ここでの全米プレシリーズとは、7/28からのワシントン(ATP500)、トロント(MS1000)、シンシナティ(MS1000)の3ツアー。 全米前の圭のポジションを決定付ける重要な3週間となります。
圭にとって厳しいのは、3ツアー共手を抜けない大会でありながら、個々の試合スケジュールがタイトな上、それが3週連続となることでしょう。 ちなみに、3ツアー全てに優勝することを想定した場合、Raonicの場合なら計15試合で済みますが、圭の場合だと計17試合を要することになります。
今回は、個別のツアーとしての展望ではなく、3ツアーをまとめた全米プレシリーズとしての目標設定について考えてみました。
●控え目な目標(ノルマ)
ノルマ的な目標として考えたいのは、やはりレースRKのトップ8への復帰です。
5 Tomas Berdych CZE 3050 Wa#1⇒To⇒Ci
6 Grigor Dimitrov BUL 2785(Wa離脱) Wa#3⇒To⇒Ci
7 David Ferrer ESP 2665(Ha準優勝) To⇒Ci
8 Andy Murray GBR 2435 To⇒Ci
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9 Kei Nishikori JPN 2405 Wa#4⇒To⇒Ci
10 Ernests Gulbis LAT 2265 To⇒Ci
11 Milos Raonic CAN 2205 Wa#2⇒To⇒Ci
圭は全英終了時点でのトップ8はキープ(8位)したものの、その後の休養期間中にFerrerに抜かれ、現在9位に後退しています。 しかし、このFerrerやMurrayにはワシントンへの参戦予定はなく、かつ彼らとのポイント差はまだ大きくはないので、ワシントンの終了時点で彼らを抜き返すチャンスです。(圭Wa準優勝>フェレールHa準優勝)
できればワシントン終了時点で7位、悪くても8位を確保し、その後のマスターズ2大会でのレースRK争いを少しでも有利に進めたいところです。
●野心的な目標(チャレンジ)
一方、チャレンジングな目標として是非考えたいのは、8/18付(全米前週)年間RKでの8位(キャリアハイ&アジア人初)浮上です。(下記は現時点での8/18付基礎点※RK)
※8/18付基礎点:今後の加点を0とした場合の8/18付年間ポイント
5 Tomas Berdych CZE 3960 Wa#1⇒To⇒Ci
6 David Ferrer ESP 3865(Ha準優勝) To⇒Ci
7 Milos Raonic CAN 3230 Wa#2⇒To⇒Ci
8 Grigor Dimitrov BUL 3170(Wa離脱) Wa#3⇒To⇒Ci
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9 Andy Murray GBR 2790 To⇒Ci
10 Kei Nishikori JPN 2680 Wa#4⇒To⇒Ci
11 Ernests Gulbis LAT 2490 To⇒Ci
12 Juan Martin Del Potro ARG 2410 クアラルンプールまで参戦予定なし
全米プレシリーズはやはりプレシリーズであって、最大のターゲットは言うまでもなく全米です。 この全米で上位(ベスト8以上)に食い込むためには第1週で楽に勝ち上がることが重要であり、そのためには#5~#8シードが欲しいというのが本音です。
これを実現するためにはポイント差の小さいMurrayは勿論、現状で500pt前後の差があるDimitrovもしくはRaonicを抜く必要があります。 DimitrovとRaonicは共にワシントンへの参戦予定があるため、この目標は相当に野心的です。
ワシントンで現状#4シード見込みの圭は、Raonicとは準決勝、Dimitrovとは決勝で対戦する可能性があるため、ここで2人を倒して優勝すれば、Raonicとは320pt、Dimitrovとは200ptの差を詰めることができます。
まずは、初っ端のワシントンで、彼ら2人に対して大攻勢に転じてほしいですね。
(以下、7/21付RK発表後に追記)
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それでは、現時点(最終更新)でのワシントンのエントリー&シード状況です。
・各選手のRKは7/21付
・各選手の勝敗成績は全仏以降の公式戦結果
・圭の過去対戦で、○:勝ち越し、△:タイ、×:負け越し、無印:過去対戦無し
*シード群A(#1・#2)
・[WC]Berdych, Tomas CZE 5位 4勝2敗 全英3R ○
・Raonic, Milos CAN 7位 5勝2敗 全英SF ○
