先日紹介したCross教授の神本、「Technical Tennis: Racquets, Strings, Balls, Courts, Spin, And Bounce」はタイトルの通り、テニスに関する物理法則についたまとめられた本で、ラケットやガットによるボールの飛び、コートサーフェスの性質、スピンによる曲がり、ボールのバウンドの仕方について書かれています。
Technical Tennis: Racquets, Strings, Balls, Courts, Spin, And Bounce
しかしとっつきにくい本というわけではなく、読み手に優しい記述を心がけたとのことです。
というのも、この本の著者2人と、「テニスの法則―科学でゲームに強くなる」の著者のBrody教授の3人で出した、
「The Physics and Technology of Tennis」
という本こそ、真にとっつきにくい本であるからですw (この本は、「テニスの法則」の続編的位置づけのようです)
これは「Technical Tennis」のまえがきを書いたBrody教授も、そのまえがきの中で、
「あれはエンジニア、科学者、そして超熱心なマニア(意訳、原文はover-motivated super achiever)のための本だった」
と認めているところですwww
私は「The Physics~」も同時購入し、「Technical Tennis」とともに堪能している真っ最中なのですが、たしかに「Technical Tennis」の方が分かりやすく書かれているので、「Technical Tennis」の方を主に読んでいます。
「The Physics~」の方はA4サイズで400ページ強という、大きな学会のProceedings並みの大きさですから確かにそれだけで一般受けしなそうです。力入りすぎw
しかしとにかく、「テニスの法則」を含めたこの3冊、テニスというゲームの本質について書かれていると(私は)思うので、深くテニスを知りたいという人にはお勧めです。
The Physics and Technology of Tennis
Racquet Tech Pub 2002-12-01
売り上げランキング : 61438
テニスの法則―科学でゲームに強くなる 常盤 泰輔 丸善プラネット 2009-04 |
前者2冊は、もちろん英文で書かれているんですよねぇ。
私はひとまず「テニスの法則」から・・・。
この本を読んでいるあいだに是非、翻訳をお願いします。
マックウィン引用 返信
中学英語で読めますか??
reiko引用 返信
「テニスの法則」(Tennis Science for Tennis Players)を翻訳したtomato11548と申します。(本名は本の表紙に出ておりますが。)
最近このブログを見つけました。「テニスの物理」に興味を持っている方々がいることを知り、大変うれしく思っています。
実は、2009年11月にTechnical Tennisの翻訳ライセンスを出版元から取得して、現在その作業に悪戦苦闘している最中です。日本語版を2011年の夏までに出版したいと思っていますので、よろしくお願いします。
tomato11548引用 返信