昨日に引き続き、今年の全成績を眺めていました。
カテゴリー別出場大会数(予選含む)
グランドスラム(GS) 3大会
マスターズシリーズ(MS) 2大会
オリンピック(OL) 1大会
インターナショナルシリーズ・ゴールド(ISG) 2大会
インターナショナルシリーズ(IS) 6大会
チャレンジャー(CH) 6大会
フューチャーズ(FU) 出場なし
デビスカップ(DC) 1大会(2試合)
計 21大会
この後、断りの無い限り予選とデ杯を含めたデータです。
昨年まで(FU、CHが中心)と比較すると出ている大会のレベルが段違いに上がりました。
結果を出しているのだから当たり前ではあるんですが。
MSの出場数が少なかったのは、春先のヨーロッパシーズンにアメリカに留まった(ランキングの関係か?)ことと、この時期に行われているマドリッド、パリを膝痛でスキップしたことが原因。
来年はこれらの大会に出場し、1つでも多くでも勝つことが目標になります。
そして、1勝の価値(そしてポイント)は大きい。MSで結果を出すことがランキング上昇につながります。
試合数は58で勝敗が39勝19敗。
うち、ツアーレベル(IS以上の本戦)は28試合で16勝12敗。これらは昨日お伝えした通り。
怪我や体調不良でブランクがあった割には多くの試合をこなしました。
そして、今年はワイルドカードを沢山もらった年でもありました。
ワイルドカードをもらった試合(カッコ内は負けた相手)
ストックホルム 準決勝進出(ソダーリン)
オリンピック 1回戦敗退(シュットラー)
ヒューストン 1回戦敗退(ブレイク)
マイアミMS 1回戦敗退(モンタネス)
サンライズCH 2回戦敗退(グロージャン)
メンフィス予選 2回戦敗退(レイノルズ)
(バーゼル) キャンセル
出場しなかったバーゼルを含むと7大会もワイルドカードをもらっています。
デルレイビーチでの優勝によって世界的に注目された結果、チャンスを与えられるようになりました。
強豪との対戦が多く、苦戦を強いられましたが最後にストックホルムで準決勝進出。チャンスを生かしました。
ヒューストン、サンライズチャレンジャー、メンフィス予選のアメリカでの3大会は、フロリダに拠点を置いている錦織圭ということでまだ分かるのですが、ストックホルム、バーゼルといったヨーロッパでも日本人である錦織がワイルドカードを貰ったというのはすごいことだと思います。
また、マイアミMSでは、昨年のルキシロンカップ(ジュニアの大会)優勝の特典で予選ワイルドカードは確定していたところ、デルレイビーチ優勝を受けて本戦ワイルドカードに格上げされました。
128ドローのGSでは本戦ストレートインできるランキングまで上げてきましたが、ドロー数の少ないMSでは逆に予選からの出場になってしまいます(場合によっては予選カットオフにも届かないこともある)。
来年も大きな大会でワイルドカードが与えられる可能性もありますね。
サーフェス別出場大会数
グラス(芝) 5大会ウィンブルドン、ノッティンガム、クイーンズ(アルトワ選手権)、サービトンCH、デ杯インド戦
インドア 2大会
ストックホルム、ダラスチャレンジャー
クレー 4大会
マイアミCH、ヒューストン、バミューダCH、全仏予選
ハード 10大会
デルレイビーチ、サンノゼ、メンフィス予選、インディアンウェルス、マイアミ、サンライズCH、イズミールCH、AIG、北京オリンピック、USオープン
思ったよりクレーが少なく、グラスが多いです。
今年は芝の経験を大きく積んだ年だったと思います。
「一発で決まるし、思ったよりやりやすいかも」と言った発言もありました。
逆にクレーは、「一番好きなサーフェス」とのことでしたが、ツアーには土魔人がひしめいていますからジュニア時代のように簡単には行かなかったように思えます(もっとも、アメリカのグリーンクレーではいい結果を出しました)。
クレーへの出場は来年以降、増えてくることでしょう。
「AIGは(速すぎて)あんまり得意じゃない」とのことですが、同じく球足の速い芝はそれほど苦にしませんでした。
これはおそらく、バウンドが低く滑ってくる芝は錦織に限らず苦手な人が多いため、相対的に良かったということだと思います。
速いハードはバウンド自体は素直ですから、ビッグサーバー有利になって錦織にとってはやりにくいのでしょうね。
いずれにせよ、全て相対的に考える必要があります。
サーフェス別勝敗
グラス 6勝5敗
インドア 5勝2敗
クレー 9勝3敗
ハード 19勝9敗
CHからGSまでレベルがまちまちなので、このデータはハードコート以外はあんまり参考にならないと思います。
グラスの5敗には3回のリタイアが含まれていますし。
サーフェス別の成績をきちんと分析するには最低でもあと1~2年のデータが必要だと思います。
それまではプレー内容と対戦相手から判断です。
とりあえず今日はこのあたりで・・・。
このシリーズ、続けちゃおっかなー。文字数が稼げる。
たしかにグラスの大会けっこう出てますね。。
あと『錦織圭フィフティーン・ラブ』読みました!
