残念でしたね。見せ場は作りましたが、とても悔しいですね。
1stセット、そして2ndセット2-5までの錦織は今年最悪の出来でした。それがツォンガを乗せてしまいました。
確か、ウィナー4本に対しエラー25本とかいう数字だったと思います・・・。これではツォンガでなくても勝てない。
そうなってしまった原因は分かりません。風が影響したのは確かですが、それは相手も同じ条件。一旦狂った歯車はコントロールし直すことが非常に難しいもの。あのままでは簡単にストレート負けもあり得ました。
ここで強風によりシャトリエの広告看板が落ち、観客が負傷してしまうというアクシデントが発生。幸いなことに大事には至らなかったようですが、先日のフェデラー戦での観客がコートに入った件に続き、大会のセキュリティ体制が問われる重大なアクシデントだったと思います。
数十分の中断の間、チャンからアドバイスをもらって落ち着いたのか、再開後の錦織は見違えるようにプレーが良くなっていました。が、少し遅かった。4-5まで追いつき、次のゲームも惜しかったが、2セットダウン。「逆転の錦織」とは言え、ツォンガ相手に3セット連取はきついハードルでした。
3rdセット、4thセットとじわじわと錦織ペースになっていたのですが・・・ファイナルセットのツォンガの復活、特に220km/h前後のサーブを連続して叩き込む気合いとフィジカルは凄まじかったです。
バブリンカもフェデラーに勝ちました、この2人に共通するのはグランドスラムでの底力。下位選手に負けることがあっても、ランキングを落とすことがあってもグランドスラムで結果を残す。BIG4を破ったり、敗れたとしてもビッグマッチをやってのける。そこが素晴らしいところです。
錦織もこれからそういう選手になっていかなければならない。なれるはずです。
ここで一旦、技術的な課題を分析してみましょう。前哨戦で浮き彫りになった課題が本日そのまま出てしまったというのが私の見立てです。
1つ目はネットプレー。特にフォアボレーですね。グリップが厚くヘッドが寝てしまい気味な課題があり、面感覚に頼っている印象です。4回戦でもミスを出していましたがストロークで圧倒しているので問題視されませんでした。今日のような1ポイントを争う試合では重要なポイントになりますね。スマッシュは危ない感じもありましたが今日は凡ミス0。風が強い中、よく耐えたと思います。
サーブは、通算確率は60%以上をキープしていて悪くないのですが、ビッグサーバー達より速度が遅いので確率は彼らより高いことが望ましい。特に緊迫した場面での確率を上げ、フリーポイントがもっと欲しい。
最も気になるのがリターンの返球率。ツォンガの剛球サーブが入ってきたら厳しいには違いありませんが、ジョコビッチやマレーはまず触る、触ったらとにかく返すをもっと実践していると思います。彼らより体が小さくリーチの不利はありますので、仕方ない部分はあるかもしれません。となると2ndサーブをもっと確実に返せるようにならないといけません。リターンで攻めているのはよく分かるんですが、確率が低いようならリスクを下げないといけません。「攻めたから良し」だけではだめで、攻めても守ってもいいのでポイントが取れる選択肢を選ぶべきです。特に跳ねるセカンドサーブへの対処法は急務でしょう。攻めていてももったいないと思う場面が多かったです。
あとはフォアハンドへ振られたときの切り返し、バックのストレートが内側に入る(しかも速いのでカウンターがオープンに来る)このあたりでしょうか。
以上は前から言っていることなので、なんとか抜本的な打開策を考えて欲しい。
それにしても今日の結果で分かったと思いますが、やはりグランドスラムは甘くありません。
いつも言っているように「期待できること」と「実現すること」には大きな隔たりがあります。中にはあっさりとクリアする人もいれば、なかなかクリアできない人もいます。そこには運という要素も介在します。一つ言えるのは、確実にその壁をクリアするには、準備段階としてそれなりの実績が必要ということ。マスターズ大会でトップ10選手に対し有利な勝率を維持し、時にはBIG4を破ること。それができて初めて、現実的な優勝候補となりえると思います。錦織は今大会の優勝候補の一人だったことは私も思っていましたが、それはある種の「前提」をおいてのことだったと考えます。すなわち、前哨戦での強さを本番でもしっかり発揮することであったり、直近の成長度合いから類推される現在の「仮想実力」を証明すること、などです。
残念ながら今回の敗戦によりその期待のプレミアム分は剥がされてしまうことになりますが、致し方ないと思います。
ですが、錦織の中身は何も変わってないし、グランドスラム優勝を期待される選手では今後もあり続けます。人は勝ったときには過大評価をし、負けたときには過小評価をする生き物です。全豪、全仏と連続ベスト8は初めてですし、前進は続いています。ウィンブルドンは全仏ほどの期待は集めないと思いますが、その方が却って好結果が出る可能性もあります。
言いたいことは、
過去の対戦成績が良い
体力的なアドバンテージがある
ドロー運がある
ファイナル勝率歴代1位
これらは確かに存在しますが、条件でありデータです。
上記の条件がある場合、確かに多少は有利に働きます。
データは好きですし信頼できますけども、それよりも試合当日、その瞬間にそのデータ通りの力を発揮することが最も重要・・・・・・!
