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作成者トピック
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禮
ATPのServe & Return Trackerサイトでは一部のデータが公開されいろいろと遊ぶことが出来ます。これらのデータや実際の試合のデータを元に、錦織選手や対戦相手のサーブの傾向を分析するスレッドです。
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作成者トピック
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禮
まずはデータ解析する前にみんなで唱えよう鼻血データ教の「データが全て」念仏です(笑)。
ああデータ欲しいデータ欲しいデータ欲しいデータ欲しい
データデータデータデータデータが全てデータ大好きデータデータデータデータ
データちょうだいデータちょうだいよデータちょうだいったらねえねえねえ💻 💻 💻— netdash@鼻血ブログ (@netdash) February 20, 2018
禮別スレッド「スタッツに基づく錦織選手のパフォーマンス」からサーブに関する記事を転載しておきます。
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【ハードコートにおける錦織選手のサーヴのパフォーマンスの研究】 1年桜組 はも
錦織選手のキャリアの1stサーヴ率、1st/2ndサーヴ・ポイント勝率、1st+2ndサーヴ・ポイント勝率の合計、1stサーヴ・クォリティー(1st Sv P Won / 1st Sv In、勝手に鼻血1stサーヴ・クォリティーと命名、笑)をハードコートについて調査してみました。結果はこちらにあります。
◯ 1stサーヴ率は、昔から60%位で安定しているように見えます。1stサーヴ率を65%に上げて、フリー・ポイントがもっと取れるようになると、昨年サーヴが向上したゴファンのように、試合をもっと楽に運べるようになると思うのですが。
◯ 1st、2ndサーヴ・ポイント勝率は、年々少しずつ改善して上がってきています。最強サーヴだったのは2015年で、GS制覇の目安と考えられる分水嶺130%を達成していました(MSまたはGSで優勝してもおかしくなかったレベルだと思います。実際は2015年は全豪と全仏でQF、マドリードとカナダでSFなど)。
◯ 2018年はニューヨーク・オープン2R(2月14日)までの試合の平均です。サーヴ改造後、1stサーヴ率は下がっていますが、鼻血1stサーヴ・クォリティーは大幅に良くなっています。これから上位選手と当たって、好調なサーヴを維持できるかが見どころだと思います。
◯ 他のサーフェス(クレー、芝)やリターンについても時間あれば調査予定です。
◯ リターンについては、2016年がベストパフォーマンスだったことが既に分かっています。こちらの、2017年までのキャリアデータのまとめをご覧ください。禮本ブログ「【鼻血出た!!!】スーパーチリッチとの壮絶ラリーを制し、モンテカルロベスト4!!!(2018モンテカルロ準々決勝」(2018.04.21)に書いたコメントです。
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【2018年モンテ・カルロQFのチリッチのサーヴ解析】
先に報告した、これまでのチリッチのサーブの傾向について、モンテ・カルロQFの対錦織の試合のデータで調べてみました。サーヴの方向は目で見てカウントしたのでたぶんミスがあるだろうし、特にMid Sectionの定義をどうするのか(単に1/3のジオメトリーで区切るのか、ボディー・サーヴに限るのか)よく分からないので、大まかな傾向ですが、様子は分かると思います。まとめの図は前と同じくこちらから。本当はアド・サイドのパリティを逆にして、(コートを見た通りに)ワイドを左側、Tを右側にすべきなのですが、データの整理上逆です(やや見にくくてすみません)が、右利きの場合のFHとBHを明記しているので、分かるかと思います。
1stサーブ
◯ デュース・サイドは、これまでの記録以上にワイド(錦織FH)一辺倒だった。
◯ アド・サイドも、これまで以上にTセンター(錦織FH)狙いだった。2ndサーブ
