【試合プレビュー】2015楽天ジャパンオープン準決勝 vs. ペール

全米1回戦で苦杯をなめたときの対戦相手、ペールとの準決勝です。
変則的なプレースタイル、何を考えてるか分からない挙動とやりにくいことこの上ない相手ではありますが、今日の両者の試合を目の前で見た限り、2度続けてやられることはあまり考えられません。

前回にしてもマッチポイントまでは行ったわけです。そこであと1ポイントが出ませんでしたが、フォアが決まっていれば「苦戦したけどやっぱり錦織だね」となったはずで、ほとんどそこまで行っていたわけです。
ペールが生涯最高と言えるプレーをし、錦織のプレーには多々、もったいない点があったにも関わらずです。

今回は1回戦でもありませんし、前回のことがあるので油断も隙も微塵もないと思います。

両者のプレーを比較すると、ペールのバックハンドはさすがに大きな武器ですが、それ以外のショットは威力と決定力はあるものの粗く、時にはとんでもないアウトをするような不安定さも見え隠れします。
今日のキリオスとの試合、徐々に持ち直して最終的にはキリオスの方を(プレー的に)切れさせたことは評価に値しますが、序盤のミス連発は「本当にこの選手が錦織に勝ったのか?」といったプレーでした。

錦織が再び調子を崩される可能性もありますが、二度続けて同じ手は通用しないだろうというのが私の見立てです。
ただし、フォアハンドを狙って欲しいですけどね。バックを多く打たせて調子に乗せたくはありません。

普通、TVで見るより生で見た方がプレーの迫力が感じられる分、「この選手強いな」となるものですが、ペールの場合は画面越しに見た全米の時の方が強く感じました。
ということでワウリンカの言うとおり「全米でのペールは彼の生涯最高のプレーだった」ということを私も認識した次第です。

思いっきり逆フラグ立てて申し訳ありませんが・・・

試合情報

楽天ジャパンオープン(ATP 500):
サーフェス:ハード
ドロー数:32
ラウンド:準決勝

試合日時

10月10日(土) 12:00スタートからの第2試合
@有明コロシアム

対戦相手

Benoit Paire (FRA) ブノワ・ペール(フランス)

  • ランキング32位(最高24位)
  • 26歳、196cm、80kg
  • 今年の勝敗:22勝14敗(錦織は51勝11敗)
  • 1回戦で錦織を破り今年の全米ベスト16進出。
  • 7月のBastadでツアー初優勝。
  • 年初には135位まで落ちていたランキングを、フューチャーズやチャレンジャーにまで出場して32位まで戻してきた。才能は古くから高い評価を受けている選手。ただし精神的にムラがあり、当たれば強いが外れればひどいプレーもする。
  • 今大会1回戦はDimitrovに6-4,3-6,6-1で、2回戦はBaghdatisに6-3,2-6,7-5、QFはKyrgiosに3-6,6-4,6-1といずれもフルセットで勝利。

過去の対戦成績

2勝1敗
2015 US Open R128 ●錦織 4-6,6-3,6-4,6-7(6),4-6 ●ペール
2013 Roland Garros R32 ○錦織 6-3,6-7(3),6-4,6-1 ●ペール
2012 Paris R32 ○錦織 7-6(2),6-2 ●ペール

TV放映予定

WOWOWライブ
10月10日(土) 11:55~最大延長22:00

TV東京
10月10日(土) 16:00〜17:15

応援フード

チリッチのお次はブノア・ペール
ぜひともビシッと勝ってほしいです
チーム圭はどんな作戦でいくのかな?
圭くん、自由人麸の輪にリベンジだ〜

micchi

food-paire4-micchi

観戦の仕方・マナーについて

過去に記事を作成しています。多少、状況が変わっているかもしれませんが基本的には今でも通用すると思いますので、ご参考に。
(この記事をリニューアルする予定でしたが、10月から急に忙しくなって手が回りませんでした・・・。)
テニスの観戦の仕方について – 錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ

33 件のコメント

  • micchiさん

    麩の輪…すてき

    ペール坊やの拗ねた口のように見えるのですが…

    お行儀悪いですが、捻って絞って食べたいです。

      引用  返信

  • 団長さんのお見立てを信じて
    明日は必ず全米2015のリベンジを果たしてくれるはず!
    TV観戦できそうなので、今から楽しみです(*^^*)

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  • 圭くんがどんな戦略で戦うか見ものです。
    勝ってほしい。

    でもペール 侮れないです。
    フットワーク(ディフェンス力)は、まるでジョコビッチみたいです。
    時々、切れたショットを打つし。

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  • micchiさんのグルメ!いつもありがとうございます(`・ω・´)ゞピシッ!素晴らしいです(≧◇≦)
    三重県では、火曜日にローカル放送で「孤独のグルメ4」が再放送中・・・金曜日はTV東京系で「孤独のグルメ5」が放送中です。今週は「micchiさんのグルメ」も堪能出来て嬉しいですね~決勝の応援フードも堪能したいですね(^◇^)

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  • ブノア・ペールの強さが不気味です。
    サーブのリターンを待つときの突っ立っている体勢が不思議さ倍増させます(笑)
    明日は相手のペースに巻き込まれず、淡々とプレーすることが重要かなと思います!

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  • 今年の全米オープンで、なぜ錦織陣営はペールのフォアサイドにボールを集めないのかと不思議でしたが、ペールはフォアサイドがウィークサイドでないことが、今大会のプレーでよく分かりました。彼が、あれほどベースラインの後方でプレーするのは、左右のコートカバーリングに余程自信があるからです。普通、相手選手をコートの後方に押し出せれば、クロスやストレートのオープンスペースにウイナーを決めれるわけですが、ペールは後方からでも追いついてしまう。但し、ペールはボディーがウイークサイドなので、錦織はペールのボディーにボールを集中させながら、スピン系の滑りながらキックするボールとスライス系かつドロップ系の短いショットを織り交ぜて前後プラス左右に揺さぶる多彩なショットが要求されるかと思います。なので、対ペールでは、長いスパンでのコンセントレーションが要求され、対戦相手は、錦織に限らず皆嫌でしょうね。

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  • 連投すみません。上記拙文の「長いスパンでのコンセントレーション」という表現は、どんな対戦相手にも当てはまる舌足らずな表現ですので、「長いスパンでのテニスの常識や理屈とはかなりベクトルの異なる発想、戦術と頭脳の神経消耗戦」という表現に訂正させていただきます。簡単に言うと、普段とは逆の手でプレーするようなものです。この表現ですと、実際のプレー経験のある方なら、かなりなハンデ戦を強いられる感覚が直感してもらえるかと思います。

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  • 本日のB,ペール 特に、嫌な相手ですね。
    (私も、本音では嫌いなプレースタイルではないが
    対錦織には、あざといマナー違反はやめて
    ノーマルに勝負してほしい)
    ペールは、何かしないと、上位選手に勝てないとわかっているのでしょう。
    先の全米でのラケット投げ、あれには腹が立ちました。
    明らかな、遅延行為ですし、汚い。
    今日、有明観戦のnetdashさま、大ブーイングを浴びせまくって
    ください。netdashさまの逆フラグは昨日のチリッチ戦で
    払拭されましたよね?
    どうなのでしょうか?

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  • おはようございます♪ こちらのスレにも一応顔出ししときます(笑)

    ぺールのディフェンスはいいですね。特にバック側の大きくスライドするフットワークはジョコっぽいと私も思いました。これが試合中コンスタントに出来れば、No.1なんでしょうけども…(>_<")

    ぺールのマナー違反にはマナー違反で対抗しちゃいましょうか? ダブルフォルトしたら、大拍手しちゃうとか(笑) とにかく、会場の雰囲気で勝利に導けるよう、ガンバります(^-^)/

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  • 今日は錦織選手、自分のペースで戦い抜いて
    ほしいですね。
    ペールの戦い方は、前回の対戦でわかっているでしょう。
    サーブと試合の入り方を気をつけてもらいたい。