自らの体、心で技で実力を証明しないことには先に進めないんです。
各試合の勝率が90%だとしても7回連続して勝つ確率は48%しかありませんし、10%しか負けないとしても実際負けてしまえばそれは100%のようにとらえられてしまいます。
私は今日錦織が負けたからといって錦織がダメだとは思いませんし、次回は逆に全部勝負所を取ってしまうかもしれない。
言いたいのは数少ない対戦結果をもとに相性を語ることや、断片的な条件だけで勝負を断定的に予言することは難しいということです。
負けはしましたし、序盤のプレーはいただけませんが、あの劣勢からあそこまで挽回できることもまたとんでもなく凄いことだということ。
良い結果は常にもたらされるものではなく、数多くの苦い経験の後に、突然やってくるということ。
2008USオープンの前も決していい状態ではありませんでした。
2011年にジョコビッチに勝つまではプロジェクト45も達成できずもがいていました。
2012年ジャパンオープン優勝まで4年間優勝がありませんでした。
2013年はグランドスラムベスト8がありませんでしたが、最終ランキングは自己最高をマークしました。
2014年は2013年にどうしても敗れなかったトップ10の壁を破りましたし、USオープン前はやはり良い状態ではありませんでした。
2015年、素晴らしい成績を残してはいますが悔しい負けも続いています。
どうでしょうか。大きな仕事の前には悔しい時期が必ずあります。
足踏みはあるものの、錦織はまだ後退を知りません。いつとは断言できませんが、いつかはまた我々の期待を超える結果を出してくれることでしょう。
そのときに一際大きな歓喜の輪に入れるのは応援を続けた人のみです。私は応援を続けます。
はじめて投稿します。還暦近いおば(あ)ちゃんファンです。テニス観戦歴は古く、クリスエバート、ナブラチロア、マッケンローの頃から観ています。中でもエバートとグラフのテニスが好きでよく見てました。グラフの引退後、応援したい選手が現れず、しばらくテニス観戦から少しだけ遠ざかっていました。ひょんなきっかけで、3年前から自分がテニスを再びするようになり、また応援したい選手を見つけてしまいました。それが錦織くんでした。お気に入りの選手がまた現れてくれたこと、それも、自分が生きているうちにグランドスラムで優勝するかもしれない日本人選手であることが嬉しくて、いつも全力で応援しています。こちらのブログの存在を知ってからは、皆さんの投稿を楽しく読ませてもらっています。
さて、今回の敗戦は、とてもとても残念でした。試合後は呆然として涙も出ませんでした。本人の気持ちを思うと、どれほど悔しいだろうと。先ほどまで、皆さんの前向きなコメントを読んでもなかなか元気になれずにいました。いろいろな方の試合の批評やら分析を読んでなるほどなあと思っても、気持ちが上向いてくれないのです。まいりました。
で、今、しろさんが紹介されているエーちゃんのツォンガ戦の分析の記事というのを読んできました。はじめて涙が出ました。(号泣しながら投稿している次第) 胸につかえていたものが取り除かれような気分です。しろさん、紹介してくださってありがとうございました。今夜はよく眠れそうです。
長い目で、どんなときも錦織くんを温かく見守っていこうと、あらためて心に誓いました。
Eco引用 返信
下団さん
年間グランドスラムですか!!確かにそれを実現できる可能性があるのは、イタリアペアだけなんですね!
今日勝ってほしいな~でも日本ではなかなか観られませんが、BBは強いですからね~(≧◇≦)
MIYAさん、bucchiさん
全豪は決勝だけだったと思いますので、今日の放送は嬉しいですね!(^^)!
ハレのメンバーも凄く豪華ですね!
圭くん、芝に慣れるためにまたダブルス出るんじゃないですかね。。
ロジャーとだったら(◎_◎;)考えただけで卒倒しそうです!
