ITFの中の人の強烈な皮肉

ITFのOlympic Tennis Eventのページの中にAs It Happendsというページがあります。

要は、大会のニュースを時系列で紹介するコーナーなんですが、9:35PMのコメントはドイツテニス協会、CAS（スポーツ仲裁裁判所）、シュットラーに対する強烈な皮肉が含まれていました。

9.35pm: Victory on Court 9 for Denis Gremelmayr 64 67 63, over Kei Nishikori.  Sorry, did I write Denis Gremelmayr?  Must be a slip of the fingers on the keyboard, because Gremelmayr isn’t here.  He was supposed to be, but Rainer Schuettler decided after his Wimbledon semifinal that he wanted to play the Olympics after all, and persuaded the German tennis association to put him in instead of Gremelmayr.  So it’s Schuettler who has beaten Nishikori, not Gremelmayr, but he did it the hard way, squandering a 5-0 lead in the second set and five match points before winning in two hours 47 minutes.  I wouldn’t mind being a fly on the wall next time Schuettler and Gremelmayr are in the same room – then again, Gremelmayr might be so angry I’d probably get swatted.

やや日本語にするとわけのわからない文章になっちゃいましたが、訳すると

第9コートでグレメルマイヤーが錦織に勝った。失礼、グレメルマイヤーって書いたっけ？指がすべった。グレメルマイヤーはいません。北京に来る予定だったのですが、シュットラーがウィンブルドンベスト4に入った後になってから、オリンピックでプレーしたいと言い出し始め、グレメルマイヤーの代わりに自分を推薦するようにドイツテニス協会を説得したんだ。

だから錦織を破ったのはシュットラーで、グレメルマイヤーじゃない。でもシュットラーは辛勝だった。2ndセット5-0から5つのマッチポイントを凌がれて勝利するのに2時間47分かかった。次にシュットラーとグレメルマイヤーが同じ部屋にいるときには、部屋の壁にハエになってはりついて（会話を盗み聞きして）みようかな。グレメルマイヤーが怒りまくって蠅たたきでぶったたかれるかもしれないけど。

ITFは自分たちのエントリールールにのっとって出場選手を決定したのに、シュットラー＆ドイツテニス協会の異議申し立てとCASの裁定によってそれを曲げざるを得なかったため、面白くないのです。

シュットラーが入ったことによってグレメルマイヤーがはじかれたのかどうかは私の調査不足で今、わからないのですが、この文章からはグレメルマイヤーの代わりに入ったシュットラーが白星を挙げたことに対して、グレメルマイヤーが悔しがっている（という想像）が面白おかしく書かれています。

このITFの中の人、相当根に持ってますね。

私としてはシュットラーがアスリートとしてオリンピックに出場したい、出場できるなら（合法的な）どんな手段を使っても出場したい、と考えるのは普通だと思うので（シュットラーの出場に関しては）特に何にも思いませんでしたが、CASに自分たちのルールを曲げられてしまったITFの怒りも理解できます。

一番怒ってるのはこの文章のとおり、グレメルマイヤーなんですかね？