厳しい暑さの中、良いスコア良いショット良い試合運びでの勝利！（2016マイアミ3回戦）

2016 Miami (Masters 1000)
3rd Round
Kei Nishikori[6] def. Alexandr Dolgopolov, 6-2,6-2

いいスコアでのいい勝利でしたね。
暑さが厳しそうでしたから短時間で終われて良かったです。

ドルゴポロフのミスの多さを差し引いても錦織のプレーが良かったです。
サーブの確率（試合通じて67％、1stセットは78％）もリターンの返球率も良かったです。
リターンはただ返すだけでなく、深く速く返した上での確率の高さでしたから素晴らしかったと思います。

ドルゴポロフのミスの多さはリスクを負った結果ですね。
錦織の対戦相手の多くはこの作戦で来るので、意外性と勢いに押されてピンチに陥ることが多々あるものの、今回のようにミスを出してくれるパターンも同じくらいないと困りますｗ
最初のゲームこそ鋭いリターンとストロークが深く決まったもののドルゴポロフ、1stセットはダブルフォルト5本をはじめ、攻め球のミスのオンパレード。1stセットは錦織は堅実にプレーするだけでいただくことが出来ました。第2ゲームですぐにブレイクバックできたのが良かったですね。

2ndセットも同じ展開になりそうでしたが、長い第2ゲームをドルゴポロフがしのいでキープすると、少しずつドルゴポロフのショットが入り始めます。
ほぼ全ての球をフラットに強打してくる高速展開でしたが、なんと錦織はそれを全て受け止めた上で反撃。
ギアアップにギアアップで応え、上回ってしまいました。スコアに余裕があったこともあるでしょうが調子も良かったのでしょう。
最後まで打ち切る決心をし、実際に精度を上げたドルゴポロフは見事でしたが、錦織の好きな速いテンポのラリーになり、錦織を調子づかせてしまった嫌いがあります。

錦織も決して涼しい顔で勝利したわけではなく、2ndセット終盤は暑さで相当苦しそうでした。４−２の４０−３０では前のポイントでミスをして精神的ダメージが肉体の疲労を誘発していたように見えましたが、間を置いてリフレッシュ。速攻のバックハンドストレートでウィナーを奪うと気合いの咆哮。ここでほぼ勝負ありました。

体のどこかが痛い様子もありませんので4回戦もこの調子で頑張ってもらいましょう！