◯ デュース・サイドは、これまでの記録と同じくTセンター(錦織BH)狙いだった。
◯ アド・サイドも、これまでと同じくワイド(錦織BH)狙いだった。要するにチリッチは、(これまでの他の試合と同様に)1stはFH、2ndはBHを狙ってくる。
ここまでは団長の解析と同じですが、面白いことに、被ブレークやタイブレークのアンダー・プレッシャー状況になると、チリッチは裏をかいてサービスのパターンを変えてきます。
◯ 錦織のBPチャンス(4/14コンバージョンだった)では、特にアド・サイドで、これまでとは逆にワイド(錦織BH)を狙ってくることが多かった(5/9回)。
◯ タイブレでも、それまでのパターンとは違って、散らしてきている印象(統計少ないのできちんとは言えませんが)。なので、これらアンダー・プレッシャーでのチリッチのサービス・パターンは憶えておくと次戦で役立つかもしれません。
禮本ブログ「【試合情報追加】2018モンテカルロ準決勝 vs. A.ズベレフ プレビュー【鼻血対象試合】」(2018.04.21)に書いたコメントです。
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【サシャ・ズヴェレフのサーヴ解析】
ATPのSv&Ret Trackerのデータを基にズヴェレフ弟のサーヴの傾向を調査してみました。グラフはこちらからです。左にアドバンテージ・サイド(左からワイド、ボディ、Tセンター)、右がデュース・サイド(左からTセンター、ボディ、ワイド)とコートを見た通りにして分かり易くしました(つもり、笑)。クレーとハード別で、それぞれ対戦相手の、全選手、右利き(大半の試合が右利きなので全選手データと大差ないです)、左利き(触れませんが様子はだいぶ変わります)別です。錦織との対戦データはありません。
概要は上で団長が纏めておられるとおりです。右利き選手相手(錦織)のデータをみると、
1stサーブ
◯ デュース・サイドは、Tセンター(BH)とワイド(FH)が半々です。
◯ アド・サイドは、Tセンター(FH)がワイド(BH)よりもやや多いです。
◯ ミドル・セクション(ボディ)は少ないです。
2ndサーブ
◯ デュース・サイドは、Tセンター(BH)とミドル(ボディ)が半々で、ワイド(FH)は少ないです。
◯ アド・サイドは、ミドル(ボディ)が圧倒的に多く、次いでワイド、Tセンターの順です。なので、1stはFH&2ndはBH側だったチリッチとは違って、ズヴェレフ弟は1stは左右に散らして、2ndはボディが多いのが特徴です。
禮本ブログ「錦織圭復活ッッ!!お帰りなさいこの舞台へ!!!そして明日、4年前の置き土産を取りに行こう!!!!(2018モンテカルロ準決勝)」(2018.04.22)に書いたコメントです。
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【フェデラーのサーヴ解析】
(注:ナダルのサーブ解析をしたつもりだったのが、ATPサイトのデフォールトはフェデラーのデータだったので、そのように改訂しています)ATPのSv&Ret Trackerのデータを基にナダルのサーヴの傾向を調査してみました。プロットはこちらからです。
右利き選手相手のフェデラーのクレーのデータをみると、
1stサーブ
◯ デュース・サイド:Tセンター(BH)がワイド(FH)よりもやや多い。
◯ アド・サイド:ワイド(BH)がTセンター(FH)よりもやや多い。
◯ ミドル・セクション(ボディ)は少ない。
2ndサーブ
◯ デュース・サイド:Tセンター(BH)が多い。ミドル(ボディ)とワイド(FH)は少ない。
◯ アド・サイド:ワイド(BH)が多い。ミドル(ボディ)とTセンター(FH)は少ない。
なので、1st&2ndともBH狙いが多い。1stはFHにも打ってくる。【錦織戦のフェデラーのサーヴ】
上と少しだけ傾向が違います。ハード、クレー別にプロット。クレーのデータ(統計はあまりない)をみてみると、
1stサーブ
◯ デュース・サイド:Tセンター(BH)とワイド(FH)が半々。
◯ アド・サイド:こちらもワイド(BH)とTセンター(FH)が半々。
◯ ミドル・セクション(ボディ)は非常に少ない。
2ndサーブ
◯ デュース・サイド:ワイド(FH)がTセンター(BH)よりもやや多い。ミドル(ボディ)も打ってくる。
