先日、テニスコートは思ったよりも縦長であるということを指摘しました。
どうしても実際のコートの寸法よりも縦方向が短いテニスコートを想像してしまう理由として、テニスでは左右に振られることが多いので、どうしても左右方向の広さを過大評価してしまうのではないか、と仮説を立てました。(前後方向は、待っていてもボールが来る)
しかし本日、テニス雑誌を見ていて気がついたことがありました。
下の図を見てください。
(出所:テニスジャーナル2009年9月号 A32ページ)
この図はテニスジャーナル2009年9月号より引用したものです。実際の縦横比と比較して、テニスコートが横長に描かれています。
私が確認した限りでは、他の雑誌、他の号でも同様で、実際の縦横比に忠実にコートを描いている例はありませんでした。
これは雑誌の編集を行う側の立場としては当然というか、技術解説などで状況が分かるように見やすさ、わかりやすさ優先させるためには仕方のない処理だと思います。
実際に忠実に描いてしまうと縦長すぎて間伸びして見えますし、レイアウト上も扱いづらいです。
しかしこの図法(?)が、読者の心理に少なからず影響を与えていると思います。
この例くらいの違いでは、読者はおかしいと感じることはないでしょう(実際の寸法を熟知していない限り)。
このイメージのままプレーしつづけるとしたら、見えない弊害が出てきそうです。
実際はサービスラインは結構ベースラインから近いのに、サービスラインが遠い印象を持ってしまいます。
そうなるとネットに出るのに「遠い」と思ってしまって心理的な抵抗が増します。
また深くボールを打つことに対する意識も、実際の縦横比の図面を見た場合と比較して高くなることはないでしょう。
仕方ないとはいえ、ちょっとこれはどうなんだろう?と思ってしまいました。
もう、一昔前のことですが、
某雑誌(テニス専門誌ではない!)に
絵として(図解ではない!)、
テニスコートを何度か掲載したことがあります。
団長がおっしゃるとおり、コート比など、
全く考えませんでした。
(もちろん、正確な図面を参照のものですが)
掲載の目的のみ考えるので、
その他の影響って思い及びませんでしたね。
・・・・今頃、痛いわ・・・。
BAKO引用 返信
まあ普通そこまで考えませんよね・・・。
netdash引用 返信
前回書かせていただきましたが、実寸法でイメージしてますので
上記の図はおかしいとすぐにわかります。
他の雑誌も含めて忠実にコートを描いている例は、私も見た覚えがないです。
netdashさんの言われるいろんな弊害を体感してますので、
雑誌等で参考にしたい図解説は、自分のノートに書き直しています。
同じ図解説がずいぶん違って見えますよね。
何年も前に友人が貸してくれたDVDの中で、プロ(現役でなく有名な方なのに忘れてしまいました…)が、ボードに図を書いて説明されてる場面があったのですが、その時のコート図はほぼ実寸法でした。
あたりまえのように自然に書いてたのがすごく印象に残ってます。
kiki引用 返信