2012 Wimbledon The Championships
2nd Round
Kei Nishikori [19] def. Florent Serra, 6-3,7-5,6-2
1回戦に引き続き2回戦もストレート勝ち。貫禄さえ感じさせました。
緊張感から試合の入りで苦労することが多い錦織ですが、建て直すまでに要する時間は徐々に短くなってきていると感じます。この日も最初のサービスゲームをブレイクされたもののすぐブレイクバックし、そのまま勢いに乗りました。
ただサーブには苦しみ、ダブルフォルトを連続でしてしまう場面が2回見られました。ダブルフォルトは計6本。
しかしエースも同じく6本奪い、要所ではデュースサイドからのワイドサーブも良く決まっていましたので、試合の流れをつかませないという意味では良い展開を作れたと思います。
ストロークは完全に一枚上という感じで、セラもフォアハンドのクロスが強烈でしたが中盤以降はコースも読み上手く返球できていました。
肘の故障から復帰してしばらく課題だった「攻め球のミス」も今年はぐっと減っており、見ていて安心できます。ポイントを取れる形を作ってからのミスは精神的にもガクっと来ますし、相手に取ってもこれ以上楽なことはありませんから、これが減ったことは多くの面に好影響を与えていると思います。
錦織の試合と言えば「逆転」が魅力ですが、グランドスラムの2週間を勝つためには下位ラウンドでこのように楽に勝つことが必要です。過去の大会では激闘を制するものの、次のラウンドで力尽きるということがありましたが、今回は非常にいい状態で3回戦のデルポトロ戦を迎えることができそうです。
過去の対戦成績はあの2008年全米4回戦を含めて0勝2敗ですが(錦織本人は2回目の対戦を忘れているようです)、ハードコートよりチャンスが大きいと私は見ています。2回戦の添田戦を見ていても、添田が思いきり攻めたときはしっかりポイントが取れていました。攻撃力はハードのときと同様、凄まじいものがありますが、ディフェンスではまだ不慣れな面が見受けられるという印象があります。
勝てばフェレールあるいはロディックと。芝はロディックにかなり有利かなと思いますが、テニスが充実しているフェレールとの対戦では五分五分と予想します。この後はずっとチャレンジしなければならない試合しかありませんが、負けを恐れず思い切ってぶつかって欲しいと思います。
添田豪、デルポトロに健闘
上記で触れましたように、グランドスラムでの初勝利を上げた添田が2回戦でデルポトロと対戦しました。
勝てば錦織との対戦となり、グランドスラム3回戦という大舞台での夢の日本人対決が期待されましたが、デルポトロの厚い壁に阻まれました。
2012 Wimbledon The Championships
2nd Round
Juan Martin Del Potro [9] def. Go Soeda, 6-2,6-3,1-6,6-4
第1、第2セットはとにかくデルポトロの強さが目立ちました。剛速球と呼ぶに相応しいフォアハンドがコート深くに突き刺さり、しかもミスも少ないので添田としては手の打ちようがなかったと思います。決して添田のプレーがまずかったのではなく、むしろよく対応していたと思います。
流れが変わったのは第3セットでした。添田が腹を据えて攻撃に転じ、初のブレイクに成功して雄叫びを上げるとそのまま6−1でセットを奪い返します。
第4セットも最後の第10ゲームをブレイクされただけでイーブンの展開でした。そこを取るのがトップ選手との差と言ってしまえばそれまでですが、デルポトロにしてみれば楽勝かと思われた展開からここまでもつれさせられて、内心穏やかで無かったと思いますよ。
残念ながら最後のポイントは思い切って攻めたフォアがサイドラインを割って負けてしまいましたが、やってたことは正解です。地力に差があるのでリスクを負って攻めなければならないのは苦しいところですが、デルポトロ相手に「勝ちに行く」ところまで出来たのはすごいと思いました。
過去の添田を含め、上位選手に圧倒されてセットを落とすとそのままずるずると力を出せずに終わることが多かった日本人選手ですが、最近はこうやって盛り返すことも多くなってきました(セットは取れませんでしたが全仏の伊藤竜馬もそうでしたね)。
この現象をメンタルの強化のひと言で片付けることは簡単ですが、 私はメンタルを含めた全体的な強化、とくにフィジカル強化の賜物であると考えます。
メンタルうんぬんを言うなら私はむしろ日本人はメンタル強いと思っています。むしろ外国人選手の方が切れたりあきらめたりする傾向が顕著だと思います。自分がリードしているにも関わらず、思い通りに行かないと切れてしまう外国人選手のメンタルは、調子に乗ったときや一瞬の集中力には長けている反面、我慢強さや淡々と勝利に向かって冷静にやるべきことを成し遂げる力は日本人の方が勝っていることが多いと感じます。
上位選手はこの両方を備えているから強いのですが、そもそもテニスもスポーツである以上、フィジカルが基本だと思います。強いフィジカルがメンタルの余裕を生むという考えです。
添田の場合は元々バックハンドが正確で、ディフェンスも良かったのですが世界で戦うためには決定力が足りませんでした。
そのことは本人がよく分かっていて長い年月を掛けて攻撃力強化、フィジカル強化に努めてきた成果がここに来て実を結んだ感じです(と、本人もWOWOWインタビューで語っていましたね)。
伊藤竜馬も芝適性あると思いますし、同じ会場で行われるオリンピック、日本人男子はやりますよ!
