スタッツ分析:2010デルレイビーチ1回戦 vsベッカー

2010デルレイビーチ1回戦 vs ベンジャミン・ベッカーのスタッツ分析をします。

試合全体

一番目立つのはサーブに関するスタッツです。

ベッカーが9本のエースに対して錦織は1本、ダブルフォルトは3本に対して5本。

これは大きな差で、今回の勝敗はここでほとんど決まっていると言ってよいのではないでしょうか。

本人が言っているようにサーブはいままで思うように練習できませんでしたので、これから上昇の余地があると言えます。期待しましょう。

試合全体のスタッツは、錦織ペースだった2ndセットとベッカーペースだったファイナルセットの両方が入っているので、セットごとに見ていく方が良く分かると思います。

1stセット

錦織は38%しか1stサーブが入らず。ベッカーも53%と高くはありませんが、4本のエース。

トータルポイントもやや引き離されています。試合の流れ分析で書いたように、第6ゲームのブレイクが大きかったと言えるでしょう。

2ndセット

一転、錦織ペースとなったセット。1stサーブの確率が58%まで回復。かつ、2ndサーブでも70%のポイントを取っており、キープが楽だったことを物語っています。

錦織は「ベッカーのリターンミスが多く、自分のペースで行けた」と語っています。

また、3回迎えたブレイクポイントのうち2つをものにするなど、勝負強さが出たセットでした。

ポイント数も27対15と圧倒。

ファイナルセット

1stサーブの確率が2ndセットとあまり変わらないのにゲームが取れなかった。これは、ベッカーのリターンゲームでの積極性の表れでしょう。

特に1stサーブが入っても30%しかポイントが取れなかったのは厳しかったと思います。

明日のGAORA放送でベッカーの攻撃的プレーを確認です。

また、錦織はリターンゲームでも6ポイントしかとれませんでした。

これから試合勘が戻っていくにつれてもっと粘りが出ることを期待したいです。

5 件のコメント

  • 第一セット第五ゲームアドバンテージでのロブ惜しかった。2009年のマチュー戦のいかにも腕に負担のないように打っていたのと比べすごーくいいかんじ。ライスコでは、わからなかったけど、ダブルフォルトは、多かったけど、攻めてのミスでとりそこなってるのがわかったしすごーくよかった。負けたといえ、良かった、応援するする。

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  • スコア以上に、いい試合でしたね。
    ミスと言っても、ぎりぎりを攻めての
    惜しいラインアウトが結構あったし。
    以前より、バックハンドが強くなった?
    これが復帰戦と思えない
    強い圭くんだった!

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  • スコアから3セット目はバテバテかと思っていたけど、ちょっとした狂いみたいでよかった。
    スピン系サーブで30%が辛いね。フラット系がほとんど無かったのが気になるけど、フルスイングにはまだ肘に不安があるのかな??????

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  • 錦鯉のみなさん、こんばんは。
    映像での錦織選手の試合、数字の結果以上に健闘したのですね!姿が見られないので試合の内容がわからず、ファイナルセットの6-0、気がかりでした。みなさんのコメントを見てホッとしました。いろいろ聞かせてくださってありがとうございます!(chachaさん、BAKOさん、山さん)

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  • 出遅れました^^;

    みなさんのコメントにあるように、スコア以上に
    圭のできはよかったです!!!

    いつものものすごいフォアハンドや、
    人をあっと言わせるショットが随所で見られました≧▽≦

    後は、試合でのサービスの確率だったり、タフさだったり
    (メンタルも含めた) を、徐々にアップしていければOK!!

    試合でしか鍛えられない部分ってあるのですよ、やっぱり^^;

    でもでも、とても約1年ぶりとは思えない、
    堂々としたパフォーマンスでした!!!

    さすが圭!あなたはすごすぎます≧0≦
    コートで思い切り暴れ回れる日がまた来て良かったね!!!

    やっぱり涙で画面がよく見えませんでした。
    また落ち着いたら見直したいと思います^^)

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。