テニスマガジン2008年5月号錦織圭特集レビュー

テニスマガジン2008年5月号の錦織圭特集は、巻頭で全12ページでした。

見どころをかいつまんで紹介しようと思ったのですが、ほとんどすべてが見どころだったので全部紹介してしまうとベースボールマガジン社に対する営業妨害となってしまいます(笑)。

という訳で全体の構成と厳選した見どころを紹介したいと思います。これ以上は、書店やネットで購入して読んでください。

また、定期購読がお得です。紹介記事もご覧ください。

まずは見開きで「『圭』の衝撃」。左側の1ページをまるまる使った写真。表彰式、充実感で満たされた感じで目を閉じ、天を仰ぐ錦織の表情が素晴らしい。険しい表情のジェイムス・ブレイクが対照的です。

内容的にはこれまでの報道にもあった情報のまとめと言った感じ。

「日本テニスに詳しいものなら、やがて錦織の時代が来ることは分かっていた。だが、これほど早く、これほど強烈とは予想できなかっただろう。」

には完全同意。

次の2ページは連続写真による錦織の技術解説とパーソナルデータ。

やはり個人的にはサーブのフォームが少し気になります。ラケットの担ぎ上げの時、肘の位置が低く、インパクト~打ち終わりでやや腰が折れすぎのように見えます(フォームに関しては個人的な好みが入ってますのでご容赦を)

フォアとバックのフォームはほぼ完璧だと思いました。特にフォア、ラケットを外に向け、上体をひねるだけでテイクバック完了。無駄がない

その他チェックポイント

  • 「圭」の名前には外国人にも呼ばれやすいようにという意味もある
    • 実際に外国人に頻繁に呼ばれる人物になった。素晴らしい。
    • でも「カイ」ってよくアナウンスされてるけど・・・
  • とにかく自分で主導権を握りたい性格(父清志氏)
    • テニスでもそういう感じですね
  • 視力はなんと2.0

その次の2ページはボロテリーアカデミーのヘッドコーチであるゲイブリエル・ハラミロによる特別寄稿。ボロテリーでどのように過ごしてきたかが書いてあります。

中でも一番感動したエピソードは、エリートチームの選手とのチャレンジマッチについてです。最初の2年間、エリートチームと練習することがなかった錦織は、当時のエリートチームのヒーローに勝利してしまったのです。その夜こそが圭のテニス人生を変えるものとなったとハラミロ氏は述べています。

その他チェックポイント

  • 森田正明ファンドの選考会、錦織はアガシやリオスを思わせるようなプレーをしていた
  • ボロテリーに来た頃のスケジュール、まさにテニス漬け
  • 錦織圭のチームは総勢14名
    • ただし中には父清志氏も含まれているし、全員が圭につきっきりというわけではなさそう
  • 毎週、ハラミロ氏と清志氏は電話で話し合っている

次はご両親が語る「圭の思い出」。ここは一番泣けるポイントです。親子の絆の強さが伝わってきます。このページまで詳細にレポートしてしまうと、それこそベースボールマガジン社の営業妨害になってしまうので、ここはぜひ買って読んでください。

ひとつだけエピソードを。錦織圭は修学旅行をキャンセルしてまで修造チャレンジに参加したそうです。さすが、世界を目指す人間は違いますね。

そして、牧野編集長による「松江から世界へ」と続きます。このエッセイは短いですが、松江の風景写真と相まって情緒を感じさせます。最後に連載の「松岡修造責任編集『SHUZO Magazine』」で特集ページは終わります。

以上、特集ページのレポートでした。テニスマガジン2008年5月号は、以下のリンクから購入できます。

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ベースボール・マガジン社 (2008/03/21)

2 件のコメント

  • スマッシュも錦織君が表紙に使われていて、特集を組んでいるみたいですが、
    そっちはあまり面白くないんでしょうか?

      引用  返信

  • でででさん、
    スマッシュはまだ読んでないので、何とも分かりません。
    これから買って読んでみる予定です。レビューはしばらくお待ちください。

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。