ちょっと遅くなってしまいましたが、J.ブレイク戦のレビューをしたいと思います。長いので2回に分けて。
2008 Delray Beach International Tennis Championships
Final
K. Nishikori def. J. Blake, 3-6 6-1 6-4
1st set
Game 1: Server Blake, 0-1
いきなりワイドへのノータッチエースでスタート。2ポイント目、錦織ストロークで攻めるも惜しくもフォアがサイドアウト。ブレイクは出だしからサーブが好調で残り2ポイントもサーブで押して取る。
Game 2: Server Nishikori, 1-1
錦織も出だしのサーブが好調で、あっという間にラブゲームでキープ。
Game 3: Server Blake, 1-2
錦織、ブレイクの鋭いサーブにまだついていけていない。このゲームもラブゲームでキープ。
Game 4: Server Nishikori, 2-2
引き続きサーブが良く、ブレイクもなかなかリターンを返せない。40-0から得意の一歩下がってからのライジングでカウンターフォアハンドが決まってこのゲームもラブゲームでキープ。
Game 5: Server Blake, 2-3
ものすごいテンポの速さで試合が進む。ブレイクはどんどん攻撃的にプレイしてくる。サーブ&ボレーで締めて何とここまで、両者すべてのゲームがラブゲームでのキープ。
Game 6: Server Nishikori, 3-3
キープしたものの、ハイボレーを切り返されたり、リターンダッシュされたりと徐々にブレイクが攻略の糸口をつかみ始める。ミスしたものの2ndサーブを打ち込み始めるブレイク。
Game 7: Server Blake, 3-4
1ポイント目、バックのショートクロスのパスからフォアハンドの豪快なドライブボレーを決める錦織。観客大興奮。しかし残り4ポイントを攻撃的プレーで難なく取ったブレイクがキープ(ややこしい)。
Game 8: Server Nishikori, 3-5 (Break許す)
完全にブレイクのリターンが調子づいてきて、2ndサーブを叩かれる。最後のラリーも打ち負けてついにブレイクを許す。
Game 9: Server Blake, 3-6
ブレイクにもミスが出てブレイクポイントを握るも、そこからブレイクが素晴らしいプレイをして3-6でセットを落とす。単発でいいショットもあるが、全体的に球が先に浅くなって打ち負けてしまう印象。
この時点で、錦織の勝ちは到底想像できなかった。予想通りの実力差で、「まあここまでよく頑張った」という感じで見ていた。
2nd set
Game 1: Server Nishikori, 1-0
1st setを取られても錦織に落胆の色は見られない。サービスエースで2ndセットをスタートさせると、最後はフォアの強打からバックのドロップボレーでエース。すごい。
Game 2: Server Blake, 2-0 (Break!)
ラリーで主導権を握った錦織、ブレイクにドロップショット含むバックのミスが3本出て、この試合初のブレイク(ややこしい)。
Game 3: Server Nishikori, 3-0
30-0からブレイクの攻撃的ストロークに振られまくって30-40とブレイクポイントを握られる。ここでまさかのサーブ&ボレー。沈んだリターンが返ってきてなんとか返したボレーだったが、ブレイクがフォアのパスをサイドアウト。助かった。
バックのストレートでストロークエース、最後はサービスエースをセンターに決めて「カモン!」と叫ぶ錦織。このゲームがものすごく大きかった。
Game 4: Server Blake, 4-0 (Break!)
完全にこのセットは錦織ペース。バックのリターンエースでブレイクをイライラさせる。ダブルフォルトが2本出てこのゲームもブレイク。切れかけるJ.ブレイク。
Game 5: Server Nishikori, 5-0
フォアサイドから3本のスライスサーブをワイドに決める。それまでと違うこの配球は、本当に18歳かと思わせる絶妙なものであった。観客の声援が徐々に大きくなってくる。
Game 6: Server Blake, 5-1
さすがにダンゴは避けたかったのか、ブレイクが奮起してゲームを奪う。サーブが良かった。
Game 7: Server Nishikori, 6-1
しかし錦織はどんどんノリノリ状態に。準々決勝、準決勝でもそうだったが、試合中盤以降にどんどんテニスのレベルが上がってくるのは驚異的。今までの日本人選手とは何かが違う。
サーブ、ドロップ、フォア、バックとまさに多彩なショットでポイントを奪い、ついに勝負はファイナルセットへ。
(続く…)
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