ジェルミ引用 返信
>hmkyさん
Y-3の素敵な動画ありがとうございます♪ Y-3については,2011年に”This Is My Dream”というドキュメンタリー映画が製作されたのですが,その予告編の山本耀司さんもこの動画同様,Zen Masterのようで神秘的な雰囲気を漂わせてます。こういう格好いい大人になりたいです(今も歳だけは十分大人ですが…)
>bucchiさん
ローマでポスピが欠場したときに,キリソックでベスト4まで行きましたよね。その時のATP公式でも,新ペア誕生か?と煽ってましたが,ソックは即座に否定してました。この2人はオンコートでもオフコートでも本当に仲がよくて,見ていて微笑ましいです
MIYA引用 返信
>ジェルミさん
自分のコメント書いている間にコメント見逃しました。しかし私は今日は録画を忘れてしまったので,せkっかくなのに放送間に合うかどうかです…
ハレはダブルスも出てほしいですよね。ロジャーとなんかだったら… イヤイヤ,正気じゃいられません(@_@) ブリスベンでとてもいい感じだったので,ドルコとまた組んでくれませんかね~。プレースタイル的にはゴファンと組んでも合いそうな気がします
MIYA引用 返信
ジェルミ さん、MIYAさん、芝でのツアーには1大会しか参戦しませんので例年のようにダブルス参戦も濃厚かと思いますが・・・
フェデラー選手とのペアリングが実現したら・・・(´艸`*)涎が出そうです!
ドルゴ選手やゴファン選手も面白そうですね~(≧▽≦)
下団引用 返信
残念(>_<)ボレニーニ負けちゃいました。。BB強かったです。
実況の二人に、こんなに強いのに何故か楽天では勝てないんですよね~と言われてました(^^;)
イタリアペアは淡泊でしたね~まぁそれが魅力なのかもしれませんが。
いずれにしても、かっこいい姿が観られて満足です(´▽`*)
ジェルミ引用 返信
http://sports.yahoo.co.jp/sports/tennis/all/2015/columndtl/201506030003-spnavi
既出でしたら、ごめんなさいm(__)m内田氏の記事です。ツォンガ選手から見た錦織選手との試合について書かれています。
下団引用 返信
ボレニーニ、負けちゃいましたね(T_T)BB強すぎ(^^;;息を合わせるとか、そういるレベルじゃなく、お互いの目配せや動きを見てプレーが出来てる感じ。今回のボレニーニはダブルスというより、お互いシングルスのプレーをしてしまったように思いました。でも、ボレニーニ見れると思ってなかったので、嬉しかったです。
BB何で楽天では勝てないのでしょうね。2013年1R負けでも2014年は来てくれましたが、2014年も1R負けだったので、今年は来てくれるかどうか?そういえば、去年のこの時期は出場選手の一部が発表されていましたが、今年は先行抽選販売のアナウンスの後、何も音沙汰なしですねぇ・・・
bucchi引用 返信
Ecoさん初めまして。
私も全く同じ気持ちでこの数日を過ごしていました。
いまエーちゃんの分析記事を読みました
私も色んな方の分析や感想、ブログを読みましたが、一番納得したと言うかほっとしたと言うか、胸の仕えが取れた気がします。
赤土の魔物はやはりいるんですね。
そしてEcoさんの初投稿を読んで圭くんはほんとにたくさんの人に心から応援されているんだと改めて思い、嬉しくなりました。
これからもこちらのブログにたくさんいらっしゃる圭くん応援団の皆さんと一緒に応援をして行きたいです。
のりのり引用 返信
コーチが分析。「錦織圭の好調を支える3つの要素」Sportiva神仁司さんの記事より。
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/2015/06/05/post_434/
ひとつ目は、「攻撃時にベースランからステップインして打つストローク」
ふたつ目として、充実したフィジカル(マインドの変化)
そして、より強いメンタル。
「まだ圭のグランドスラム初制覇についてはわかりません。道のりは長い」
そうですね、そんな簡単な事ではないですね。GS制覇を頂点を、頂点を目指す圭くんを、いつまでも、どこまでも追いかけて行きますヽ(^。^)ノ
bucchi引用 返信
こんにちは。はじめてコメントします。
「水ぼうそう」というのになってしまい、学校を休んだので
今日はゆっくり、錦織選手のファンブログを色々探して見てみました。
錦織選手が全仏で負けたのがとても悲しくって、今まで見れませんでした。
私は学校では「軟式テニス」をやっていて(部員は5人しかいませんが^^;)
本当に錦織選手に憧れてしまいます。
「もし自分がこの大会に出たら、この選手と戦って・・・・」なんてよく妄想したりして
妄想上では、私はウインブルドンで4回戦まで進みました(笑)
錦織選手、全仏という大会で、フランスの大人気選手と戦うというのは
どういう気持ちだったんでしょう?
