今回もロペスのサーブをServe & Return Trackerで分析してみます。
対 錦織圭としての対象試合は2015インディアンウェルズ、2014マドリード、2013シンシナティの3試合。
1stサーブデータ
1stサーブ、デュースサイド
対 全選手平均 センター 51%、ボディ 13%、ワイド 36%
対 錦織圭 センター 60%、ボディ 3%、ワイド 37%
クレーコートでは
対 全選手平均 センター 53%、ボディ 10%、ワイド 37%
対 錦織圭 センター 52%、ボディ 4%、ワイド 44% ※1試合のデータ
1stサーブ、アドサイド
対 全選手平均 センター 41%、ボディ 11%、ワイド 48%
対 錦織圭 センター 45%、ボディ 11%、ワイド 45%
クレーコートでは
対 全選手平均 センター 35%、ボディ 11%、ワイド 54%
対 錦織圭 センター 29%、ボディ 13%、ワイド 58% ※1試合のデータ
1stサーブ考察
- 【対 全選手平均】左利きのセオリー通り、両サイドとも右利きのバック側に多く配球。
- 【対 錦織圭】デュースサイド、3試合平均ではセンター多めだが、クレーでの対戦(1試合)では平均よりワイドに多めに配球している。ちょっと読めないが、全体の中での比率はセンターが多いので基本はセンターを多めに読むのがよさそう。
- 【対 錦織圭】アドサイドでもデュースサイド同様に3試合平均とクレーコートのデータで傾向が割れているが、全選手平均でもワイドに多く配球していることから、ワイド多めに読むのがよさそう。
- 以上より、錦織の弱いところ(フォア)を狙うというよりは自分の得意パターンに持ち込むことを重視している模様。
- 最後の対戦から3年以上が経過しており、その後錦織対策が広まったことにより配球を変えてくる可能性があるかもしれないので注目したい。
- アドサイドでは、左利き=ワイドという固定観念を利用して、BPなどで予測してないところにセンターを打ってくる印象がある。このあたりナダルとは対照的だと思う。
2ndサーブデータ
2ndサーブ、デュースサイド
対 全選手平均 センター 64%、ボディ 21%、ワイド 16%
対 錦織圭 センター 73%、ボディ 13%、ワイド 15%
2ndサーブ、アドサイド
対 全選手平均 センター 21%、ボディ 51%、ワイド 28%
対 錦織圭 センター 29%、ボディ 49%、ワイド22%
2ndサーブ考察
- どの選手も2ndサーブはコースを狙いにくく、ボディ率が高くなるものだが、ロペスはデュースサイドのボディ率が21%と低い(ナダルは38%)。きっちりセンター(64%)にコントロールできている。
- 錦織に対してはさらに打ち分けが顕著であり、デュースサイドのボディ率は僅か13%。1stサーブも同じ傾向であり、デュースサイドは基本的にバック、そしてボディサーブはあまり使ってこないと思って良いだろう。
- アドサイドはデュースサイドほどの打ち分けはできておらず、約半分が真ん中に入ってくる。この数字はナダルと同程度。
統合参謀本部議長……もとい、団長さん
フェリロペ選手のサーブデータ分析、ありがとうございます。サーブのいいフェリロペだけに、重要なデータですよね。錦織陣営も分析はしているでしょうが……それにしても送ってあげたい❗
だいあん引用 返信