      引用  返信

  • しかし 圭くん相手に生涯最高のプレーをする選手に なんでこんなに苦い思いをさせられるのか(^_^;)
    チリッチ、イズナー、ペールと昨年から見ただけでも、こんなにたくさん。
    ペールには もうその手は桑名の焼きハマグリ(ふるすぎる〜)です。マナー違反、テニスを汚してしまう様な行い……… そんなことに目が行って、ペールの実力が良くわからないのですね〜 それで不気味な気持ちにさせられるのかな とも思います。圭くんのリカバリー と肩の痛みなどが、いい状態だったら、負けないですよね〜 それにしてもキリオスも若いんだ。次はその手は桑名の焼きハマグリでいきましょう。

    micchiさま 応援フード傑作です。軽くて 中身は空っぽの麩!ぴったりです!

    ところで日本人はペールの常軌を逸したお行儀の悪さを喜んでいるかの様な反応とも見えましたが、こういう時こそブーイングをおこしましょう!

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  • ペールですが、右利きなのに
    「まるでサウスポーのよう」
    と鈴木貴男さん(だったと思います)が解説でおっしゃっていましたね。
    たしかにあのいやらしいバックハンドは特徴ありますね。

    ですが、錦織くんが同じ相手に同じように負けるとも思えません。
    WOWOWでライブ観戦する予定ですので、応援頑張ります。

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  • micchiさん
    麩の輪、ナイスです。
    フニャフニャにして食べちゃいます。

    ペール、ドロップショット、バンバン打ちますね。コートカバーリング力も凄いです。キリオスのウィナーかと思うボールも返す返す…イヤな相手です。

    修造さんが宇宙人には宇宙返しでなんて言ってますが。宇宙のような圭の異次元プレーでペールに一泡ふかせてほしいです。
    リベンジ信じて応援します!!

    両選手ともMTOとってましたが、大事なく全力プレーできますように。。

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  • ペールのキリオス戦を見てあらためて怖さを感じました。あのバックハンドもさることながら、多くの引き出しをもった上でネットでポイントが取れるというのはこの有明では脅威だと思います。圭に対してもラリー戦になる前にいろいろ仕掛けてくるでしょう。常に先リードを心がけていきたいですね。

    あと、その前のバブ-ミュラー戦と北京のナダル-フォニーニ戦にも注目ですね。それぞれ、どっちが勝ってもおかしくない好カードだと思っています。

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  • ペールには、真っ当な人間になってもらいたいです。
    汚いことはやめろ〜〜。

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  • 団長さん
    本日のぺール戦は圭クン大丈夫だとは思いますが~現地応援よろしくお願いします!

    micchiさん
    麩の輪 最高です!

    私もテレビで応援します!

      引用  返信

  • 前スレでMIYAさんの『ペールはブーイングしたらかえって調子にのるかも…』に
    本当にそうかも、と思いました。

    なにしろ、マックウィンさんも書かれているように、観客席にシーッ!しちゃう人ですからね。

    もう、もう、どんなテを使っても構いません(笑)
    団長をはじめ現地観戦の錦鯉の皆様、今日は寒いですが、応援よろしくお願いします🙇🏻

    こちらからも念を送ります。
    ペールに二度とニシコリと対戦するのは嫌だ!と言わせたい。

    圭クンの肩情報をいろいろ、有難うございました🙇🏻
    今日の試合に影響の少ないことを祈ります。

      引用  返信

  • ペール選手。
    いろんな事を仕掛けてくるのでしょうけど、
    錦織選手には、怪我無く無事に勝利をおさめて欲しいです。
    ・・・念・・・

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  • micchiさん、思わず (・m・ )クスッ
    MIYAさん、連日現地応援でうらやましい限りです!
    また現地の雰囲気、教えていただけるとうれしい~~応援よろしくです!!
    私は何とかテレビにありつきたいと思います。

      引用  返信

  • スレ違いですけど、上海のドロー表です。第6シードです。

    http://www.protennislive.com/posting/2015/5014/mds.pdf

    1R:bye
    2R:キリオスorハイデル・マウアー
    3R:アンダーソン
    QF:フェデラー(ツォンガ)
    SFワウリンカ(ナダル/ラオニッチ/チリッチ)
    F:ジョコビッチ(マレー)

    久しぶりのフェデラー山

      引用  返信

  • 1R:byeって? 調べると不戦勝のことなのですね。 
    テニス用語でしょうか? スポーツ全般? それも調べろって?w

      引用  返信

  • @くらま さん

    錦織くんはシード選手なので1回戦免除で試合がない、ということです。
    テニス用語かな?
    トーナメントの競技では一般的だと思います。

      引用  返信

  • ワウ勝ちました。
    トップシード対決の決勝戦、実現してほしい。
    頑張れーーー!!圭くん!

