序盤のミスが響き、終盤は大会序盤の疲労が顔を出す(2021全仏4回戦 vs. ズベレフ レビュー)

2021 Roland Garros (Grand Slam)
4th Round
Alexander Zverev[6] def. Kei Nishikori, 6-4,6-1,6-1

序盤は思ったよりは動けているなと思ったんですが、第3セットではやはり1,2回戦の疲労が抜けきれておらず、動きが悪くなってしまいました。
しかし故障ではないと思うので、まずは無事に大会を終えることができてほっとしています。

この試合をなんとかできたなら、それは1stセットの戦い方でしょう。
積極的に行くという作戦は良かったと思うのですが、3球目攻撃のミスが目立ちました。
試合前にキーポイントとして挙げたバックのDTLもミスが先行してしまいました。

そしてリターンゲームでは、触った1stサーブがなかなか返らず、1stセット通算で61.5%(16/26)に留まりました。
2ndサーブ含めてこの数字ですから、いかにズベレフのサーブが良いと行ってももう少し返したいところでした。

唯一ブレイクした第5ゲームでは5本中4本のサービスを返していますので、リターン返球率はやはり大事です。

ズベレフは今日、特にディフェンスが良く、大きく振られたからスライスで1本返してくるショットが嫌らしく、錦織はネットプレーで16本中6本しか取れませんでした。

1stセットは3球目ミスなどが響き、1stサーブからのポイント率がわずか35%。2ndサーブから85%を取ったのと対照的で、1stサーブが入らないほうがよっぽど良い状態でした。

1stサーブからの獲得率の低さは、今年を通じての課題です。再三指摘しているように、簡単な攻め球のミスと、1stサーブの威力不足でいい球をもらえていない所からの強引な攻めが原因だと思います。

やはり確率を少し下げてでも、簡単な球がもらえる威力のある1stサーブを打った方が良いと思います。

2ndセットに入っても3球目のミスが続いたことに加え、1stセットではあまり決まらなかったズベレフの2ndアタックが入るようになり、ますます苦しくなりました。
2ndセットの2ndサーブからの獲得率は17%。1stセットの85%から大きく落ちてしまいました。

また、得意なはずのバックボレーも置きに行ったり、ミスしたりと低調だったのも痛かった。
バックボレーのミスは2回戦でもありましたね。オープンコートができて入れるだけのところを2本ミス。
今日も、久しぶりに掴んだブレイクポイントのチャンスで同じミスをしてしまいました。

全てのショットが少しずつ噛み合わず、それが蓄積して大きなスコアの差になった感じです。
2nd 0−4になって気持ちがダウンしてさらに淡白になったように見えましたが、このころには体力が厳しくなりかけていたかもしれません。

3rdセットに入るとショットの威力が落ち、簡単にズベレフに攻撃を許すようになってしまいました。
ズベレフがすごかったというより、錦織の球の威力とコースがいまいちだったためでした。
ズベレフの今日の良さは、手足の長さを生かしたディフェンスだったと思います。

このままではダメだということは錦織も分かっていました。3rdセット0-3からは意を決してミス覚悟の強いボールを打ち、そしてそれは正しい戦略だったと思いますが、ほんの少しの精度の甘さで逆転には至りませんでした。もう少し早い決断があっても良かったかもしれません。

と、なかなか今日は良かった点を見つけることができない内容だったのですが、4回戦までしっかり勝ち上がったことは素直に喜びたいところです。
これからも、胃が痛くなるような戦いがずっと続くと思います。
しかし、20位のテニスは出来ていますし、トップ10選手にもいずれ勝てると思います。今の所、対戦したトップ10選手たちにあまり隙がありません。

体力をどうにか戻すことが最大にしてほぼ唯一の課題かなと思います。(似たようなことを最近言った気が。デジャヴュ。)
体力が戻ればショットの精度も戻ります。
あとはやはり1stサーブをもっともっと打って欲しい。これは今すぐにでもできることです。
今日の試合を通じての獲得率は、1stサーブ40%、2ndサーブ49%とまたもや、逆転現象が起きてしまっています。
これでは1stサーブが入らないほうが良いということになります。確率はある程度度外視で、1st獲得率が上がるサーブを打つべきです。

