2017全仏 現地観戦まとめ(その2)

時間が空いてしまって申し訳ありません。

その1の続きです。

準備編

 チケットを3月に確保する前に、航空券とホテルは予約済みでした。航空券は長年貯めたANAのマイルで。6月4日(日)に出国し、5日(月)から11日(日)まで試合観戦&ちょっとだけ観光をし、12日(月)にパリを出発するスケジュールを立てました。観戦には体力を非常に使うことはわかっていましたので、女子のSFとFの日は観戦せず、基本的にのんびり過ごしながらパリ市内をぶらぶらする予定でした。女子の試合も興味ないわけではありませんが、さすがに毎日観戦では体もお金ももちません・・・。

 ホテルは、めったにない旅行なので、奮発してギャラリーラファイエットのすぐ近くの、5つ星を予約しました。でも、割と格安で予約できました。パリは基本、ホテルは高いわりには大したことありません。星4つあたりでも、よく言えば歴史と趣のある建物、悪く言えばあまり快適でないホテルが多いようです(昨年の出張時がそうでした)。下手に4つ星を選ぶくらいなら、ibisやHoliday Innあたりのチェーンの方がコスパが良いかもしれません。

 安かったのはずいぶん前もって予約したからでしょうか。最近流行りのトリバゴならもっと安く予約できたかもしれませんねw

 最近は民泊(Airbnb)も盛んなようです。こんかいはまったく考慮していませんでしたが、現地の事情をちょっと知ることができたので、次回は普通に選択肢に入ってきそうです。快適な割には安く、RGにも近い宿もあるようです。

 ホテルの場所は、オペラ座、マドレーヌ寺院、コンコルド広場あたりのエリアは比較的なじみがあったのと、地下鉄で1本でRGに行けそうだったので決めました。また空港からオペラ座へは直通のバス(11ユーロ)があるので、便利です。ただし、エアコン効いてないし窓を開けて走行するので、社内の空気環境はあまりよくありません。しかも必ず環状道路あたりで渋滞するので、時間は最大で1時間半くらい見ておく必要があるでしょう。確か、オフィシャルには50分とかそんな感じの所要時間でしたが。

 と、気が付いたら準備編なのに、入国編の情報まで書いてしまっていた・・・。いかにノープランで書いてるかがバレてしまいましたねw

 話を戻して準備編。実はホテル、航空券、観戦チケットを手配してしまってから油断してしまいました。時間はあっという間に過ぎて、仕事やらなんやらに追われているうちに気が付けば4月も終わり。そこでパスポートの期限がちょっと前にに切れていることに気が付きました。一瞬ひやっとしまいしたが、今は役所に行けば1週間くらいで発行してもらえると知り、一安心。午前休を取って役所に出向きました。

 「すいません、パスポートの作成に来たんですが」
 「はい、それではこれが必要書類の一覧です。」

 うむ。下調べ通り。リサーチ完璧だぜ!! 

 申請書
 戸籍謄本又は抄本(原本を必要とします)
 写真
 身元確認書類(運転免許証等)

 申請書は今書けばいいし、写真も免許も持ってきた。あとは戸籍さえ取れば・・・。ん?戸籍?戸籍だと・・・!?

 実家から戸籍抜いてなかった・・・

 そういえば毎回、戸籍が必要になるたびに親に送ってもらっていたのでした。たぶん、取り寄せサービスもある。あるけど、親に送ってもらったほうが早いのでいつもそうしていました。戸籍、一回抜いたらもう戻せないらしいんですよね。親は毎回、必要な度に送ってくれるから、抜かないでくれという意向なんですよね。というわけで、不便ですがこれも親孝行と思ってそうしています。けど、不便だなあ・・・。
 数日後、仕切り直しでまた休みを消化してようやく発給申請ができたのでした。まだ少し余裕はありましたが、こういうことをしていては危ないですw
 みなさん、パスポートの申請はお早めに。

 さらに月日は流れます。気が付けば1週間前。なーんも準備しとらん。なーんも調べとらん。ホテルの場所もわすれた。飛行機も何時だっけ?そもそもどうやってチケット発券するんだっけ?発券すら必要ないんだっけ?パリの中の移動手段は?何日になんの試合があるの?そもそも全仏のドロー抽選いつだ?錦織はちゃんと試合にでるんだっけ?