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  • 今Wowowでみたら錦織選手の身長が180センチになってました。
    確か178だった気がしたのですが、背が伸びたのでしょうか?

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  • 1st圧倒も、2ndはペールに要所を締められて1-1。
    どなたか言ってましが、良い時のペールのバックは守備力、攻撃力共にジョコビッチを彷彿させますね。

    神経戦の様相も呈して来ましたが、何とか凌いで欲しい。

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  • うーん、ペール…錦織の天敵になってしまいましたかね。
    結果的には全米と同じ展開でした。

    完璧な立ち上がりを見せた錦織でしたが、ペールが粘り始めると徐々にストロークのミスが増え始め、逆に全てが尻上がりに調子が上がるペール、これはペール見事と言うしか無いですね。

    ディミトロフ、キリオス戦も同様でしたし。

    錦織はラリーの調子が崩されると立て直しできないまま負けるパターンが多いのが気になります。
    上海ではこの悔しさ晴らしてほしい。

    しょうがない、明日は気楽に決勝を見ますか。
    ワウンリカーペール、最強のシングルバックハンド対ダブルハンドですかね。

      引用  返信

  • 残念!!
    2回続けての負けではありますが、今度勝てばいいのです!
    トップ100でひしめくプロの中にいて、相性の悪い選手だっています。

    負けは負けで素直に認め、より強くなるしかない!
    応援するのみです。

    さあ、気分を入れ替えて上海GO!

      引用  返信

  • 錦織陣営の対ペール戦略に疑問符です。ペールには、フラット系で押し出す感覚の無回転で特殊な軌道で急激に落ち、弾まない無回転ドロップショット(錦織選手が今シーズンの後半になって獲得したショットです)とサイドスライス系で、横方向に滑りながら変化する短めのやや変則的なスライスショットなどトリッキーで対応の難しいショットを織り交ぜて、そこからオープンコートを作り出して、ウィナーを決めるスキームでなければ、勝てないことは、錦織陣営も分かっていると思っていました。ところが、実際には、全米オープンの二の舞にはしないとばかり、スピン系のボールをペールの左右に打ち分けるというシンプル過ぎる戦略ぐらいしか用意していなかったようで、正直驚きでした。
    テニスはどんな相手であれ、戦略と準備のスポーツであることには、変わりありません。
    錦織選手が、テニスの「頭脳性」を重視しているのならば、錦織陣営は、もっと全然高いレベルの「頭脳性」をゲームの中で展開して見せなければダメです。
    今回は、単刀直入に言うと、錦織陣営のペール研究と発表のレベルが、勝利という水準には、ほど遠い水準に留まっていたと評価せざるを得ませんでした。
    個人的にはダンテコーチの研究、分析能力に疑問があります。アメフト並みとは言いませんが、もう一人ぐらい、優秀なスカウティング&アナライジングスタッフを加えてもいいのではと思います。誰か傑出した策士、軍師を三顧の礼で迎えるべきかと。もちろん、チャンコーチとの兼ね合いもありますが、錦織選手が本当に頂点を目指すのであれば、大物コーチ二人体制もありではないかと思います。今のプロテニス界戦国時代では、それぐらいのプロジェクトチームを編成する必要性をひしひしと感じています。

      引用  返信

  • (不適切なHNのため削除)さん、
    WOWOWのペールVS錦織の解説者の村上武資さんも、ペールのフットワークは、ジョコに似ていると
    放送で言っていましたが。
    どちらの目が正しいのでしょうかね。

      引用  返信

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。