【9:33】
すっげ!!!
すっっっっっっっげ!!!!!!
6−3,7−5
【10:15更新】
2016 Miami (Masters 1000)
Semifinal
Kei Nishikori[6] def. Nick Kyrgios[24], 6-3,7-5
これはすごい試合でしたよ。
モンフィスとの試合は勝負として凄かったですが、この試合はプレー内容がすごかったですよ。
ウィナー19本、ミス12本、このスタッツは素晴らしいの一言です。
ウィナーにはカウントされないForced Error(錦織のナイスショットをキリオスが返球できなかったもの)はウィナー以上にありますし、ラリーを10本した上でミスしてもミス1本、DFをしてもミス1本です。
ミス1本の裏には無数のナイスショットがあるので、ラリーの多い錦織が22ゲームでミス12本というのは破格に少ないです。うちダブルフォルトは3本ですからそれ以外ではたった9本。その9本も、ブレイクされた唯一のゲームでの3,4本のミスが含まれていますから、試合の大部分お時間帯で「ほぼミスなし」の印象を、キリオスは持ったと思われます。
「ラリーになったらやばい」
そのプレッシャーが、それまで2ndセットで75%前後の1stサーブ確率を誇っていたキリオスのサービスの精度を曇らせました。
5〜9本のラリーで錦織が全31ポイント中23ポイントを獲得。
「ストローク戦になったら早い段階でやられる」
こういう印象も、キリオスは持っていたと思われます。
とにかく最高のバランスでプレーしていたと思われます。バカ打ちは皆無。守るときは深く返し、攻めるときは躊躇無く打ち込む。楽そうに打っていました。特に錦織のベストショットであるバックのクロスがほぼミスなしで、オープンコートを作ってからのキリオスのフォア側への展開が効いていましたね。
1stサーブは確率は高くありませんでしたがプレースメントが良く、2ndサーブへのアタックへの対処もうまくこなしていました。
サーブはキリオスと比べるとどうしても劣りますが、無いものねだりしてもしょうがありませんので、今日くらいのレベルを維持できればOK。ジョコビッチ戦では加えて勝負所であと2、3本入って欲しいといったところでしょう。
キリオスのサーブ以外であまりポイントを取られた印象のない試合でしたが、2ndセット中盤はキリオスのプレーが上がってきていたので、1つしくじれば試合の流れが変わってもおかしくない時間帯がありました。
そこでキリオスに負けじとラブゲームキープを続け、キリオスを調子づかせなかったことが非常に良かった。今年は「1stあっさり、2nd苦戦」のパターンがぐっと減りましたね。今日もスコアは競っていても常に錦織に主導権がありました。
キリオスはモンフィスと比較するとディフェンスが甘かったですね。しかしサーブは一級品だし、スピンが強烈なフォアハンドは鋭角クロスにバシバシと決まっていました。意外だったのはバックのストレートを上手く使ってくること。もっと力任せにくるのかと思いましたが、流し打ちで逆を突く、あるいはオープンコートを作るためのストレートを使えるんですね。20歳ですからこれから経験を積んでメンタルコントロールを手に入れたらとんでもなく強くなりそうです。
一旦切ります。
【20:00追記】
実はモンフィス戦のあと、体のことを心配しました。
これまであのような激闘の後は疲労が残ったり、どこかを痛めたりして次の試合を満足に戦えないことが多々ありました。
特に今回はナダルでさえリタイアしてしまうような過酷な条件。モンフィスの疲労具合を見ても、相当なダメージがあることが見て取れました。
にも関わらず今日の素晴らしいプレー。
ジョコビッチはこういこと(激闘後の次の試合でも落ちない)をやりますが、それを錦織がやってくれた。
ここが最も喜ばしい点かもしれません。
今まで1試合だけなら最高のプレーを見せてくれたことは何回もありますし、ATP500以下なら大会を通じて調子を維持し、最後まで勝ちきったことはあります。
しかしMasters 1000以上では上位ラウンド(1000のSF以上、GSのQF以上)で実力に見合った力を出し切って負けたことはありません。
