Top 200 Match Factsはデータの宝庫

Top 200 Match Factsという、ATPが出しているデータ集があります。

ひじょーに分かりにくいところに置いてあるので存在はあまり知られてないと思いますが、このファイルがまた素晴らしくリッチなデータを提供してくれるのです。

その名の通り、その年のトップ200選手のデータがこれでもかとばかりに載っています。

勝利数
敗北数
タイブレを取った数
タイブレを落とした数
試合数
サービスエース数
1試合当たりサービスエース数
ダブルフォルト数
1試合当たりダブルフォルト数
1stサーブ確率
1stサーブのときの得点率
2ndサーブのときの得点率
サービスキープ率
ブレイクポイントセーブ率(自分サーブのブレイクポイントを凌いだ率)
1stサーブに対するリターンでの得点率
2ndサーブに対するリターンでの得点率
ブレイクポイント獲得率(相手サーブのブレイクポイントを取った率)
リターンゲーム獲得率
賞金総額

と、これだけのデータが入っています。

アンフォースドエラーの数などはスコアを付ける人によって判断が分かれるため、正式な記録としては入っていないようです。
客観的な数字のみ入っているということですね。

このデータを分析すれば非常にたくさんのことがわかるのですが、今日はランキングと勝率の関係をグラフで見てみましょう。

ランキングと勝率の関係

決定係数が0.5くらいなので、「やや相関がある」程度にとどまっていますが、予想通りランキングとともに勝率は緩やかに下降していきます。

50位くらいまではかなり近似曲線にフィットしています。

このデータはインターナショナルシリーズ以上の大会のみに限ったデータですので、下位選手の場合は試合数そのものが少なくなります。

そういうわけで0%だったり67%だったりしています。3試合で2勝1敗でも67%ですから。

大まかに言って勝率60%を超えてくるようだと上位に食い込んでいけるという感じです。
錦織の2008年は16勝12敗で勝率57.1%でした。

勝てそうな試合をリタイアで負けたりしていましたので、体調さえ万全になれば今年並みの成績を残すことで勝率60%越えはできそうです。

「今年並みの成績」というのは控えめな仮定に見えるかもしれませんが、毎年毎年順調に成績が伸びるとは限りません。
研究されて勝率が落ちるということもありますし、テニスはうまくなっているのになぜか勝率は落ちるということもよくあります。
ドロー運も重要な要素です。

飛躍的に成績が伸びる可能性から今年より成績が悪い可能性まであると考えてよいでしょう。

それでも今まで通り、やることをやっていれば長期的には結果もついてくるはずです。松岡修造氏が言うように、あと2年くらいかけてじっくりとテニスの質を高めていってもらいたいです。
その変化を見守るのもファンの楽しみの一つですね。一喜一憂せずに行きましょう。いや、一憂はよくないけど一喜はどんどんやっていきましょうwww

7 件のコメント

  • さすがにこういう話題は食い付きが悪いか・・・。
    要は「まずは勝率60%くらいが目安」ってことなんですけどね。
    こんだけやって一言でカタがつくwww

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  • いやー、本当に静かですねぇ。
    早く圭くんの試合がみたいですねってまだ練習開始してないか・・・。

    意外と勝率って言うのはばらつきがあるんですね。
    グラフにするとわかりやすいですね。

    一言で言ってしまっては、記事にならないですよ、ね、団長!!

      引用  返信

  • match facts面白そうですね。負けて一憂も3回に1回ぐらいなら…。たまーに優勝すればいいんですよねっ(←簡単に言うな)。新ランキングシステムでは。ぴこさん、robyさん、ni-naさん、元気ですかー?reikoさ〜ん、生きてるー?城島さーん。…つづく。

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  • 2chの錦織スレによると
    今週発売のフライデイに卓球の福原愛選手との
    デートが目撃された記事があったそうです

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  • 正直こんなデータ集がアルトワ、じゃない、あるとは知らなかったですw
    確かに内容濃いですね、ちょっとかたっぱしから見てきますねw

    そして日本で休日を満喫した錦織選手、これから来年の最初の試合までどれだけ成長してるか楽しみで仕方ありませんです。それにちょっと身長伸びたような気がするんだよなあ・・・
    来年のATPのパーソナルデータの項目、gomisawaさんが言ってたように180cmぐらいになってるんじゃないかな?本人も「周りから大きくなったね、と言われるようになった」とのコメントありましたし。

    来年はリタイアが激減すればいいなあと思っております。そして今年同様みんながワクワクできる試合を是非とも見せてほしいぞ。結果はあまり気にしないことにしました^^

    うーん、来年が待ちきれない

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  • >さすがにこういう話題は食い付きが悪いか・・・。
    私は結構食いついてますよ~。
    ブログランキングの降下も気になるところでしょうが、オフシーズンの暇つぶし、いや緻密なデータ分析による対戦相手の戦略的な攻略法研究にもってこい・・・です。

    ↓団長さんはすでにご存知でしょうが、ここのサイトも結構いけてます。
    http://www.tennistalk.com/

    選手毎のstats menuでは、期間、大会、サーフェス毎はもちろん、対戦相手の身長!? ○○cm~○○cmまで、なんていうオプションまであっていろいろ楽しめます。

    ↓ちなみに錦織選手のstatsです。
    http://www.tennistalk.com/en/player/statistics/Kei_Nishikori

    ↓statistics menu には、いろんな面白ベスト10ランキングもあります。
     ・Most successful and unsuccessful players
     ・Hardest working players
     ・Injuries and walkover
     (錦織選手がベスト10入りと思いきや、リタイアランキングでした・・・)

    うーん、来年が待ちきれない(ゲオルグさんに同じ)

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  • ボブさん、そうなんですか。
    ま、本当だとしたら温かく見守り、ガセだったらスルーという感じで。
    このブログ的には特に取り上げる予定はありません。

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。