スピンサーブの回転量を増やす方法

知りたい?

それは・・・

トスを高く上げること

なぜか?

たとえば低いトスで、トスの頂点でサーブを打つとすると、スピンをかけるためには必ず上向きにラケットを振る必要があります。

これは、ストロークのトップスピンを考えれば分かります。ラケットを上に振らないとトップスピンがかからないのと同じです。
(正しくは、スピンをかけるだけなら必ずしも上に振る必要はないのですが、コートに入れるためには上に振る必要があるでしょう。)

が、もう少し高いトスで、「落ちてくるボール」を打つ場合、ラケットの動きが上向きでなくても、多少はトップスピンがかかるのです。

トップスピン=上に振りぬく

というイメージがありますが、ラケットが上に行かなくても、ボールが下に来てくれれば同じことなのです。

スイングスピードが速ければよりトップスピンがかかるように、トスが高ければ、サーブの打点では落下速度が早くなるので、よりスピンがかかります。

The Physics and Technology of Tennis」によりますと、

トスを、打点から25cmほど高く上げると、ちょうど打点の高さにトスを上げる場合と比較して、なんと20%も角度の許容誤差が広がるそうです!

私はフラットサーブ系なので、打点の再現性の高さを重視してトスは低めなのですが、やはり速いサーブを打つ時の角度の許容誤差の狭さが気になってきたので、最近少しスピンをかけようとしています。

その際、以上のような理由から、少しトスを高めに上げるように心がけています。

正直、全体としてそれほどスピンのかかる量が増えたようには思えませんが、タイミング良く打てた場合には確かに多めにスピンがかかるようです。

目に見えるほどの効果がなくても、メカニズムが理解できればテクニックとして信頼できるので、精神的にも良いです。

ただし、トスを高くすると打点が乱れたり、風の影響を受けたりすることがあるので自分のタイミングがずらされない程度に高くすると良いでしょう。

低いトスの方が、打つこと自体は簡単なはずです。

6 件のコメント

  • ありがとうございます。早速明日試してみます。
    スピン(キック)サーブで悩みに悩んで20年以上になりますが、やはりまだまだ満足に打てません。打点では面を垂直よりも上に向けて、つまりボールの「鼻」よりも下を叩くと威力と回転が備わることが分かったのですが。ミヤムラでもたまに見てもらいますが、先日はバックスイングから打点までの距離が短いので威力も回転量が出ないと言われました。

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  • Shinさん

    すべての源は、スイングスピードです。
    スイングスピードが速ければ、多くスピンがかかります。
    パワーとかなんとか言ってることのほとんどは、テニスの場合スイングスピードで説明できます。

    それからボールの下を本当に叩いてしまうと、上に飛んでいってしまいます。
    たぶん、イメージの話をされているのだとは思いますが。

    ボールとラケットの接触時間は0.005秒以下。その間、プレイヤーは何もできませんので、基本的には当たった面のまま飛んでいきます。

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  • Shinさんと同じくスピンサーブで厚く当てるイメージで打っています。イメージでは少し下側から擦り上げてるんですけどね。
    たしかに私の場合、実際は上は向いていないですねぇ。ほぼ地面と垂直くらいで当たってるかもしれません。あくまでもイメージですね。

    逆に薄い当たりでもスイングスピードが速く過度にスピンを掛けた場合は多少面がかぶった(下向きの)状態でもボールは一旦上に飛び出すと思います。

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  • なるほど、だから女子選手はトスを高く上げる人が
    多いのですね。

    観ている私としては高いトスの方が綺麗ですね。

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  • てんてんさん

    いやー、プロとは言え、どれだけそれを意識しているんですかねー。
    そんなに劇的に増えるものでもないし。
    2mくらい余計に上げれば効果は大きいと思いますがね。でもそんな人いない。
    それに、女子って男子ほどスピンサーブ打たないんですよ。
    体の使い方が難しいし、筋力いりますからね。
    女子でもプロなら筋力自体はスピンサーブ打つくらいなんてことありませんがね、でも小さいときから打ってるわけではないですしね。

    ちなみに私は本来低いトス推進派・・・。

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。