この後は芝シーズン。来週のシュツゥットガルトにWCでエントリーしていますが、おそらくパスするでしょう。
その次の週のハレは出るでしょうが、無理はしてほしくないですね。
ただでさえ短い芝シーズンが、全仏の1週間延期でさらに短くなり、準備期間が十分に取れません。
クレーから芝へ変わるタイミングは怪我をしやすく、錦織も過去に2回ほど臀部の故障を発生させています。
芝では膝を曲げなければならず、また滑ることを防止するためにドタバタしたフットワークは禁物です。それが普段使っていない筋肉の負荷になり故障しやすいということのようです。

ウィンブルドンが十分な芝対策を積んだ状態で迎えることができるとは思えませんが、それは他の選手も似たような状況でしょう。
ウィンブルドンをいいコンディションで迎え、タフドローを引かなければ再び4回戦、準々決勝への期待はあると思います。

そして夏のハードコートシーズン、これこそが本番です。
しかしオリンピックもあるのでハードスケジュールです。

オリンピック、ワシントン、トロント、シンシナティと4連戦。1週空いてUSオープン。
ワシントンはパスしてもいいのかなと思います。

USオープンまでに上位32人に入ってシードを確保してほしいところですが、おそらく600〜700pほど稼がないといけないので、簡単ではありません(一発、大きな結果を出せば届きますが)。

でもこれからの失効点はウィンブルドンの180pとシンシナティの10pしかありませんので、ボーナスステージ入り間近です。

(ウィンブルドンは360pをディフェンドですが、昨年開催されていないので、おそらく半分の180pは確保されるというルールではないかなと思います。あとでちゃんと確認します。)

元気で試合に出続ければチャンスは何回も訪れますので、引き続き見守りましょう。
(今回も4回戦まで行った)

128 件のコメント

  • ゆうたさん
    内田さんの記事ご紹介ありがとうございます。
    この問題について考え込んでしまいました。
    「体格とパワーありき」のテニスが主流になってしまう可能性を
    想像してしまいました。
    小柄な選手が戦略やショットの多彩さや技術力で試合を勝ち取る姿にこそテニスの醍醐味があると感じる私からすれば
    非常に残念としか言い様がありません。
    このままパワーテニス化がどんどん進んで体格に恵まれた選手だけがトップ選手として通用する世界ってはたしてどうなんでしょうか?
    錦織選手の最近の苦戦は「パワーテニスの波にさらされている」
    ことと無関係ではなさそうですね。
    もう小柄な選手やパワー化に対応できない選手は下部ツアーしか
    活躍の場が無くなってしまうかもしれません。
    過剰反応かもしれませんが、とても残念な流れとしか思えません。

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  • その「体格とパワー」テニスの代表格の二人の対戦始まりますね🎵
    ズベレフ選手もチチパス選手も、華があり、オーラを醸し出してます、もう充分グランドスラムチャンプになっても不思議ないくらいのテニスと雰囲気の二人・・・・
    どちらが勝利しますかね🎵

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  • さん
    確かにフィジカルで日本人選手を応援する立場からすると歓迎すべき潮流では無い事は確かだと思います。

    でもだからといって直ぐに悲観的な結論を持つのは「短絡的な考え」だと思いますし、この記事を錦織選手に対して明らかに敬意を欠いた元ネタにするのは「無邪気でピュア」かなぁと。まぁ後者に関してはこの様なオブラートに包まなければよりシンプルな文言は幾らでも有りますが。🐎🦌(勿論、風さんは両方にも当てはまっているとは全く思っていません)

    決して楽観的な気持ちは有りませんが、この潮流の中で日本人選手が生き残り且つのし上がる為にどの様な対策を立てるのか。まぁ結論はまだまだ先のハナシでしょうね。

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  • ゆうた, さん

    圭くんは「強い球を打つ能力」はあると思います。サーシャ戦でも第3セット第4ゲームは強い球でした。サーシャも押されていましたから。只持続させる事が難しい。昔から体力的な問題だったりで指摘されていますが特に今はそれが顕著な気がします。

    理由としてはいろいろと複合的なものなのでしょう。私が1番気になるのは2回戦の解説をされていた村上さんが仰っていた「ショットの選択の幅が狭まっている」というものです。ショットの選択の幅が広くなってより適切なショットの選択が出来れば、余裕も生まれて強い球を打つ事も出来やすくなるのではないかと思います。
    何故かは、試合勘というものかも知れないし、自信がまだそこまで持てないのかな、とも思います。
    だとすれば大会に出て試合をして勝つ事でしか道は無い気がします。

    あんまり心配はしていないですね。

    追記、あと記事でラケットの進化が挙げられていましたが、圭くんがその恩恵に預かれていないのではないかという事が気になりました。どうなんでしょう?

