奇行に惑わされるな! 2018楽天ジャパンオープン2回戦 vs. ペール プレビュー

2018 Tokyo (ATP 500)
2nd Round
Kei Nishikori[3] vs. Benoit Paire

2018年10月3日(水) 12:00第1試合開始からの第3試合

@ Arena 1

試合の展望

曲者中の曲者、ペールとの対戦です。対戦成績は4勝2敗と勝ち越していますが、とにかく2015年の2敗がセンセーショナルだったので、そのイメージが強くて毎回、怖さを感じる相手です。

今年の全仏2回戦でもフルセットの大苦戦を強いられました。あのときはペールの2ndサーブに対するリターンをミスし過ぎたのが大きな苦戦の要因でした。
4th、ファイナルセットで修正しましたが、ペールの波のあるプレーに巻き込まれてはいけない。安定したプレーを続けることがペールの調子を狂わせるはずです。波を作らないこと。

しかし恐れ過ぎなくても大丈夫。落ち着いて対処すれば錦織の方が地力は上です。そしてペールにはフォアハンドという明確な穴があります。錦織のフォアの不調を嘆くことが多い昨今ですが、それは高いレベルでの話。ペールのフォアの穴はフォームから必然です。狙わない手はありません。

バックハンドは「ツアートップ3に入る」と錦織が評価する素晴らしい武器。単調なバックのクロスラリーは餌食になります。ペールの1回戦の対戦相手ジャリーもこの戦いを挑んで劣勢になりました。フォアを攻めている時間帯は勝っていました。

もう1つ警戒すべきはドロップショット。コースがいいだけでなく出してくるタイミングが読めません。タメがないところから「ひょいっ」と打ってきます。これが特徴。
ドロップのコースはストレート多めです。ストレートはネットが高く難しいですが、相手に長い距離を走らせることができます。サイドスピンをかければなお、逃げていって取りづらくなります。ドロップにばかり備えてもいられないでしょうが、頭のどこかに入れておいた方がよいショットです。

サーブは体重を預けるタイプで、右利きのバック側(デュースサイドセンター、アドサイドワイド)へのフラットを得意にしていると思います。多少、読みも入れて行きたい。

審判への抗議やその他悪態は見ない方がよいでしょう。ペース乱されます。騒いだら「この後強くなるかも」くらいに身構えてちょうど良い。読めない相手ですからあらゆる可能性を想定しましょう。

しかし、繰り返しますが錦織の方が地力は上です。1回戦の調子も錦織が上でした。落ち着いてプレーさえすれば、錦織が勝利インタビューを受けることになるでしょう。

3日目も豪華メンバー。アンダーソンが登場。西岡はキリオスに挑戦します。西岡は先週の優勝による疲労がどこまで蓄積しているか・・・。フットワークとメンタルタフネスでキリオスを翻弄して欲しい。

綿貫もラオニッチに挑戦します。あのサーブはこのサーフェスでは厳しいでしょうが、綿貫もビッグサーバー。ラオニッチのサーブを破るよりも自分のサーブをしっかりキープすることがまずは大事です。サーブは、大胆に読みを入れて行きましょう。1ポイント目、230キロのセンターですよ多分!

応援フード

とにかく何をするかわからないペール選手!

圭くん、自分のプレイに集中だ〜

micchi

104 件のコメント

  • あじゃこさん,

    HNの自動入力機能は、もともとありませんので…。
    ブラウザのキャッシュが効いていたのだと思います。
    テーマ(デザインのファイル)をアップロードしてからコメント欄の挙動が変わったので、テーマのキャッシュ関連の動きが変わったのだと思いますが、私はプログラマーではないのでよくわかりません…調べたのですが。

    どなたか、wordpressに詳しい方助けていただけないでしょうか?

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  • 団長さん、
    ペール戦レビュー記事にコメントしようとしたらなぜか、コメント欄が表示されないのですが。
    お忙しいところ、すみません。

      引用  返信

  • 日本の観客のため息文化は松岡さんや伊達さんが苦言を呈する程に選手にとって迷惑な行為ですよ。

      引用  返信

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。