 てな感じで、かなりヤバい状態でした。特に、観戦周りの情報はちゃんと仕入れておかないと、現地で無駄な動きをしてしまっては見たい試合も見れなくなります。暑さや寒さにやられてしまうこともあります。前回(2004年)は雨にたたられて冷え切ってしまいました。確か、フリースやレインコートを現地で買ったことを覚えています(そして今回それを持って行った。モノ持ちが良いw)

 そういえば、リセールも始まっていて、こまめにチェックしていたらもっといい席にチェンジできたかもしれないのにそれもやってない。いかん、いかんぞー。これはいかんぞー。と言っているうちに、あっという間に出発前々日に

 

ヤバい。
 どうしよう。
 何を持っていけばいいんだろう?

 と、途方に暮れていると、突然、神の啓示が!
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 そうだ!私には全国1000万人の(すいません盛りました)鼻血ブログ読者が付いているではないか!

 というわけで下のような記事となりました。

2017全仏 持ち物リスト(更新) | 錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ

 ここで持って行くと良いものの情報を募集したところ、たくさんの情報が・・・本当にありがたかったです。

 そして前日の買い出しはいただいた情報を元に、100円ショップへ。久しぶりの100円ショップにテンションが上がってしまい、3000円も使ってしまう豪勇・・・。暑さ対策で脇汗パッドまで買ってしまいましたが、結局使いませんでしたw
 特に買って良かったものは、衣類圧縮袋、扇子、ミニ扇風機、小分け袋、など。おかげさまで快適にフランス滞在期間を過ごすことができました。

 買い出しに時間を要してしまい、帰宅したらすぐにチョンとの3回戦を観戦。しかもご存じのように、あの苦戦で4thセット0−3でサスペンデッドとなったときには、すでに1時を回り、出発の日になってしまっていました・・・。

 しかも、成田じゃなくて羽田出発ということを、この日に思い出したのでした・・・。

 完全に成田に行くつもりでした・・・危ない。

 出国まで10時間を切りましたが、まったく支度は進んでいません。どうする鼻血?果たして無事にフランスにたどり着けるのか? 続きは次回!!(このシリーズいつ終わるのか?)

今後の更新予定

  • フランス入国編
  • RGへのアクセス、RG現地情報編
  • 観戦編 6月5日(月) 4回戦
  • 観戦編 6月6日(火) 準々決勝
  • 観戦編 6月7日(水) 準々決勝
  • 市内観光編 6月8日(木)
  • 観戦編 6月9日(金) 準決勝
  • 郊外観光編 6月10日(土)
  • 観戦編 6月11日(日) 決勝
  • その他編

26 件のコメント

  • 猛暑の中、お忙しい中、その2を有難うございます🍀
    出国前なのに、スリリング。
    面白〜〜いです😊
    イラストは団長の自筆なのでしょうか。

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  • いやぁ臨場感あふれるスリリングな全仏!ってまだ日本を出てない! まさに海外旅行ある、ある編! 鼻血仲間の応援があればこそ、ですね。次回が超楽しみ。圭ロスを忘れる為にもながぁ~く引き伸ばしてくださいな。食べもの+値段などもフォーカスお願い。まずは羽田空港からかな(笑)

      引用  返信

  • 待ってましたー、その2!ドタバタ感が伝わってきます。次も楽しみにしてます。

      引用  返信

  • 待ちに待った、団長レポート‼️
    個人的には団長様が機上の人になった際、対chung戦の鼻血対象試合のレポートを心待ちにしております。

      引用  返信

  • おもしろ~い!!
    あの直前のバタバタの前にそんな裏側があったとはw。
    続きを早く読みたいです。

    読んでいるうちに、チョンとの2日間にわたる試合が思い起こされました。
    もう1か月以上前なのか・・早いですね~。

    錦織は日本でリフレッシュ出来てるといいな。

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  • 第2話も笑わせていただきました。
    準備段階から珍道中が始まっていたんですね。(笑)
    何か普段読ませて貰っている理路整然とした記事から想像するクールな団長さんのイメージとは別人28号のようなドタバタですね。
    意外な一面を見せて貰いました。 まー あまりにも隙の無い人だと近寄りがたいので。
    このギャップ感は錦織選手と似ているような。(笑)
    しかし一番気になるのは、記事中に描かれた団長さんの自画像?が、マレー戦で一瞬テレビに映った男の人に似ているような・・・。  もしかしてあれは団長さんだったのでは。