怖さを感じたりするんでしょうか?
サッカーや野球みたいに「チーム」のスポーツなら、完全アウェーでもまだマシだけれど
360度から「ツォンガ!ツォンガ!」と凄まじいツォンガコールが起こる中で
あの真ん中に一人立つというのは・・・・
と考えると本当に泣きたくなってしまいます。
そんな中で戦っている錦織選手はまさに、カップヌードルのCMの時みたいに「サムライ!」ですね!
あー、カッコイイなぁ。
私もあんな風になりたいです(´ー`)
てか、何を書きたいのか支離滅裂になってしまいましたが
私もこのブログの皆さんみたいに、錦織選手をずっと応援しています!
くりぼう引用 返信
>くりぼうさん
はじめまして(^o^) たぶん私はお母さんと同じ歳くらいだと思いますが、テニスをずっとやっているので、Keiくんの凄さは実感して分かりますよ♪ 下団さんもおっしゃってましたが、実況を聞かないで、一人のプレーにだけ注目して見てみると、すごく参考になりますよ~
ソフトテニス経験者は硬式に転向すると、フォアのストロークが武器になるので、部活ぜひ頑張って続けてくださいね(^-^)/
MIYA引用 返信
@Ecoさん
はじめまして!こんばんは。
紹介した記事でEcoさんの気持ちが少し楽になったのであれば嬉しいです!
Ecoさんのような方とこのブログを通して一緒に圭くんの応援ができること嬉しく思います。これからもよろしくお願いしますm(__)m
しろ引用 返信
決勝1人目はWawrinka.恐怖の片手バックはTsonga戦でも躍動していました。
Djokovic VS Murray はサスペンデッドです。
錦織選手のランキング関連データ 6月6日17時現在
戦前ポイント 5220 本年の対戦成績 34勝8敗
戦前レースポイント 2390 レースランキング 6位
戦前点5220-失効10=基礎点5210
準々決勝 5570 (+360点) (Tsonga)
トップテンについて
1 Djokovic 13365 △ 次SF Murray (+480)
2 Federer 9415 ○
3 Murray 7040 △ 次SF Djokovic (+480)
4 Nishikori 5570 ○
5 Berdych 5050 ○
6 Wawrinka 5035 △ 次F Djokovic or Murray
7 Ferrer 4490 ⚪︎
8 Raonic 4440 ○
9 Cilic 3460 ○
10 Nadal 2930 ⚪︎
11 Dimitrov 2760 ○
12 Tsonga 2585 ⚪︎
13 Simon 2300 ○
Nadalの10位が確定しました。
Nishikoriは現在4位、Wawrinka優勝で5位です。
他力本願ですがシード群Cがかなりエグいので、ウィンブルドン第4シードをお願いしたいところです。芝ポイントもあるので、どうなるか分かりません。
レースランキング
1 Djokovic, Novak (SRB) 7,105 △
2 Murray, Andy (GBR) 4,480 △
3 Wawrinka, Stan (SUI) 3,790 △
4 Berdych, Tomas (CZE) 3,210
5 Ferrer, David (ESP) 2,915
6 Federer, Roger (SUI) 2,825
7 Nishikori, Kei (JPN) 2,750
8 Nadal, Rafael (ESP) 2,560
9 Raonic, Milos (CAN) 1,540
八神庵引用 返信
皆さん第3セット第4セットの覚醒に錦織君の力を賞賛していらっしゃいますが、負けた事より、私はあの修正を自分の力で出来なかった事がショックでした。試合中にコーチのアドバイスが受けられる事なんてないのですから。1ファンとして全てをテニスに捧げて欲しい!今まで以上に!
すずか引用 返信
バブリンカのポイントジャンプアップを見ると、つくづくいかにグランドスラムのポイントを取るかということが大事なんだなあと思いました。あと、マスターズのポイントですね。この2種類の大会でSF以上をコンスタントに突破できるように早くなって欲しいです。もう一歩ですね。
ジョコとマレーの試合を見ていて、やはり錦織はまだあの域には達していないと思いました。年齢ももう25才。体力気力が充実するあと2,3年の間にグランドスラムを複数回優勝し、NO.1になるためにもできるだけ早く、BIG4の域に達してもらいたいですね。1年・・あっという間です。もう今年のグランドスラムも二つしか残ってません。頑張って欲しいです。
yuri引用 返信
Some selfish and greedy pseudo fans.
passerby引用 返信