そういえば・・・
ウィンブルドンは地上波で放送される唯一のグランドスラム。
これまでは勝てなかったけど、今年は勝ち進んでいるので多くの人が錦織を見ているんでしょうね。
よしよし。
netdash引用 返信
疲れていて少ししか見れなかったのですが、
ストロークが凄くうまくなった気がしました。
力が抜けてる感じなのに、威力がある、
というような。
添田、竜馬、とともに
オリンピックの芝では
三銃士、大暴れして欲しい!!
朝起きたららふぁ敗退で
録画のテンションだだ下がりですorz
マックウィン引用 返信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120629-00000031-jij_afp-spo
↑
デルポトロが、次戦の錦織が芝向きで危険な攻撃スタイル!と警戒心を強めている事を述べています。そして、添田についても紙一重の勝利だったと。
昼行灯引用 返信
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/tennis/text/201206290001-spnavi.html
こちらの記事では2回戦の「省エネ」について(^^ゞ
昼行灯引用 返信
がんばれ錦織
匿名引用 返信
WB地上波放送、出来れば、ちびっこも見れる時間にして欲しい!!
私も、一昨年迄、WBしか見ない、テニスど素人でしたが、
初代B.ベッカーの優勝、伊達vsグラフの死闘、B.ウィイリアムス
登場の衝撃、等々、、。
ど素人が見ても楽しい!
子供に見せれバ「テニスやりたい!」と言うにきまってる!
テニス人口がわんさか増えて、次世代の圭、豪、竜馬
出て欲しい!!
ユーロ2012やるんだったら、GSだってやってくれー!!
、
ふく引用 返信
http://www.shuzo.co.jp/blog/2012/06/column_406.html
↑
Ex「師匠」松岡氏のKEI&GOに送る熱血?コメントです(^^ゞ
昼行灯引用 返信
●外見 同点 デルポトロは特に南米での女性人気はすさまじい。近くで見るといい顔してます。
圭はメンズ雑誌『GQ』の表紙になるくらいの今やイケメンアスリート。
試合に関係ないしwwwwwww
でも修造さん楽しい文章書くな。見習わなきゃ。
netdash引用 返信
●WOWOWなら、解説の土橋さん(柳川高校の先輩、将来のデ杯監督候補)の声が、しどろもどろになったら。(感情がこもって、良い意味で興奮している証拠。土橋先輩は、今やグランドスラム決勝を解説する人。ブレークしてほしい。)
●WOWOWの場合、セットの間に坂本秀が出てくる回数が多くなったら(圭のコーチ、秀(僕のテニスクラブの後輩。圭、豪を含め、今や日本テニス選手の心のよりどころになっている。アメリカにテニス留学していてい、頭もきれる!)試合中話を聞きます。)
●NHKの場合、福井さんの解説で「○○ですよね、、、」と驚きの声が増えたら。(解説していて、圭が信じられない発想でプレイしているとき、福井さんは嬉しさと、驚きを込めてよくこういう。)
●試合を見ていて、松岡修造も興奮しているんだろうな!と感じたとき。
やばい腹痛いwww
今週錦織が勝ってて笑いが止まらない
netdash引用 返信
昼行灯さん、いろいろと資料(?)ありがとうございます。
修造さんのコメントおもしろかったです。
昨夜の土橋さん、最後の方は、なんだか
解説というより「圭くんファン」の興奮の弁みたいになって
土橋さん、いい人だあ、と思いました。
ナダルの対ロソル敗戦にはびっくり!
