昨日に続き、Linusさん作成のデータシートを使ってトップ10選手の獲得ポイントを分析してみます。
本日は大会カテゴリー別のポイントブレイクダウンです。
大会カテゴリーとは大会の格のことで
ATP Final (表では「Final」)
グランドスラム (表では「GS」) 優勝2000ポイント
マスターズ1000 (表では「1000」) 優勝1000ポイント
ATP500 (表では「500」) 優勝500ポイント
ATP250 (表では「250」) 優勝250ポイント
の5種類があります。デビスカップはATP500格扱いだと思います。
グランドスラムで稼いだ人:フェデラー、デルポトロ、ロディック、ソダーリング、ベルダスコ
マスターズ1000で稼いだ人:ナダル、ジョコビッチ、マレー
比較的まんべんなく稼いだ人:ツォンガ、ダビデンコ
当たり前ではありますが、トップ10に来るような選手は、「グランドスラムあるいはマスターズ1000で活躍する人」ですね。
その下の大会でいくら活躍しても、得られるポイントが少ないですから限界があります。
特にグランドスラムは勝つとでかいので、5セットマッチ適性が必要になってきます。
5セット戦い抜くスタミナと、流れをつかむ、あるいは離さないための精神力と戦略ですね。
先日のATP Finalが初のビッグタイトルだったダビデンコは、プレイスタイルとスタミナ的に5セット戦い抜くことが厳しかったことがグランドスラムで優勝できていない一因だと思います。
これを機に、今まで良く分かっていなかったATP Finalのポイン
トについて、考察してみました。
まず、各ラウンドでの勝利ポイントは以下のようになり、5戦全勝して優勝した場合の獲得ポイントは1500ptとなります。
・ラウンドロビン(各グループ内での総当り戦):200pt(1勝当たり)
・準決勝 :400pt
・決勝 :500pt
これを見て思うのは、準決勝と決勝での勝利ポイントの差があま
りないということです。09年のATP250以上の決勝勝利pt/準決勝
勝利ptの比が例外なく1.67倍であることを考慮すれば、この500/400比の1.25倍は破格に小さいと言えます。(これでは頑張って
優勝したダビデンコがかわいそう?)
ATP FinalはATPとITFの共催なので、全勝優勝ptをGSとマスターズ1000の中間の1500に無理やり設定しようとした結果だとは思いますが、そうだったとしても、550/350(1.57倍)の選択肢はなかっ
たのかな?といった疑問は残ってしまいました。
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