*シード群B(#3・#4)
・Dimitrov, Grigor BUL 9位 10勝1敗 Qu優勝・全英SF ○ 離脱
・Nishikori, Kei JPN 11位 5勝2敗 Ha-SF・全英4R
*シード群C(#5~#8)
・Isner, John USA 12位 8勝2敗 全英3R・Ne-QF・At優勝
・Gasquet, Richard FRA 14位 5勝4敗 Ea準優勝・全英2R・Bo-QF ×
・Anderson, Kevin RSA 17位 5勝3敗 全英4R・A-2R ○
・Monfils, Gael FRA 23位 1勝1敗 全英2R・ 離脱At参戦 ○
・Lopez, Feliciano ESP 24位 13勝3敗 Qu準優勝・全英4R・St-QF ○
*シード群D(#9~#12)
・Lopez, Feliciano ESP 24位 13勝3敗 Qu準優勝・全英4R・St-QF ○ ↑
・Tursunov, Dmitry RUS 30位 2勝3敗 全英1R × 離脱
・Karlovic, Ivo CRO 31位 8勝5敗 全英1R・Ne準優勝・Bo準優勝 ×
・Giraldo, Santiago COL 33位 5勝4敗 全英3R・St-QF・Ha-3R ○
・Stepanek, Radek CZE 34位 7勝3敗 Qu-SF・全英2R・Bo-SF ○
・Chardy, Jeremy FRA 37位 5勝4敗 全英4R・Ba-1R ×
*シード群E(#13~#16)
・Stepanek, Radek CZE 34位 7勝3敗 Qu-SF・全英2R・Bo-SF ○ ↑
・Chardy, Jeremy FRA 37位 5勝4敗 全英4R・Ba-1R × ↑
・Pospisil, Vasek CAN 39位 5勝5敗 全英1R・Bo-QF・At-QF
・Hewitt, Lleyton AUS 40位 7勝2敗 全英2R・Ne優勝 ×
・Istomin, Denis UZB 41位 6勝3敗 Ea-SF・全英3R・At-2R ○
・Lu, Yen-Hsun TPE 42位 4勝4敗 全英2R・At–2R ○
※シード予備軍
・Istomin, Denis UZB 41位 6勝2敗 Ea-SF・全英3R・At-2R進出中 ○ ↑
・Lu, Yen-Hsun TPE 42位 4勝4敗 全英2R・At–2R ○ ↑
・[#17]Benneteau, Julien FRA 44位 2勝3敗 全英1R ○
※WC内定選手(5枠)
①Berdych, Tomas CZE 5位
②Peliwo, Filip CAN 234位
③Francis, Tiafoe USA 1135位
④James, Duckworth AUS 164位
⑤選出されず
◆要注意ノーシード選手(RK順)
・Matosevic, Marinko AUS 52位 6勝3敗 全英2R・At-QF ○
・Querrey, Sam USA 61位 6勝4敗 Ea-SF・全英2R・At-2R ×
・Becker, Benjamin GER 66位 9勝5敗 Sh準優勝・全英2R・At-SF ×
・Tomic, Bernard AUS 70位 8勝3敗 全英2R・Bo優勝 ○
・Sock, Jack USA 72位 7勝3敗 全英2R・Ne-SF・At-SF ○
◇主なWithdraw選手
・Tursunov, Dmitry RUS 30位
・Monfils, Gael FRA 23位
・Dimitrov, Grigor BUL 9位
昨年の同大会に参戦したトップ10選手はDel Potro(当時7位)だけでしたが、今年はATP500格に相応しいハイレベルなエントリーフィールドになっていると思います。
結果、シード群B見込みとなった圭は、順当なら3Rでシード群E、QFでシード群C、SFでシード群Aとの対戦となります。 ただ、今後のWithdrawやWC選手の内定により、上記のリストはまだまだ変動すると思います。
7/26(土)早朝6:00(日本時間)のドロー抽選までには、まだ時間があります。 当面は、アトランタの戦況を含め、大会エントリー関係の動向に注視したいと思います。
(以下、ドロー発表後に追記)
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上位対抗シードは[#1]Berdych。
以下、ベスト4までの選手情報です。
・[#4]Nishikori, Kei JPN 11位 5勝2敗 Ha-SF・全英4R
・Bye
・Querrey, Sam USA 61位 6勝4敗 Ea-SF・全英2R・At-2R ×
・Russell, Michael USA 138位 0勝2敗 全英1R ○