◯ アド・サイド:ワイド(BH)が多い。次にミドル(ボディ)。Tセンター(FH)は少ない。簡単に纏めると、1stはズヴェレフ弟同様にFH&BH両方に散らしてくる。2ndはデュース・サイドでこちらもFH&BH両方に散らしてくるが、アド・サイドでは主にBHを狙ってくる。
チリッチは1stはFH&2ndはBH側とワンパターンでしたが、BPやタイブレになるとパターンを変えて逆サイドに打ってきました。ズヴェレフ弟もデータ通りのサーブで、特に2ndはほとんどミドル・セクション(ボディ)に来ることが分かっていたので、錦織選手はそれをちゃんと読んでアタックしていたと思います。サーブの傾向は選手ごとに結構違ってたりして面白いですね。
禮たいへん申し訳ありません。上で書いた【ナダルのサーヴ解析】のデータはフェデラーのものです。団長から指摘を受けて初めて気がついたのですが、ATPのServe&Return Trackerの表示はデフォールトでナダルとなっていますが、内部データはフェデラーになっているためです。以下修正版です。
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【ナダルのサーヴ解析】
ATPのSv&Ret Trackerのデータを基にナダルのサーヴの傾向を調査。ハードとクレー別。対戦相手の、全選手、右利き(大半の試合が右利きなので全選手データと大差ない)、左利き別(だいぶ様子が変わる)。データのプロットはこちらから。右利き選手相手のクレーのデータをみると、
1stサーブ
◯ デュースとアドでパターンはほぼ同じ。
◯ デュース・サイド:Tセンター(BH)が多い。ワイド(FH)やミドル(ボディ)もある。
◯ アド・サイド:ワイド(BH)が多い。Tセンター(FH)やミドル(ボディ)もある。2ndサーブ
◯ デュース・サイド:Tセンター(BH)が多い。次いでミドル(ボディ)。ワイド(FH)は少ない。
◯ アド・サイド:ミドル(ボディ)が一番多い。次いでワイド(BH)。Tセンター(FH)は少ない。
なので、1st&2ndともBH狙いが多いが、特に2ndアドはボディに打ってくる。【錦織戦のナダルのサーヴ】
全コート、ハード、クレー別にプロット。ナダルのサービスは、全選手で見た場合、ハードとクレーでほぼ同じパターンだが、錦織戦になるとパターンが違っている(ただし数試合のデータなので統計が足りず、有意性には注意が必要)。1stサーブ
◯ デュース・サイド:Tセンター(BH)が多く、次にワイド(FH)。ミドル(ボディ)もある。クレーではTセンター(BH)が多かった。
◯ アド・サイド:Tセンター(FH)が多い。次いでミドル(ボディ)。ワイド(BH)もある。クレーでは逆にワイド(BH)が多かった。2ndサーブ
◯ デュース・サイド:Tセンター(BH)がミドル(ボディ)よりやや多い。ワイド(FH)はない。クレーでは100%Tセンター(BH)だった。
◯ アド・サイド:ミドル(ボディ)が多い。次いでワイド(BH)、Tセンター(FH)の順。纏めると、ナダルのサーヴは、デュース・サイドでは1stも2ndもTセンター(BH)中心にボディ、ワイドにも散らしてくるが、特に2ndのワイド(FH)はないとみてよい。アド・サイドではミドル(ボディ)が多い。クレーの錦織戦では他の試合と違って1stがワイド(BH)もあったので注意が必要。
禮白髪30%2017年に大活躍した杉田選手。2018年に入って勝ち星に見放されている印象です。何が原因かをスタッツから考察してみました。(新トピック「スタッツから見た日本人選手の活躍と苦闘」を立てようとしたのですが、何回チャレンジしてもうまく出来ませんでした。で、こちらにお邪魔いたします。)
最初にランキング推移と勝敗の確認です。3か月区切りで見ていきます。
ランキング推移
2017年1月2日 112位
2017年4月3日 97位
2017年7月3日 44位
2017年10月2日 40位 ※ベストは10月9日時点の36位
2018年1月1日 40位
2018年4月2日 43位
勝敗
2017年1月2日~4月2日 ツアー ― 予選1勝1敗 CH16勝5敗(優勝2回)
2017年4月3日~7月2日 ツアー8勝5敗 予選3勝3敗 CH5勝0敗(優勝1回)
2017年7月3日~10月1日 ツアー8勝6敗 予選 ― CH ― ※デ杯2勝
2017年10月2日~12月31日 ツアー4勝5敗 予選 ― CH ―