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  • ビッグ3が偉大すぎて感覚がおかしくなってますが、ラケット性能の向上によるパワーテニス至上の状態はここ数年特に顕著になってきていると思います。
    理詰めでちまちま、いえコツコツと、ではなく一撃で決めきる又は逆転の局面を作れるのが今の高身長若手に共通している最先端のテニスと思います。
    最近の錦織が苦労しているというかエラーが多いのは本人の加齢による反応速度や俊敏性の低下もあるかもですが、それに加えて若手の打球速度に感覚が合わせられていない部分も大きいと思います。
    錦織はミスを気にしない超攻撃テニスでトップ選手になったわけなので、ファーストサーブは入ればほぼウィナー級、セカンドは少なくともその後優位に立てるプレイスメント、という考え方で精度を高めて欲しいです。チャンコーチがついた時に一気にブレイクスルーしたのは基本の徹底と聞いています。錦織は感覚や戦略が天才肌なので地道な練習が好きではないかもですがこの全仏でもこのボレーが決まっていれば!という局面は大事な場面で特に多かった印象があります。芝の戦い方がわかってきたという2年ほど前の彼の言葉を信じてこのグラスシーズン期待して観戦したいです。

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  • ゆうたさん
    ありがとうございます。
    先のコメントですが、
    実のところ私は錦織選手のことを特に念頭に置いてのものというよりは、体格やパワー勝負のテニスが主流になってしまうことを危惧してのものです。
    格闘技の様に体格で階級別に分かれているわけではないので、
    体格に恵まれない選手が今以上に不利になるようなことは絶対あってほしくないんです。(今でも充分ハンデなんですから、これ以上のハンデはいらないと思う。)
    「小柄な選手が生き残れない時代が来たら悲し過ぎる。」
    そんな思いでいっぱいになってしまったんです。

    でも、ちょっと過剰反応してしまったかもしれません。

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  • シュワルツマンや錦織圭は小柄でも十分にパワーテニスに対抗できるし十分パワフルですよね
    反応が悪く見えたりミスの多さはは加齢も多少あるかもしれないけど僕は常に隙あらばネットを取る意識が常にあるからだと思ってるのですが?
    打ったら錦織レベルになると常に次に返ってくるのを読みさらに次の次くらいまで読んでますよね
    それより前に身体が動かなくて””足とかもっと振り切ってのポーズが多いですよね
    パワーに押され気味ではありますが西岡やダニエルのテニスとは根本が違う
    合気道のように常に相手のパワーを利用できればいいのですが?
    打って瞬間にここにくると読めたら倍返しができるのですがそんなこんな事は(((・・;)漫画の世界(*´・ω・`)bですかね

      引用  返信

  • けんじさん
    仰ること、とても納得しました。ありがとうございます。
    確かに錦織選手やシュワルツマン選手などはパワーテニスに対抗できていますね。
    それでもやはり大柄な選手のパワー系のショットに押されてしまう場面は5年前より増えてる感じはします。(角度の問題とか手足の長さなども関係してると思うけど・・。)
    なのでテニスにおいて
    「これ以上<体格の有利さ>が活かされない様に」と願ってしまいます。
    例えば今の女子テニスは完全にパワーとスピードの時代に突入してしまった、と感じています。そうした時代の流れを残念に感じてしまう自分は心が狭いのかもしれません。
    けんじさんの仰る様に、
    >>「反応が悪く見えたりミスの多さは(中略)常に隙あらばネットを取る意識が常にあるから」とのご指摘に思わず「そうかも!」と思いました。
    だとしたら今はまだその戦略に体が完全にジャストなタイミングを捉えられていないだけで、試合の中で何度も繰り返しているうちにもっとスムーズにタイミングがぴったり合ってくるのかもしれません。