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  • 面白い!ワクワクドキドキしながら、読み終えました!さすがですね!読者をひきつける!
    次も楽しみです。

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  • またテニスに直接関係ない話でスミマセンが、ローラン・ギャロスの時に「錦織選手も含めて日本の(カズオ・イシグロは英国籍ですが)Trésor national vivant ((生ける)人間国宝、たぶんLe Monde紙がこのように初めてフランス語で書いた)だと思います」と書きました が、2017年7月15日付の朝日新聞記事(登録すると記事後半を読むことができます)によると、制度は少し誤解されていて、本来は「人」より「わざ」に力点を置いているそうです。錦織選手のテニスマナーや人間性も素晴らしいと思いますが、テクニカルな点においても、これまでの日本人スポーツ選手とは異次元のまさに(もしスポーツ選手への制度ができたなら真っ先に顕彰されてもおかしくない)「Trésor national vivant」に値すると思っていました。フランスは日本の制度を参考にして、1994年フランスの伝統技術の継承者に対し、人間国宝(メートル・ダール〈Maître d’Art〉)という制度を創設したのだそうです。東京国立博物館で9月12日から「フランス人間国宝展」が開催されるようです。

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  • おかしい!おかしすぎる(≧∇≦)
    そんなドタバタ…、私ならパニックになって羽田前に力尽きてます(⌒-⌒; )
    渡仏始め、海外への旅に慣れていらっしゃる?
    ドキドキの中にも余裕を感じます(笑)
    存分に楽しみ、もう無事に帰って来ているのを知っているので、笑って読めます。
    それにしても、海外観戦はハイレベルすぎます。とても無理なので、団長さんの
    記事を読んで行った気にさせてもらいます(^ー^)ノ
    次の投稿を楽しみに待ちます。お忙しいのにありがとうございます!

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  • どこにコメントしようか迷ったのですが、最新記事のこちらに書いちゃいます。

    サンティラン晶のオーストラリアに国籍変更??
    けっこうびっくりしました。

    なぜなんでしょう?

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  • yuri さん、晶選手の使用用具のスポンサーはヨネックスとアシックスの日本企業ですが、それに加えて優良スポンサーを求めて日本国籍を選択したかと思います。
    ただ、晶選手とその前後の年齢層は国内の有望選手が多いです。
    越智選手、高橋選手、山崎選手、福田選手、中川選手、徳田選手、綿貫陽介選手等がおります。
    上記の7選手でさえも所属スポンサーを得られていない選手がいます。
    JTAが選手に紹介出来るスポンサー企業では、年末年始の日本リーグへの参戦を義務付けられる場合もありますし、JTAとしても、国内で強化した選手を優先的に斡旋したいでしょう。晶選手が望むようなスポンサー企業の獲得は難しい状況だったかと思います(T_T)
    晶選手としては、優良スポンサーを得られないのであれば、全豪OPはもちろん、全仏、全米にもWC枠を確保しているオーストラリア国籍を選択した方がメリットが大きいですよね~m(__)m
    なんにしてJTAの不努力がアカンと思いますΣ(゚Д゚)アホー!今の日本にいない、バックがシングルハンドの強打者にして、ビッグサーブの持ち主・・・しかもダブルスも戦える選手なのに(T_T)
    錦織選手等が頑張っているうちに、しっかりとスポンサー企業の開拓等に取り組んでほしいですね~(`・ω・´)ゞ

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  • @下団 さん

    そんな事情があるんですね。
    JTAは何をしとるんじゃ~!喝!
    って言いたいですね。

    どうにかならんのか・・・。

    オーストラリアの状況はよくわかりませんが、
    トミック問題やキリオスの暴言、かつてはヒューイットも悪童だったので、
    もう少し選手に対するサポート(メンタル面も含めて)してもらいたい気もしますけどね。

    サンティラン選手にとってベストチョイスでありますように。

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  • yuri さん、晶選手は、オーストラリアの白豪主義の影響?かは知りませんが、Jr育成のシステムへの不満もあって日本国籍を選択しました。
    太郎選手のように幼い頃に所属していた日本の名門テニスクラブの支援があったり、大坂選手のように一気に台頭出来れば良かったのかもしれませんが・・・
    晶選手のオーストラリア育ちの気性の激しさも少し災いしてしまったのかな~とも思い残念です(T_T)
    晶選手、今後も応援していきたいと思います(`・ω・´)ゞピシッ!