マイアミでしたっけ、圭くんが「ペロリ」と
簡単に勝っちゃってた相手ですよね。
これだから、テニスはおもしろいです。
さあ、デルポトロ弁慶相手に、圭くんの
牛若丸ぶりを楽しみにしています!
Chris ちゃん引用 返信
MTFのOdds、出ましたね。
圭の2.75に対してデルポの0.35です。
やはり故障上がりというところで、割り引いて見られてしまっている
ようですね。
ただ、上記のOddsに対し、今のところの人気は圭の方があるようです。
コリコリ引用 返信
長い記事、楽しかったです。デルポ戦控えてシアワセ。
修造さん、トークだけじゃなかったんですね。(もちろんテニスも)
石黒賢さんも錦織に突っ込みがうまいし、全仏のダバディさんも、デ杯で錦織の試合見てる時ずっとお祈りポーズだったし、みんなで錦織好き好き度を競い合ってますね。
ぜひ明日は大きいコートに入って、いいプレーをしたらヒューヒューってやってもらってのせてもらえるといいな。
ちぇちぇ引用 返信
昼行灯さん
いつも興味深い記事のピックアップ、楽しく読ませていただいています。ありがとうございます。
そうか~豪君、修造君キャンプの1期生でしたか。
修造君キャンプでの圭君映像に豪君が一瞬映って、オッと思ったことがあります。
世界をたった一人きりで廻っていた修造君の長年のジュニア育成に尊敬の念を持っています。
そうか~デルポ君、圭君に一目置いている発言してるんですね。
しかし、2008年の秋頃は圭君に対し随分、上目線での発言していたのです。
それ以来、ホント憎たらしい存在なんで今日はバシッと往復平手打ちして、もとい、バシッと強打して勝利して欲しいっす。
デルポ君、傲慢そうな顔ですが、性格が良いらしいのは知っているんですけど。
RYUJI引用 返信
コリコリさん、人気は圭のほうが今のところ上って、うれしいけど
どうしてわかったんですか
chacha引用 返信
今フェデラーがベネトーに勝った。圭君が破るまであまり簡単に負けてほしくないのでよかった。
chacha引用 返信
> chachaさん
フェデラー、土俵際でしたが勝ちましたね。スイスの地元局は三時間半の激闘をCMなしで中継しました。ベネトーのほうが特に前半はwinnerをバリバリ決めていて、危なかった。
http://www.reuters.com/article/2012/06/28/us-tennis-wimbledon-youngsters-idUSBRE85R12E20120628
ロイターがベルギーのワイルドカードGoffinとNishikoriを並べて、体格には恵まれなくても技術とパワーで勝つ若い二人を取り上げています。ブルガリアのDimitrovとカナダのRaonicを足して「将来のトップ10素材」カルテット。いい響きですね。これも含め、ロンドン発のニュースはデルポトロより圭の露出が多いように思います!
指先スタイルギター職人引用 返信
起きがけにチェックしたらSOP出てました!!
http://www.wimbledon.com/en_GB/scores/schedule/index.html
No. 1コートの第2試合(前はクビトバ vs レプチェンコで現地13時
~)ですね。o(^-^)oワクワク
Vamos!!
昼行灯引用 返信
修造さんも団長さんと同じく、笑いが止まらないんですねw
いえいえ、私たちも同じですね!
今日ロジャーが何とか勝利してくれました。
圭くんもロジャーと対戦するまで負けられません。
夢の対決、もう一度!
ケガなく勝てるよう、祈りながら応援します!
daisy引用 返信
普段、1point,1point の戦況を冷静に分析する土橋さんが、
『錦織だからですねぇ~。』と言っていた。
あの土橋さんさえも、抽象的解説にさせてしまう、錦織♪
フェデラー戦も少しだけ見たけど、
実況、解説者ともに、チャレンジャーにも平等で
なんだか嬉しかった。
松岡解説聞けず残念無念。
マックウィン引用 返信
chachaさん、以下に記載されている表で、「Odds」は「掛け率」、
「Total Bets」は現在の掛け状況、即ち「人気」を表していると
解釈しています。
http://www.menstennisforums.com/showthread.php?t=205212
要は、掛け率が2.75なのであれば、デルポではなく圭に掛ける人の
方が多いということです。
コリコリ引用 返信
修造さんのブログの事を考えながら、もう一度wowwowとNHK両方のビデオを観てしまいました(-_-;)
今日の試合も楽しめそうだ!