    最後の部分の
    >>「合気道のように常に相手のパワーを利用できればいいのですが?」
    に、激しく同意します。
    本当にそう思います。漫画の世界かもしれないけど、どうせなら
    ラケットも超進化して「相手のパワーを利用できる」機能を備えたラケットが登場すればいいのになあ。。。と、本気で思ってしまいました。

      引用  返信

  • 下団さん ゆうたさん
    さっそくのドローお知らせありがとうございます。
    第3シード山って……”何も言えね〜”とは、まさにこの事。
    出場メンツがこんなに豪華なんですから、どこに入っても同じと思ってます。

    初戦突破と、大会通して怪我だけが無いよう、ひたすら祈ってます🙏

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  • ☝何❓毛が無い👴シャンプーが楽よ~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾.。o○
    アレクサンダー大王を突破せよ٩( ”ω” )وとのお告げじゃ🙏

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  • またまたズべこうですか・・。ドローって偏るものですな~。でも、まずは、予選勝者orワイルドカードの1回戦を勝つことですね。芝となり、サーブでどれくらいポイント率が上がるかです。ここで、1stサーブが、セカンドサーブよりも悪いor同等のポイント率ならば、相当厳しくなりますね。1stサーブのポイント率をとにかく上げて欲しいです。
    芝は、錦織にとって、「厳しい!」という声が多いですが、私は、今の錦織は、逆に、一番可能性が高くなるのではないかというイメージをもっています。頼むぞ~、ケイ!

      引用  返信

  • 下団, さん

    下団さんったら…。むしろシャンプー要らない?😅

    いや、真面目な話、今年のドローは何としてもズベレフ選手を撃破せよ!という
    一連の試練を与えられているかの様です。しかも、手前にまたしてもアグート選手とは、どこかで見たようなドローでは (°_°)
    (コルダ選手も十分怖いですが)

    “アレクサンダー大王の領土拡大を阻止する 極東からの覇王となって欲しい!”
    …そんな気分です。

      引用  返信

  • 錦織選手は芝が苦手なんんじゃなくてハレのコートが合ってないだけだと思っています。(本音を言えばハレ以外の大会を選択希望)
    ここで毎年の様に怪我をして、ウィンブルドンにも影響しました。
    1回戦突破できたら、
    ズベレフ選手の前に、バウティスタ・アグート選手が立ちはだかる
    厳しいドローですが、
    どうか怪我なく、とにかく無事で! と、祈ります。

      引用  返信

  • ドローのお知らせ、ありがとうございました😊ストゥルフ選手のように初戦から第1シードのメドベージェフ選手に当たることもあったと思うと、もうそれだけでラッキーです。まだクレーの余韻が残っていて(女子の決勝戦を堪能しました。明日もまだある)芝でプレーする錦織選手の姿があまり浮かびません(^◇^;) クレイチコバのプレーを見ていて、錦織もパワーだけじゃないこんなプレーで、相手を翻弄してくれるテニス🎾を見せてほしいなと。そういう技をたくさん持っていると思うから。ハレがいい練習の場になれば万歳ヽ(´▽`)/

      引用  返信

  • 予選出場者の中に31位のバシラシビリ選手がいるのが、とてもイヤダ…。

      引用  返信

  • ハレの大会ドローのお知らせありがとうございます🤗
    私もひたすら、錦織選手が芝の感触掴みつつ怪我なくプレーして、ハレを遣り過ごし、本番、ウィンブルドン大会で大活躍してほしいと思っています👍️

    おっとその前に全仏オープンの男子決勝、爽やかな熱戦?を制したチチパスか、おどろオドロしい熱戦(テニスの化け者同士!濃すぎて胸やけ状態)を制したジョコビッチか?こちらも楽しみ〜
    (頑張れチチパス〜)

      引用  返信

  • 初戦はべランキスになりました。
    例の選手じゃなくて良かった…。
    月曜日のスケジュールには入ってないので、おそらく火曜日初戦ですね。

      引用  返信

  • 錦織選手の初戦相手はべランキス選手🇱🇹となりました。

    初対戦かなぁと思い検索してみたら、12年アトランタ250で2時間40分超えのフルセットの大激闘を繰り広げていたんですね。(錦織選手の勝利)