・Lacko, Lukas SVK 91位 5勝4敗 全英1R・At-QF ○
・[WC]Peliwo, Filip CAN 234位 0勝0敗 全英不参戦
・Bye
・[#16]Lu, Yen-Hsun TPE 42位 4勝4敗 全英2R・At–2R ○
・[#12]Chardy, Jeremy FRA 37位 5勝4敗 全英4R・Ba-1R ×
・Bye
・Smyczek, Tim USA 112位 2勝3敗 全英予選F・Ne-1R・At-2R △
・[Q]Kuznetsov, Alex USA 171位 1勝4敗 全英1R(予選勝者)・Bo-2R・At-1R(予選勝者) ○
・Sela, Dudi ISR 94位 8勝6敗 全英1R・Ne-QF・At準優勝 ○
・Benneteau, Julien FRA 44位 2勝3敗 全英1R ○
・Bye
・[#6]Gasquet, Richard FRA 14位 5勝4敗 Ea準優勝・全英2R・Bo-QF ×
早期ラウンドでのQuerreyの存在が少し気になりますが、逆にQuerreyやGasquetに対するリベンジ機会まで与えられたと考えれば、全体としては最高に近いドローだと思います。
圭の初戦(2R)は、現地7/29(火)または7/30(水)、日本時間では各翌日の深夜2:45以降に入るはずです。生応援する方としてはつらい時間帯ですが、生中継の緊急編成のハードルとしては高くはないですよね。
やはりGAORAさんには、Gasquetが対抗シードのQFは勿論、Querreyが想定される2Rから放送してほしいですね。GAORAさん、お願いします!
(GAORA投票まだの方は是非「テニス」にお願いします。)
http://www.gaora.co.jp/questions/318/result
ユニクロ非売品の赤シャツ圭!いいですねw
いちにの引用 返信
昨年のプレヤーズパーティーで杉田選手と盛り上がっていたそうですが・・・(昨日、思い出せよm(__)m)今年も杉田選手と盛り上がっているかな(^^)
http://blog.keinishikori.com/2013/07/
水曜日が初戦なのは厳しいですね~決勝進出したら5連戦になりますからね~オールストレート勝ちで突っ走ってほしいですね。
下団引用 返信
レスが遅れましたが、Cuevas(40位)、ホントきてますよね。
ハンブルグを挟んで2週連続のツアー優勝。しかも先週のUmagは予選から。ATP250とはいえ、Robredo(18位)、Fognini(20位)、Verdasco(29位)、Chardy(35位)等の実力者を総なめ。
そのCuevasが今週はチェコのCHに参戦中です。 好調なのは分かるけど、少しは休まないと故障してしまうのではないかと心配です。
コリコリ引用 返信
クエバス選手、南米勢の悲哀ですかね~スポンサーからの支援も潤沢とはいえないので欧州に遠征したら旅費も高いので予定を全うしないと・・・ですかね~故障の再発だけは注意してほしいですね。
ボレリ選手も89位まで浮上していますし怪我から復活したベテラン勢にキリオス、ズべレフ、コリッチ選手等の若手も出てきて混沌に拍車がかかりそうですね~
下団引用 返信
WTA(Stanford) ですが、大坂なおみ選手(406位)大金星ですね。
まさか、サマンサ・ストーサー (19位) を破るとは!!
Sinutab引用 返信
大坂選手、やりましたね!予選突破でも凄いのに(^^)女子も若手が出てきて、男子にも良い刺激になるでしょうね~
杉田選手、ファイナルに突入しています!頑れ!!!!!!
下団引用 返信
ワシントンの女子の桑田選手も勝ちましたね~凄い!
杉田選手、挽回!!!
下団引用 返信
ザンクさんからの情報ですが、ATP公式のTOPにKohliと一緒に圭が載ってますね☆
しかし、個人的には…
去年の楽天OPENみたいに、ジャックナイフを振り切ってこっちを睨んでる図の方がよりカッコイイ(泣)
八神庵引用 返信
大坂なおみ。
名前は純和風ですが、米国人とのハーフ。身長180cm。長い脚。日本人離れしたサーブ。
女子ですが、すんごい選手が出てきました!
コリコリ引用 返信
杉田選手、残念(>_<)初のGS本選出場を果たして勢いのあるうちに飛躍してほしいですね。
大坂選手、今年の岐阜等の国内大会に姉妹で来日してましたが、苦戦してました。短期間でこれだけ成長するのは若さ故ですかね~
http://news.tennis365.net/news/today/201407/101258.html
大坂選手と桑田選手の予選時の記事です。
下団引用 返信
バンクーバーCHの内山選手、3シードのパビッチ選手に勝ちました!
下団引用 返信
日本人に明るい話題が多いですね!