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  • 晶選手、日本にはいないキャラクターですものね
    日本で頑張ってほしいのですが?
    山崎選手や高橋選手にも頑張って杉田選手や西岡選手のような活躍をしてほしいですね
    しかし内田選手や中川選手も伸び悩んでるし綿貫選手も後に続く堀江選手や田島選手のためにも頑張ってほしいですね
    フューチャーズを直ぐ卒業してチャレンジャーに移移行できたのは、錦織選手と西岡選手そしてサンテラン選手だけでしょうか?
    やっぱり、厳しい世界ですね
    その西岡選手ですら、一時期スポンサー探しに苦労してましたものね
    プロになって直ぐ(1年未満)で200前後は難しいんでしょうね
    でも、それくらいでないと、トップ10~20は難しい しし、今まては僕の記憶では錦織と西岡、そして晶選手、だから、日本テニス協会は何をしてるんでしょうね
    選手を育てる気があるんでしょうか
    あんでしょうけど?
    チームyさん頑張ってるし

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  • すいません
    関係無い話題をしてしまいました(@_@;)m(__)m
    しかし、和をもって尊しの日本では、晶選手のようなタイプは弾かれるんでしょうかね
    残念ですね

      引用  返信

  • スポンサーが付く付かないは当然ながらスポンサーが決める話で、サンティランに対する(商業的な面も含めて)評価がそれほどでもなかったいうことだとも解釈できると思います。JTAが批判されるのは多少筋違いにも感じます。
    JTAがサンティランを優遇しなかったとも言えますし、サンティランは今後のプロテニス選手のキャリアを考えた結果、日本とオーストラリアとを天秤に掛けてオーストラリアを選んだ、とも言えると思います。

      引用  返信

  • @ふりすく
    さん
    その通りだと思います
    あくまでも選手とスポンサーの問題だと、それとJTAが間にたって選手にスポンサーを斡旋って、僕はなんか、違和感があるんですけれども?
    その辺の内部の事はよくわからんですね
    だだ今のジュニアは昔よりよく海外に遠征にいってますよね
    東京オリンピックがあるからなんですかね
    いい傾向ですね
    錦織圭が現役の内に20~30の選手が男子で2~3人でないかな

      引用  返信

  • 団長さま
    出発までのハラハラ感、半端ないですね!
    持ち物リストは、私も参考にさせて頂き、有り難かったです。
    これから観戦に行く人の為に保存版にお願いしますw

      引用  返信

  • ウィンブルドンも終わって、注目度上昇中! 団長さまもプレッシャーに泣き崩れる事無くチャッチャと羽田をお発ちくださいな。それにしても成田に行かんでエガッター(笑)たふん年間数名はいるのでしょうね、粗忽もんが。

      引用  返信

  • どうする鼻血?果たして無事にフランスにたどり着けるのか?
    これ、うけました!

      引用  返信

  • 鼻血、もう芝シーズン終わったで。

    この時、鼻血の事は他人なのに、なぜか遠い身内のような感じで本当に心配しました。
    鼻血の持ち物ではありませんよ、圭の試合の行方です。
    その時の臨場感溢れるコメント楽しみに待っていますね!!

    忙しいのにいつも楽しませてくれてありがとう!

      引用  返信

  • あの頃は団長さんが圭君の4回戦が観れるようにと読者全員、多分(笑)、が気をもんでいましたね。

    記事の、実家から戸籍抜いてなかった・・・のくだり、女房がお義父さんと同じね、と笑っておりました。
    そうです、私の亡き父も戸籍が必要なたび、張り切って送ってよこしていました。
    地元に自分の戸籍を作った方が何かと便利なんですけど、小生も親孝行だと思って抜かないでおりました。

    さて、「今後の更新予定」の次回は「フランス入国編」となっておりますが、アレッ?余裕で着いた筈の羽田での詳細なバタバタ劇(笑)「日本出国編」が無い!
    それとも「準備編」の続きのなかであるのかしら?

      引用  返信

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。