    彼はアジアのCHにも来ますし日本人選手とは対戦だけでなくダブルスを組むケースも多く、錦織選手以外の日本人選手も追いかけている方々ならば結構印象に残っているかもしれません。

    私個人の印象としては「高速サーフェスを比較的得意とするストローカー」といった感じで、タイプ的に似ているとすればアルボット選手🇲🇩でしょうか。少なくともイバシェカ選手🇧🇾の様なビッグサーバーよりかは落ち着いた試合が出来るのかもしれませんね。

      引用  返信

  • 錦織選手はラケットの進化の恩恵を受けられていないのでは?との指摘があったのに反応してしまいましたが、私は以前から錦織選手がこだわっている95インチのフェイスサイズが気になっています。

    若手時代はまだまだ使用者の多いサイズで、サフィン選手の92インチなどもっと小さなサイズ使用者もいましたが、今はすっかり98~100インチが主流になってしまい、トップ100位以内で95インチを使っているのは最早錦織選手だけではないでしょうか?

    プロスタッフの流れから90インチにずっと拘っていたフェデラー選手も今や97インチと錦織選手より大きなサイズを使っています。フェデラーも中々勝てなくなってきた時に「ラケット大きなのにしてくれればなぁ」と思ってましたが、面の大きなラケットに変えてからしばらくは苦労していましたが、その後グランドスラムを数回取って第2の全盛期を向かえて一人勝手に「我が意を得たり」と喜んでいました。

    錦織選手にもぜひ100インチのピュアドライブスペックのラケットを使って欲しいと思っていましたが、Burnから今のUltraに変えた時、「色々なラケットを試して選んだ、大きな面のラケットも試したがやっぱりこのスペックが一番しっくりきた」、との本人のコメントを見て、やはり天才的な感覚でプレーしているだけに変更は難しいんだなぁ、とガッカリしつつも自分を無理に納得させていました。

    …が、この手の話題が出るとどうしてもまたその思いが擡げてくるのです、なにトップ100位の中で(ちゃんと調べたら何位中になるでしょうか)恐らく一番小さなラケットなのですから。

    サンプラスが引退後に、85インチ(!)のセントビンセント製プロスタッフに最後までこだわった事に対して、「現役中にラケットの変更にトライすれば良かった、そうすれば自分はもう少し勝てていたかもしれない」、とコメントしていました。それでだけに錦織選手が体形は仕方ないとしても道具だけは100インチの同等のスペックで、せめてシュワルツマンと同じ98インチのラケットで戦っている所が見たい!と願わずにはいられません。

    因みに錦織選手が30歳を超えたら急にここで「加齢による反応低下」という言葉を目にするようになりましたが、私はそこはまだあまり心配していません。錦織選手が20代の頃は、アジア系は体の発達が遅いから全盛期は30歳を過ぎてから!というコメントを良く見ましたが、私は未だにそれを信じています。

    プレーを見ていても反応の衰えは感じませんし、加齢が反応に影響を与えるようになるのは、目が弱って来る30代後半じゃないのかな、と思っています。イチロー選手もそんな感じでしたし。他は年齢で心配になるのは体力ですが、ケガやコロナで見えづらくなってきていますが、5セットマッチを2回こなしても目立った故障していないんだから、体は強くなっていると思っています。試合を勝ち抜く体力は試合でしか培われない、とよく言われます。完全復活の足を引っ張っているのは年齢では無く、悉く早いラウンドで優勝者かそれに準ずる選手に当たってしまうドロー運だと思っています。

    「錦織はクレーシーズンはナダルと僕にしか負けていない(だから油断できない)」とズベレフ選手が言っていたそうですが、果たしてこんな戦績の選手は他に何人いるでしょうか?(こんなドロー運が悪い選手が他にいるか?とも読めますが…。)加齢問題は個人的には全く感じておりません!