面白かったです。その中で圭クンもけっこうサーフェスの
好き嫌いはまだまだ変わっていってるような印象を
受けたので、やっぱりまだ1~2年必要て事ですね^^
maco引用 返信
クレーは得意だと思ってところ全仏予選は敗退。
デ杯インド戦の戦いぶりからして、芝は×?といわれたけど
クイーンズではナダルに善戦。
まだ若いし、伸びしろがある今の状態では
過去データから推測するのは難しいですよね。
来年はいい意味でわれわれの推測を裏切ってくれるほどの
活躍を期待してます。
taka引用 返信
あのデ杯での芝は酷かったらしいですね。
あまり練習する時間も与えて貰えなかったようですよ。
慣れさせないようにするためか、芝が試合前に傷むのが嫌だったのかは判りませんが。
綺麗にヒットするタイプだからイレギュラーの少ないハードコートが良いのかと思いますが、芝やクレーでの適応力も素晴らしいモノを持っているのでしょう。
どのサーフェスも苦にしない選手に育って貰いたいですね。
種丸引用 返信
おー、色々なデータ、こうしてアップされると、整理されて、良いですね!!
このシリーズの次の回はさらに面白くなりそうな予感が…
Nosa引用 返信
グラスコートでの錦織選手は、相手が追いつけそうで、追いつけないという球をたくさん打ってたので見ていて爽快でした。しっかり構えて打ちたい彼からするとやりにくいサーフェスではあるのでしょうけど、ストロークの球の速さが活きるし、スライスを混ぜたサーブも有効ですので相対的な適性はクレーよりむしろあるんじゃないかと思います。クレーは専門家がたくさんいますからね。
gomisawa引用 返信
あー、こういう記事こそ本領発揮って感じっすねw
本人はフレンチで優勝するのが夢と語ってたけど、今年の予選で厳しさを味わったし土属性の選手は沢山いますから好みも変わってくるのかなあ、インドの芝は置いといて、アルトワ、WBの試合を見る限り錦織君は芝属性が高いのでは?と思ったんですよ、さっきちょっとWBのジケル戦見てたんですけど、怪我の中あれだけのプレーをしてたのは今更ながら凄いと思ったもので。
まあ来年は全豪、全仏、全英のGSや、MS、ISGなどの大会でまた私たちは未知なる感動を味わえると思ってるので今からほんと楽しみです^^
ゲオルグ引用 返信
私も芝良いじゃん?って思って見てました。
WBは何気に一番印象に残っている試合でした♪
ぴこ引用 返信
>macoさん
そうですね。コート適性については結論を出すには早いかな、という感じがします。
しかし歴代の日本人の中で最もクレーコートでも期待できる選手なのは間違いない!
クレーコートで活躍する日本人、見てみたいです!!
>Nosaさん
あんまりハードルを上げないでw
>gomisawaさん
私も大体同じ印象を持っています。意外と芝適性が高いですよね。
グリップは厚いですが、ストロークのテイクバックがコンパクトなのが関係していると思います。
>ゲオルグさん
ほんとあれは負けて強し、って試合だった。
あれは映像で見ていないと分からないなあ。
2セット目は完全におかしかったのに、5-5に持って行って試合運びのうまさにも驚いた。
>ぴこさん
あのリタイアはショッキングでしたからね・・・。
2セット目の途中から、実況板では「痛々しくて見てられない」って声が上がっていました。
あの時は「ひどくなる前にリタイアしてよかった」という声が大きく、私の意見も同じでした。あの時は反感を買わなかったのですが・・・。
netdash引用 返信
オフシーズンも、こちらでは盛りだくさん!の企画が予定されているようで、これからも鼻血ブログにはお世話になります!!
ところで!!
でもやっぱり圭クンの映像が恋し~い!という私みたいな方に!!(^^)
クールな圭クンの動画がこちらで見られますよ♪(もう皆さんご存知かも?)
http://jp.youtube.com/watch?v=FatpetWAYgA
こっちは、ナダルに互角以上の芝のアルトワの場面も
http://jp.youtube.com/watch?v=8TR1P9Zbwnk&NR=1
やっぱり、芝、圭クンに合ってますよね。
よっし~引用 返信
皆さん、おはで~す。ゲオさんのおっしゃる通り団長の持ち味が発揮されてますね。皆さんの意見も参考にされると色々なデータがもっと面白く見られるようになる気がしてきました。
2か月半はこうやってあっという間に過ぎていく気がしてきた(笑)
takolin引用 返信