錦織圭からのお年玉！2014年初戦は全キープの危なげない勝利（2014ブリスベン2回戦）

あけましておめでとうございます。

2014 Brisbane ATP250
2nd Round
Kei Nishikori[2] def. Matthieu Ebden, 6-2,6-4

錦織圭の2014年初戦は見事なストレート勝利でした。
ブレイクはおろかブレイクポイントも握らせず、終始安定したテニスでした。

エブデンのテニスにやや粘りが足りなかった面もありスペクタクルなラリーはあまり見られませんでしたが、錦織の方からは甘い球を全く打たなかったので、常に主導権を握ったストローク戦は見ていて安心感がありました。

2ndセットは3-3まで簡単にサービスキープをさせてしまったことが唯一の課題でしょうか。その代わり錦織のサービスゲームも危なげがなかったので問題はありませんでしたが、圧倒的なサービスを持たない錦織のプレースタイルから考えると、リターンゲームはブレイクできないまでも何からのプレッシャーを相手に対して常に掛けておきたいところです。

配球等で気がついたのは、アドサイドのセカンドサーブをセンターに打ち、エブデンの読みを外していた点です。以前より時折このショットは見せていましたが、３０−４０等の「煮詰まった」ポイントで使う場面が多かったように思います。今日は早いカウントからこのコースを使い、今後、積極的にこのコースを使っていくのかもしれないと思いました。

錦織がサービスゲームで苦しくなるパターンの１つが、アドサイドのセカンドサーブになったとき、相手のバック側に安全に入れに行ったスピンサーブの上がりっぱなをストレートに叩かれるというものです。エブデンもそれを狙っていましたが、「さあリードするぞ」という場面でセンターへのセカンドサーブは効果抜群でした。ピンチになってから使うと、効果的ではありますがリスクもあります。早いカウントで使うことにより結果としてピンチを招くことを防ぐことができ、非常に良かったと思います。

3回戦（準々決勝）はチリッチとディミトロフの勝者です。どちらが来てもオフに行ったトレーニングの成果を測るには申し分のない相手となるでしょう。

遅くなりましたが、今年もよろしくお願い致します。昨年は全くといって良いほど更新できず、コリコリさん、ケイメヒコさんはじめ読者の皆様に頼りっぱなしでした。
昨年はブログ的には最低の１年でしたが、実は個人的には仕事の面で最も充実した１年でした。勤務地が変わり、通勤時間が往復４時間弱という過酷な通勤地獄に巻き込まれてしまいましたが、ここ３年来取り組んでいたことも９月に無事に成功裏に終了しまして、自信を付けることができました。以前のように毎日更新とは行かないまでも、最低でも週１回（試合のレビュー除く）をノルマに頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

スコア推移

Set1　６−２
G1エ×××○×　０−１
G2圭××○○○○　１−１
G3エ○○○××○　２−１
G4圭×○○○　３−１
G5エ○××××　３−２
G6圭×○○×○×○○　４−２
G7エ○×○○○　５−２
G8圭○○○×○　６−２

Set2　６−４
G1エ×××○×　０−１
G2圭○×○○○　１−１
G3エ××××　１−２
G4圭○○○○　２−２
G5エ○××××　２−３
G6圭○○○○　３−３
G7エ×○○○×○　４−３
G8圭○○○×○　５−３
G9エ○××××　５−４
G10エ×○○×○○　６−４