圭くんにも流れに乗ってほしいです。
関係の無い話題で恐縮なのですが、太郎くんのブログおもしろいですね。
チャレンジャークラスの選手の経済事情や応援のあり方に対する選手の気持ちなどを自分の言葉で書いているのが太郎くんらしくていいです♪
サインネット引用 返信
早く水曜日になって欲しくて、燃えるゴミの日を間違えてしまいました(。>д<)
Kazu引用 返信
Querreyの1Rが本日の第2試合、[#16]Luの2Rが第4試合に入りましたね。
明日の圭の2Rは第1か第2試合には入ると思います。第2試合の場合、日本時間では木曜朝5:00頃から試合開始。出社を遅らせれば間に合いそう。
あと、サインネットさん紹介の太郎のブログはこれです。
http://ameblo.jp/danieltaro93/
選手のホストファミリー制度、日本のCHでもやってほしいですね。 一読の価値ありです。
コリコリ引用 返信
GAORAの番組表を見ると、ワシントンは土曜日深夜から日曜日の朝にかけての準決勝のみ生放送のようですね。
決勝はインディとカブってしまい、録画放送の模様。
今週はライスト観戦が主体となりそうです。
Kazu引用 返信
決勝はGAORAでは録画放送ですが
BSスカパー(ch241)のほうで生放送されるようです。
るんるん引用 返信
日曜日、疲れていたのとパソコンの不調もあり昼からゴロ寝を決め込んでいたら生徒達から電話で「先生、暇か?服、買いに行きたい。」・・・仕方ないので布教も兼ねてユニクロへ向かう。
ユニクロに到着したら何故か隣の某紳士服店へ入って行く?「先生、この服どうか?」どうやら私の誕生日が近いのでプレゼントを買おうとしてくれている(T_T)
嬉しいのですが彼女達は家族へ仕送りしている子もいれば学費を貯めている子もいるので「気持ちだけで嬉しいから・・・」と断わるが「大丈夫!」というので、私と、もう一人、彼女達が世話になっている方の旦那さんの分のポロシャツを買うことに・・・2着で約5500円。私の会員カードの割引と溜まっていたポイントを使って、なんとか4000円で済ませる。
その後、隣のユニクロで彼女達の買い物。暫くして「先生、これテニスの人(にしこり選手)着てる」と言うので見ると、そこには錦織選手モデルのポロシャツが飾ってありました・・・ちゃんと覚えていてくれたのね~何よりのプレゼントだよ~(T_T)
彼女達からすると、フィギュアスケートの羽生君は王子様、錦織選手は大きな欧米人に立ち向かう勇者!みたいですね~
昨年、彼女達に出会う前はクアラルンプール参戦には否定的でしたが、今は東南アジアでの錦鯉の繁殖の為にも是非、優勝してほしい!と思っています。
下団引用 返信
下団さん、
>布教…
の下りは単に面白かったですが、最後まで拝読するとなんて良い話じゃないですか~(TT)
ほんと錦織君は我々に勇気を与え、日本、アジアの誇りですね!
無理をした結果である怪我による長期離脱だけは避けて、引き続き元気な姿を見ていきたいです><
アリス引用 返信
下団さん、ホント、ほのぼのとしていい話ですね~
下団さんのお人柄が写し出されていますよ。
あと、Kazuさん、前出ですが、
「GAORA SPORTSでは8月、3大会を16日間連日生中継でお届け!さらに、ワシントン大会では諸々の件を諸々調整中(^^)。決定次第こちらでもお伝えしたいと思います!!」
ということなので、QFまでの試合でも緊急放送の可能性があります。期待しちゃいましょう。
コリコリ引用 返信
コリコリさん、有り難うございます♪
いやあ、自分のような情弱には このブログはバイブルです。
Kazu引用 返信
アリスさん、コリコリさん、ありがとうございます。彼女達からすると世界に誇れるスポーツ選手がいることも日本に対する憧れの一つになっているようです。錦織選手をはじめ、世界で奮闘中の勇者たちを我々はもっと誇りに思っていいのですね~
バンクーバーCH、西岡選手、初戦突破!次も頑張れ~
内田氏の大坂選手についての記事です。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/akatsukiuchida/20140730-00037805/
下団引用 返信
下団さん、記事紹介ありがとうございます。
内田さんの文章であることを差し引いても、大坂選手が並みの素材じゃないことが伝わりますね。
WTAの上位へ早く上がってきてほしいです。
こぉ引用 返信