指先スタイルギター職人さん、「将来のトップ10素材カルテット」
ぜひ、圭くんが一番乗りしてほしいものです。
maru引用 返信
指先スタイルギター職人さんから
http://london.yahoo.co.jp/pg/player/nishikori_01.html
の記事を紹介して頂きました。
うかつな事にチェックしていませんでした(^^ゞ
「将来のTOP10素材」カルテット!! 心地よい響きですねぇ(^^)v
KEIのお膝元、山陰では(テレビ朝日に生出演の多い)修造氏の登場する「報道ステーション」が放送されませんので、KEI活躍の今、彼がどう発言しているのか気になって覗いてみたら例の書き込みが
あった、と言う次第です(^^ゞ
http://www.wimbledon.com/en_GB/weather/index.html
天気予報によると、「午前中は所によって強い雨が降り、午後には
日差しが戻ってくるが時折とおり雨も降る事も」とあります。
「全英に雨は付き物」と寛大な観客には慣れっこなのでしょうが、せっかちな小生には、試合進行が気になります(^^ゞ
Vamos!
昼行灯引用 返信
先日の圭くんの試合をライスト観戦しようと思ったらPC固まる…。
うんともすんとも言わず、スマホでライスコ応援でした。
掲示板の皆さんの声も、読まさせていただきました。団長のトイレ勝敗占い?!、何か久しぶりでしたね。しかもけっこういじられるし。笑
私も仲間に入りたかったです~。
今日、録画しておいたN○Kで圭くんの試合と添田選手の試合をぶっ続けで見ました。途中、留美さんが陰からこっそり圭くんを見ているような場面があったようですね。もう、彼女は過去の人となってもらわなければ…。笑
前回の試合の記憶が結構鮮明で、まず大きさの違いから驚きましたが、なんか今回はどんな戦いになるのか、かなり楽しみです!!!体力面等、気になるところもあるようですが、いい試合をして一勝をあげてほしいですね。
明日は、用事があってまたスマホライスコ応援です。涙
皆さん、応援よろしくお願いいたします。
最後に、私は初めて添田選手の試合をきちんと見ましたが、彼もまた素晴らしいですね。力にそう大きな差はないのに、きちんと決めるところで決める、ミスをしない。ここが、まず次にのステップの大きな要因の一つだ…と言うようなことを圭くんが同じランキングのころに言っていましたね。日本人選手同士、いい刺激を与え合って共に前進しているんだろうなと思っています。これからは、添田選手も応援していこうと思います。
ひろまる引用 返信
皆さん、いろんな記事を紹介してくださってありがとうございます
どれも興味深く読ませていただいてます
WOWOW見てると合間合間で面白いのはさんであるので、不用意に早送りできず、嬉しい悲鳴をあげています(WOWOWさん構成うまいなあ)
コリコリさん、Oddsの解説ありがとうございます
あれって本当に賭けてるんでしょうか
それとも、ポイントのようなもので行き来させるとか、
ああいう仕組みを知らないので、よかったら教えてください
micchi引用 返信
指先スタイルギター職人さん、素晴らしい記事ありがとうございます。2008年のUS オープンのときは、ニシコリ、グルビス、チリッチ、デルポトロでしたよね。
もう4年もたっているのに有望若手4人にはいってるって本当に圭は早熟でしたね。Goffinは180cmですね。ちょうど日本の3選手くらいですね。
コリコリさん、賭けを知らないのと、数字に弱いのでやっぱりわからない、グッスン・・・賭けってニシコリが勝つとおもって賭ける側 vs デルポが勝つと賭ける側の割合じゃないんですか
chacha引用 返信
フィジカルの強化って、本当に顕著に出てきますね。
圭くんや伊達さんのトレーニングは
ブログで時々UPされてるので、
ただただ感心して読んでました。
添田くんや竜馬くんも、
すごく体が強くなったなあ、と
感じました。
どれだけトレーニングしたんだろう。。。。
ウィンブルドン、こんなに楽しく観戦したのは
久しぶり。
私も、うきうき、わくわくが続いています♪
BAKO引用 返信
chachaさん
ブックメーカーはデルポトロ有利と見てデルポトロに低くオッズを付けています。この場合、錦織に賭けたほうがリターンが多いわけです。
そしてこのオッズであれば錦織に賭ける人が多い、逆に言えばデルポトロに賭けても美味しくないと考える人が多い、というわけです。
炒り茄子ターゼ引用 返信
炒り茄子ターゼさん、オッズはブックメーカーが、決めているんですね。デルポにかけてる人が圧倒的に少ないけど、圭君が勝ったらブックメーカーの持ち出しですか。
chacha引用 返信