    さぁ、次は芝シーズンに期待だ!と思っていたらまたしてもドローが…。

    250大会に出て価値癖を付けて欲しい、との意見もありましたが、復帰ロードとしては出場大会のチョイスには少し問題があったようにも思えます。コロナもあるし、オリンピックも控えているし、色々と難しいんでしょうけどね。何にしても芝も全力で応援します。長文失礼しました。

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  • moto さん、仰る様に少し大きめのフェイスサイズを試しても良いかもしれませんね。
    2001年に全英で劇的な優勝を果たしたイワニセビッチ選手は、肩の故障に悩まされていて、それまでよりフェイスサイズの大きいラケットに変更しての復活劇でした。
    違う例ですが、1992年のセイコースーパーテニスで準優勝だったホルム選手も肩の故障に悩まされて、そこで当時は女性向けとされていた厚ラケを使用することでツアーレベルまで浮上してきました。
    シーズン中の変更は難しいかもしれませんが、シーズンオフやトレーニング期間に試してほしいですね_(._.)_

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  • motoさん
    あなたの考察、提案にとても興味を引かれました。
    ラケット! 最適サイズを探してほしいですね。
    自分の「慣れ」にこだわらず、現在の主流のラケットの恩恵を
    受けてほしいです。
    サーブのフォームを変えるよりラケットのサイズや様式を変えるのは難しく困難なものなのでしょうか?
    多くの選手が最新式のラケットの恩恵を受けているのに、その恩恵をいっさい受けないで頑張るには限界があるのではないか?と
    素人の自分は思ってしまうのですが・・・。
    ラケットの進化が多くの選手のプレーを変えてきているならば、
    錦織選手もその変化に対応せざるを得ない時代がやってきているのかもしれません。
    この問題は「錦織選手のテニスの進化のための盲点」なのかもしれないと強く感じました。

      引用  返信

  • 下団さん、風さん、ご賛同いただきありがとうございます。
    完全に素人の妄想なのですが常連のお二人に共感を寄せて頂けると心強いです。

    フィーリングをとても大切にする選手なので道具の変更は本当に難しいとは思うのですが、体格の不利を感じる度にせめて道具で不利は負って欲しくないと思ってトライして貰いたくなるんですよね。

    チャンコーチもグラファイト、チャングラファイト、チャンチタンと長ら~く拘っていたプリンスのオーバーサイズ+ロングラケットから、現役後半はピュアドライブに変更して戦績が再浮上、再びグランドスラムの決勝に返り咲いていましたよね?確か。なのでチャンコーチがラケット変更を薦めてくれないかなと密かに期待していたのですが、今の所叶っていません。とっくに薦めているのかもしれませんが、何せ意思が強い選手ですからねぇ。そこがまた魅力なんですけど。

      引用  返信

  • moto さん、私は軟式テニスあがりでフォアハンドのフラットの強打が持ち味でした💪
    ただ、レベルが上がるにつれ、それだけでは勝てない・・・
    長ラケや厚ラケを買いましたが、いずれも合わず・・・Σ(゚Д゚)
    思い切って、フェイスサイズの大きなラケットを選んだら、つなぎのスピンやスライスを操り易くなりまして💪
    振り抜きの良さを重視してフェイスサイズの小さいラケットを愛用してましたが、肩や肘、手首に不安があった私は、その面でも凄く助けられました_(._.)_
    爆発力は減りましたが・・・(;^ω^)

      引用  返信

  • 下団さんのコメントを読んで、
    思い切ってラケットを変更してみる、というのはあっていい、というか本気で考えるべき時期が来ているのではないか?と思いました。

    motoさんのコメントの中の
    >「体格の不利を感じる度にせめて道具で不利は負って欲しくないと思ってトライして貰いたくなるんですよね。」
    という言葉に激しく同意します。
    錦織選手には「最新のラケットの恩恵を享受する方向」へ舵を切ってほしいと願わずにいられません。

      引用  返信

  • 錦織選手の試合は6:00からですか!? 
    ちとせわしい時間ですが文句はありません😅
    ぜひ勝って次のコーダ(!?)との試合を実現してください🙏

    今日の1回戦、メドベージェフvsシュトルフ ハチャノフvsルブレフ ズベレフvsコプファー いずれも初戦からなかなか厳しい。コプファーはフェデラー選手相手にかなりいいプレーをしてたからな( ̄∀ ̄) 仮想相手がどんどん変わる可能性もなくはない(¬_¬)

    1試合目の錦織戦の勝利を堪能してから、それに続く上記の試合を楽しみたいぞ!

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。