2016 全豪QF ジョコビッチにストレート負け
2015 モントリオールSF マレーに3-6,0-6
2015 全仏QF ツォンガにファイナル3-6(中断までボール入らず)
2015 マドリッドSF マレーに3-6,4-6
2015 全豪QF ワウリンカにストレート負け
2014 WTF SF ジョコビッチにファイナル0-6
2014 パリSF ジョコビッチに2-6,3-6
2014 USオープンF チリッチにストレート負け
2014 マドリッドF ナダルに途中リタイア負け
2014 マイアミSF 棄権
2012 全豪QF マレーにストレート負け
2011 上海SF マレーに3-6,0-6
これは大会を通じていいプレーを続けるかがいかに難しいことを示しています。負ける前のラウンドではスーパープレーも披露しています。
テニスは優勝しない限り必ず負けるスポーツです。年間15敗くらいは覚悟しなくてはなりません。そこで「いかに負けるか」が重要になってきます。
そういった意味で昨年MTFのラウンドロビン、フェデラー戦(ファイナル4-6)と、今年のデ杯マレー戦(ファイナル3-6)は、大きなターニングポイントになったと後から振り返ることになるかもしれない重要な試合だったと言えると思います。
この2試合に関しては当ブログでもネガティブコメントがほとんどありませんでした。
特にデ杯マレー戦は、上記リストを見ても分かるようにことごとく大舞台で封じ込まれていたマレーをあそこまで追い詰めた(しかもマレーのプレーも素晴らしかった)という点で画期的でした。
そして今回、ついに決勝&ジョコビッチという最高の舞台が整ったわけです。
ここでデ杯マレー戦のようなプレーができれば、初めて大舞台で大会を通じて力を出し切ったということになり、一段階高いレベルに錦織が到達した証になると思います。
かねてから当ブログとして再三申し上げている、
・GS、Masters1000のベスト4の常連になる
・BIG4+ワウリンカと、大舞台で死闘を演じる
・Masters1000を1回優勝する
これを通じてのみGS制覇、そしてNo.1への道が開けるという主張というか目標を、まさにクリアする戦いが今回の決勝戦なのです。
できれば勝って欲しいです。勝ってほしいですが、最も重要なのは「自分のテニスはジョコビッチに通用する」という確証を改めて得ることです。
錦織くん、決勝進出おめでとう♪
仕事中にライブスコアで勝ったと知り、小躍りしましたよ!
今日はテニスもしてきました。
テニ友みんな、錦織くんに影響受けててウケました~。
ジョコビッチ戦も全力で応援します!
怪我のないよう最後まで闘い抜けますように。
錦織K子引用 返信
じょこ・・本当に険しい山だけど、
Kのサーブの調子さえよければ、大接戦になるのではないでしょうか。
トップギアのKのストローク勝負ならKが勝てない相手はいない。
じょこにすら競り勝てる可能性あると思います。
全米準優勝素晴しかった、でも欲張りになりました、夢の続きを見たい!
だとうじょこお引用 返信
@だとうじょこお その時はその時に来るとホワイト ナックルで待ち望んでにる 鼻オカグループのメンバーです!近いですネ徐々に近づいてキマシタ!マラソンで云えば 後半で真後に付きました!あとはUFO に任せて我慢強く見守る丈デスね!水ボトルを飲んで投げ捨てて チャンスがキマシタ!!なればなる自然現象に期待シマス!
節穴引用 返信
団長さんの仰ることがよくわかります。
すでに何試合も厳しい戦いをこなしたトーナメントの決勝戦で
なおかつ素晴らしいプレーを出来るだけの体力と精神力が有るか、それが試されていると思います。
2014楽天オープンの決勝は感激した試合でした。
でも今回はMSの決勝であり相手は王者ジョコビッチ選手です。
デビス杯のマレー戦のような気迫溢れる試合を期待します。
大変厳しい時間ですが頑張って起きて応援しようと思います。(笑)
まゆ引用 返信
絶体王者なのてしょうね。でも、ピークを迎えた者は…いつまでも居続けることはできません。
その王者の席に居座るのは圭くんあなたです!
としよし引用 返信