2018年1月1日~4月1日 ツアー3勝7敗 予選 ― CH1敗 ※デ杯1勝1敗私自身忘れかけていたのですが、2017年の杉田選手は、1月~4月はチャレンジャー中心に戦ってポイントを稼いでいました。杉田選手がATPツアー本選にダイレクトで参加できるようになったのは、2017年5月から。その直前にバルセロナ500があり、予選2Rで負けたもののLLで本選入りし、2回戦でガスケ、3回戦でカレノブスタを破って準々決勝まで進みました(ティエムに敗戦)。しかし、その後本選にDAされたエストリル250(デルポ)と全仏オープン(スティーブ・ジョンソン)ではいずれも1回戦負けを喫しています。6月のチャレンジャー大会で優勝するも、本選DAされたリコー・オープン(ティプサレビッチ)、予選をLLで通過したハレ500(フェデラー)は再びいずれも1回戦負け。
杉田選手の大躍進はやはり6月のアンタルヤ優勝からはじまった。その後の活躍はご存知のとおりで、ウィンブルドンと全米オープンで本選1回戦突破、8月のシンシナティ1000で準々決勝、9月(デ杯後)の深圳250で準決勝に進出しています。さらに、10月の楽天オープン500とストックホルム250も準々決勝まで進みました。
他方、2018年は通算成績4勝9敗(デ杯を除くと3勝8敗)が示すように、やや活躍度が落ちています。全豪オープンで1回戦突破、ドバイ500で準々決勝進出(2勝)は立派ですが、恐らくポイントを稼ぎにいったはずのチャレンジャー大会で1回戦負けを喫したのをはじめ、他のすべての出場大会で1回戦負けを喫しています。
以上を踏まえて、スタッツから杉田選手の活躍と苦闘の背景を分析してみたいと思います。長くなりましたので、いったん送信します。次回投稿は今夜か明日以降になります。禮本ブログ「【試合直前データ分析】ジョコビッチのサーブ打ち分け+気になる手首の状態」(2018.05.07)に書いたコメントです。
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部長も団長と同じくサーブ解析やってます(笑)。
【ジョコビッチのサーヴ解析】
ATPのSv&Ret Trackerのデータを基にナダルのサーヴの傾向を調査。ハードとクレー別。対戦相手の、全選手、右利き(大半の試合が右利きなので全選手データと大差ない)、左利き別(だいぶ様子が変わる)、対錦織戦も調査したまとめのプロットはこちらにあります。観戦のお供にどーぞ。これまでの他の選手(チリッチ、ズヴェレフ弟、ナダル、(ナダルと間違えて解析したフェデラー))のまとめは、こちらにあります。考察は団長と同じなので詳しくは割愛しますが、付記すると、
【ジョコビッチのサーヴ】
◯ ジョコビッチは、(他の選手同様)基本的にハードとクレーでサーブ・パターンは変わらない。
◯ 1stサーブは、Tとワイドに均等に打ち分けている。
◯ 2ndサーブは、デュース・サイドがTセンター(BH)が多い。次いでワイド(FH)。ミドル(ボディ)もある。 アド・サイドでは、ワイド(BH)、ミドル(ボディ)、Tセンター(FH)の順に割と均等に散らしてくる。【錦織戦のジョコビッチのサーヴ】(特にクレーは試合数は多くないので有意性には注意が必要)
◯ ハードでのパターンは、2ndのFH側が少し増える程度で他の選手相手とほぼ同じ。
◯ クレーでは、デュースの2ndのワイド(FH)が多く、ミドル(ボディ)も狙ってくる。2ndのアドはTセンター(FH)が多い。【ジョコビッチのポイント獲得率】
◯ T、ミドル、ワイドと満遍なくポイントを取っていて素晴らしい。実際ジョコビッチ全盛期だったので、1stは7割以上、2ndは6割とハイレベルの数字が並んでいる(それ以上をいくあり得ない数字を叩き出しているのが現在のナダルのクレーなんですが)。
◯ 錦織の1stリターンは、他の選手相手のスタッツに比べて良くない。特にハードで8割取られている(他の選手は7割)。
◯ 2ndは錦織のリターン良く、ハードではデュースではミドル、アドではT、クレーでは特にアドのワイドとミドルで錦織がポイントを稼いでいる(スタッツは少ないので過大解釈注意)。なので注目は、ジョコビッチの1stサーブ・リターン対策と、2nd特にアドサイドでアタック(してブレーク)できるか、でしょうか。
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