テニス情報入手法


2008年11月17日更新

テニスの情報を入手する主な方法(メディア)には、以下のようなものがあります。

1.テレビ
2.インターネット動画
3.雑誌
4.インターネットサイト
5.書籍

以下、それぞれについて詳しく説明します。

1.テレビ

残念ながら地上波には多くを望めないのが現状です。以前はグランドスラム大会ならどこかの放送局が放送してくれていたのですが(主に上位ラウンドのみでしたが)、現在ではNHKのウィンブルドンのみになってしまいました。

全日本選手権、AIGオープン(2009年から名称変更の可能性あり)、東レPPOといった国内大会は準決勝以降、あるいは決勝のみ放映されていますが、放映枠があらかじめ決まっているため途中のゲームはカットされてしまいます。
(従って、残り放映時間を見れば試合結果があらかじめ分かってしまいます。)

思う存分テニス(特に錦織圭の試合)を見たいと思ったら、GAORAWOWOWといった衛星放送チャンネルに加入することが得策です。

GAORAでは男女ツアーの模様を頻繁に放送し、ATP Tennis Showというテニス界のニュースや選手のインタビューなどが見られる、非常に面白い番組を毎週放映しています。

また、AIGオープン、東レPPOの早いラウンド(1回戦~準々決勝くらい、大会による)を担当しているのもGAORAです。放映される日は、朝から晩までノンストップで12時間くらい放送してくれます

2008年後半は錦織圭の出場する大会なら、ストックホルムオープンなど通常は放送しない大会を緊急放送してくれましたし、デビスカップのインド戦も放映してくれました。これからも、同様の緊急放送が期待できます。錦織圭の試合を見たいなら、欠かせないチャンネルであるといってよいでしょう。

WOWOWは、テニスの中で最も大きい大会であるグランドスラム4大会(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米)の衛星放映権を保有し、各大会とも2週間にわたって連日、大きな放送枠で試合を放映してくれます。

日本人の試合は優先的に放映してくれますので、錦織圭のグランドスラムでの試合はほぼ100%、放映してくれると思われます

他にも事あるごとに錦織圭の特番を組んでくれます。デルレイビーチ優勝後はノーカットで試合を放映してくれましたし、2008年末にも特番が組まれています。

以上のようにカバーする範囲が違うので、GAORAかWOWOWか?という二者択一は難しい状況です。2つとも契約すると3000円/月を越えるので、敷居が高いと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、テニスの試合を見たいならこの2局は損はさせないと思います。

2.インターネット動画

ブロードバンド環境が世界的にも普及して、様々なサイトで錦織圭の試合が動画で見られるようになりました。

2008年現在、ATPマスターズシリーズの試合はATP Masters Series TVで視聴権を購入することにより、ストリーミング放送で見ることができました。

2009年以降はマスターズシリーズはMasters1000と名前を変え、一つ下のカテゴリーのATP500シリーズを加えて、同様に同サイトで視聴できるようになる予定です。

日本テニス協会(JTA)が運営するJTA Tennis Onlineでは、国内大会を中心に様々な試合を視聴することが出来ます。無料会員と有料会員とがあり、無料会員でも錦織圭 Creative Tennisなどを視聴することができますので、無料登録しておいて損はないでしょう。なお、有料会員は月額420円です(210円から値上げした模様)。

ATP500より下のATP250カテゴリーの大会の一部でも有料ストリーミング放送をしています。錦織圭が優勝したデルレイビーチ国際選手権もB2 Networks社が提供するストリーミング放送を通じてライブで観ることが出来ました(1日$10でした)。

ストックホルムオープンクイーンズ・アルトワ選手権(2009年よりAEGON選手権)では地元TV局が無料でライブストリーミング放送を提供するという太っ腹ぶりでした。2009年以降、このような大会が増えてくることを祈ります。

ストックホルムは日本からでも問題なく視聴できましたが、クイーンズは放映権の関係からか、ヨーロッパ内からしか視聴できない仕様になっていました。これを技術的にクリアする方法は存在すると思われますが、本サイトではフォローしません。

3.雑誌

日本で刊行されているテニス雑誌は5誌あります。これは世界的に見ても非常に多く、諸外国では1誌か2誌しかないのが普通です。

日本のテニス雑誌は、技術特集に大きな比重を置いているのが特徴です。日本ではテニスを「観る」文化が広く普及しているとはまだ言い難く、テニスを観る人の多くは自らプレーもする人が多いことがその理由だと思われます。

各誌、それぞれ特徴があるのですが、最近では付録DVDと連動した技術特集がトレンドのようです。テニスジャーナルなどが力を入れています。ただしその分、紙面は薄くなりました。

テニスもスポーツである以上、技術を上達させるという面では確かに動画との相性は良いと思われます。上達したい方はこういったDVDを活用するのも一つの手でしょう。

個人的には選手のサイドストーリーなど読み物を重視したいので、読み物が最も充実しているテニスマガジンを愛読していますが、最近では各誌で錦織圭特集が頻繁に組まれるので、ちょくちょく他誌も購入しています。各誌とも、錦織圭の取材にはかなり力を入れているようです。

最近ではテニス雑誌以外でも、例えば「Number」などのスポーツ総合誌でも錦織圭の記事を見かけるようになりました。2008年8月28日号には本人のロングインタビューが掲載されています。これらの雑誌にはいつ錦織圭関連記事が掲載されるか分かりませんので、常にアンテナを張り巡らせる必要があります。このブログでも情報が入る度に紹介していきたいと思います。

日本で刊行されているテニス雑誌は以下の通りです。

4.インターネットサイト

本サイト以外にも錦織圭を応援しているブログ・サイトは数多く存在しますが、ここでは代表的な2つのみ紹介しておきます。

ATP(男子プロテニス協会)関連の情報の大半は、公式サイトで入手することができます。

情報の速さ、質、量いずれも素晴らしく、データ充実、動画・写真なども豊富に取り揃えています。

ただし、ATP公式サイトは英語なので、日本語での情報をお探しの方はTennis 365テニスジャパンなどにアクセスすると良いでしょう。

選手のエントリー状況を確認するにはMen’s Tennis Forumsが最強です。ATP非公式サイトだと思われますが、情報の信頼性は確かです。

錦織圭の日本での師匠的存在である松岡修造氏のサイトや、アメリカでのまさしく師匠であるニック・ボロテリー御大のサイトにも時々掘り出し情報や写真などが掲載されるのでチェックは欠かせません。

5.書籍

テニスに関する書籍(雑誌以外)は数多く出版されていますので全てを紹介することはできませんが、Amazonでキーワード「テニス」で検索するなどの方法で情報を入手することが出来ます。

錦織圭関連の書籍は2008年11月現在、神仁司著「錦織 圭 フィフティーン・ラブ」が唯一です。この書籍は錦織圭ブームに乗っかって出版された本ではなく、著者の神氏が錦織圭のジュニア時代から長年にわたって地道に取材を重ねてきたものが凝縮された、内容の深い一冊となっています。

この本を読めばどのようにして錦織圭が成長してきたか、またいかに多くの良き関係者に恵まれ、惜しみない協力と本人の努力によって彼の才能が開花したかが分かります。そういう訳で本ブログの「指定図書」として推奨させていただいております。

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