナルセット4−4でのダブルフォルトが痛かったですが、WOWOWで見たそのプレーぶりは実に堂々としており、闘志があり、振り切りが良く、フットワークもいいという実に見ごたえのあるプレーぶりでした。

1stセットを取られながらも2ndセットでも攻撃的姿勢を崩さず、しっかり取りきってファイナルも4−2とリード。こういうことができる選手は、必ず伸びます。サービスにまだ改良の余地はあるようですが、ストローク力は現時点でもかなりありますね。

試合後のWOWOWスタジオでのインタビューでの受け答えもハキハキとしっかりしており、かつリラックスした雰囲気でとてもうれしそうなのが印象的でした。

グランドスラムジュニア決勝は1993年USオープンの吉田友佳以来、ウィンブルドン限定では1969年の沢松和子(優勝)以来ということで、成績自体も特筆ものなのですが、私はテニスの内容がそれにも増して素晴らしかったことを強調しておきたいと思います。

つくばフューチャーズで見た内山くんといい、10代選手にちゃんと将来の日本テニス界を任せられるような逸材がいることに安心感を覚えました。

4 件のコメント

  • 石津幸恵さんの試合を見たことありませんが、スラムトラッカーで見るときは興奮させてもらいました。
    準決勝のROBSONは英国期待の新人で、本戦にWCで参戦していましたが、1回戦でJANKOVICに負けていました。で、2週目のジュにアーにも(破格の扱い?)WCを得て参戦し、圧倒的な強さで全部ストレートで準決勝まで勝ち上がってきていました。その彼女に接戦を制して決勝進出ですから、すごいです。ブレイク後のキープが問題なだけと思います。ヨーロッパのITFを2戦するそうですが、1勝はするのではないかと期待が膨らみます。

    女子の方はポイントやランキングを全く分かりませんが、秋にこの街に来てくれないかなと思っています。

    男子決勝、出だしは様子見状態でしたが、3,4ゲームでは両者気合いが入ってきて、面白い試合になってきました。Nadalはここっというポイントできっちりとることができただけ有利でした。ラリーはBerdychの方が押していた感じですが、Federer戦ほどファーストが決まらなかったのが残念だったことでしょう。きっと初のGS決勝、それもウインブルドンなのでやっぱり硬くなっていたものと想像します。

    終わって、ツールドフランス、わたしの間違いで、今日はタイムトライアルステージではなく、ロッテルダムからブルッセルまで235Kmの普通のステージでした。期待した通り、きれいな風景、お城みたいな館や街並み、空撮映像はとても良かったです。ゴール少し前で数人の落車、ゴールが遠くに見えるあたりで、道幅一杯の落車、これにマイヨジョーヌも先に進めませんでした。その前を走っていた先頭グループの最後のスプリントの中でも落車と、ロードレースの良くある場面がありました。選手名は全然分かりませんが、今月の午前中はこの中継を楽しくみることになるでしょう。

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  • センターコートに似合う方ですね。あとでTシャツに着替えたときは、こどもっぽくなっていましたが、コート上では、すでに風格があり、WTA ツアーの常連になるのもすぐという感じですね。

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  • 堂々としてましたね~~♪
    チャレンジをびしっと使ったのは、
    本当にうけました。
    WOWOWインタビューで
    <使おうと思ってた!>と言ってたのが、
    また、ツボにはまりました。

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。