コリコリさんレポート第2弾:上位選手との対戦成績表

先日、素晴らしいEXCELシート「2009年錦織圭予想スケジュール」を提供してくださったコリコリさんが、第2弾のデータを送ってくださいました。
(参考記事:錦織圭の2009年のスケジュールを予想

コリコリさん相当凝り性みたいで、気が合いそうですwww
EXCELシートの見栄えも完璧、視認性に優れていますので、今回もぜひともダウンロードしてお楽しみください。

錦織圭の対上位選手対戦結果(EXCELファイル)

12/8付のランキング、錦織圭は63位ですが、このEXCELシートは錦織圭よりランキングが上、すなわちランキング1~62位の選手との対戦結果をまとめたものです。

ダウンロードできない人のために、スクリーンショットを貼っておきます。クリックすると拡大します。

錦織圭:上位選手対戦成績(1)
錦織圭:上位選手対戦成績(2)
錦織圭:上位選手対戦成績(3)

以下、コリコリさんの分析です。

 このExcelファイルは、12/8付ランキングで錦織より上位の62人について、その属性データと対戦成績(追加入力可)を表にまとめてみたものです。(Brisbane D.A.25選手にマーキング)

 例によって、この表を作成する過程で分かったことを、私見も交えてご報告させていただきます。

1.上位者の属性データから分かったこと

(1)錦織は、たった今、世界最強の10代プレーヤーである。

  これって、かなり凄いことだと思います。

(2)錦織は、たった今、アジアで最強のプレーヤーである。

  すぐ後ろの64位には、台湾のLu Yen-Hsun選手(25才)が控えていますが。

(3)上位者の中には、30代の選手が少なくない。

  なんと、21位~60位中の7人が30代の選手でした(35才含む)。
  これは、私にとって驚きであると同時に、喜びをも感じさせるものでした。

  錦織も大きな故障をせずに、息の長い選手になってもらいたいものです。

2.上位者との対戦成績から分かったこと

(1)錦織は、上位者との対戦に強い

  全上位者(1位~62位)との戦績は9勝10敗のほぼ五分、11位~62位に対しては8勝6敗で勝ち越し、対31位~62位に至っては7勝3敗と高い勝率を誇っています。

  この実績から見ても、錦織スタッフチームの「Project 45」が実現される日は間近と考えても良いのではないでしょうか?

(2)錦織には、苦手意識の強いサーフェイスはない

  私は、全仏予選敗退の印象が強いクレーを苦手としていると思っていましたが、上位選手を相手に2勝1敗は立派な戦績だと思います。今からクレーシーズンも楽しみになってきました。(体力的には少し心配ですが。) 

また、グラスコートについてはたまたま0勝2敗となっていますが、あのナダルから1セット奪った試合と全英の棄権負けが2敗の内訳ですから、「芝でもかなりやれる」といった意識が錦織に残っているのは間違いないでしょう。

コリコリさん、いつもありがとうございます!!

分析を読んだところ、大体私も同意見です。
ATPツアーレベルではまだ1年そこそこのキャリアですので、これからどんどんデータが増えていって、いろんな傾向も明らかになっていくでしょうね。

最強の10代選手、最強のアジア人というのも素晴らしいですが、私としては

クレーで通用する可能性を秘めた日本人選手

というのがものすごく画期的です。

スペイン、イタリア、南米の選手などじゃないとクレーでは勝てないのではないかと思っていましたから・・・。

日本人(特に女子)は比較的芝向きであるという印象を一般的には持たれています。
対極にあるクレーコートでは成績は芳しくなく、全仏本戦に出場した日本人はここのところずっと現われていません。

今年、錦織は予選で敗退しましたが、本人もクレーコートが好きだと言っているし、戦略的でクリエイティブなテニスはまさにクレー向き、しかもクレーを勝つのに必須のビッグ・フォアハンドを持っている・・・。

そしてビッグサーバーのアドバンテージが多少、割り引かれるクレーコートはまさに錦織向きと言えるでしょう。

唯一の心配は体力ですが、これは本人も重要課題として取り上げて重点的に鍛えている最中です。

クレーコートも5セットも経験が必要ですし、体力強化とともに経験が増え、ペース配分などがもっと上手くなると、ひょっとして・・・といった可能性を感じます。

まあ、クレーコートは土魔人ナダルがいますが・・・。

赤土に 残れし二人 ラファとケイ

となる日がくるといいですね!!
(すいません、川柳パクりました。いえオマージュですwww)

4 件のコメント

  • コリコリさん、団長、ありがとうございます。
    クレーは、「ローランギャロスの雰囲気が好き」
    「一番好きなサーフェスはクレー」から
    ⇒最近では「(クレーで試合するのは)結構大変
    だということが分かった」と少し意識が変わって
    いるようです。
    お二人の分析、非常に興味深く読みました。

      引用  返信

  • Nosaさん
    まあハードコート中心のツアーを送っているし、クレーはこれからの部分はあるでしょうね。クレー専業の方々もいますしね。
    楽しみですね。

      引用  返信

  • 大事なネタ表の進呈、ありがとうございます!コリコリさん♪

    徐々に咀嚼して自分のものとしたいです。

    中見出し(1)(2)は
    大事なことだから二度言った?^^

    錦織選手は私の数少ない記憶の中からでも
    慣れ始めたサーフェスのことを
    「好きです。」というコメントで締めくくっています。
    苦手意識をすぐに克服していますね。

    将来はオールラウンダーになるのかな。

    クレーでの成績も注目したいです。

    そうそう。
    友達が好きなアーティストのネタ帳というのを2008年に作っていましてそれを見せてもらいました。
    大き目の手帳にスケジュール、パーソナルな行動、
    コメント、成績など全てを書き込んであります。

    私も2009年にしこりネタ帳を作ってみたい!!
    と大いなる野望に駆られました。
    まずは手帳の物色から。
    2009年元旦から頑張りたいとおもいます~。
    初詣に行って宣言もしようっと。

      引用  返信

  • き・・・気合はいっとるのぉ(汗)
    来年は「置いてけぼりの種」とあだ名つけられそーだなww

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。