2024 Helsinki Challenger (Challenger 125)
Final
Kei Nishikori def. Luca Nardi, 3-6,6-4,6-1
まさに不死鳥錦織という試合でした。1年5ヶ月ぶりの優勝は格別な味がします。
「たかが」チャレンジャーの試合です。優勝しても100位を切ることはできません。テニス界の注目はもっぱらATPファイナルです。北欧のチャレンジャー大会に注目していた人がどのくらいいたでしょうか・・・私たちを除いて!!!
我々錦鯉にとって、錦織が出る試合は全てグランドスラムと同等の貴重な機会です。そんな試合を先週、今週と9試合も見ることができました。こんなに幸せなことはありません。
2014-2016年、2018年などはこんな日々を年間通じて過ごしていました。今週はその時と比べても全く遜色ない熱の入り方でした。熱が入りすぎて実際に発熱してしまいました。そんなに入れ込んでいたのにナルディに先に鼻血を出されてしまったことが唯一、悔やまれます。
何はともあれ、グランドスラムだろうが、チャレンジャーだろうが、錦織の試合であれば幸福度はあまり変わらないようです。
昨日のツイキャスは過去イチ盛り上がりました。私の体調不良によりスコア付けを諦めたので、その分コメントを読み上げ交流が深まったと思います。ドラマチックな試合展開も盛り上がりの大きな要因でした。
ですがそれだけで500人ものテニスファン(延べでは2400人越え)がチャレンジャー大会に集うでしょうか。否。
錦織のことを忘れず応援し続けた人々が、こんなにもたくさんいたのです。
感激しましたし、一体感が半端なかったです。
優勝した瞬間からしばらくは画面上に花火や紙吹雪が舞い続けお祭りムードでした。
今年、復帰直後はなかなか調子が上がらず苦しみました。しかし8月のモントリオールから一気にテニスがよくなり次々とハードルをクリア。ついに優勝まで漕ぎ着けました。
昨年6月の復帰時(カリビアンオープン)にもチャンレジャー優勝を果たしていますが、今回の方がかなり険しい道のりでした。対戦相手は全員23歳以下の活きの良い若手で、2回戦キム(134位)、QFファーンリー(94位)、決勝ナルディ(102位)あたりは来年にこのランキングに留まっていることはないだろうと思われる有望株でした。
そして錦織の調子も8月からの連戦、特に4試合を戦った先週の影響があったのか非常に悪く、大会を通じてストロークミスが目立ちました。
それでも「最終的になんとか勝つ」錦織テニスの真骨頂を存分に味わうことができた、いや、錦織に無理やり味あわされた(笑)、濃密な1週間でした(心臓がもたないので次回はほとほどにお願いします・・・)。
復帰後、最大の課題は体力であると言い続けてきました。実際、先週のSFサフィウリン戦では体力がもう少し残っていればいい勝負ができていたと思いますし、長年の観戦経験から、あの状態では今週はかなり疲れが残っているだろうし、最悪は棄権もあり得る。怪我にならないようにむしろそれもアリ。というスタンスで見ていました。そんな素人の予想を錦織は超え、結局5試合を見事に戦い抜きました。
先週からカウントすると2週間で9試合。しかもモントリオール以降3ヶ月以上にわたり、エントリーした大会は全て出場しました。そして体力切れの試合はありましたがリタイアはゼロ。何よりもこのことが素晴らしく、来年に向けて最大のポジティブデータです。
ところで皆様は「年末に帳尻を合わせる錦織」をご存知でしょうか。
試合の終盤(ファイナルセット)だけでなく年の終盤にも強いのが錦織。要するにラストスパートできるメンタリティを持っているのかと。
いませんでしたか小学生の頃、そういうお友達。マラソンでハァハァ言って苦しそうに走っているのにラストスパートやたら決めてくるやつ。あれです。
タイブレークに強いのも同じ理由かと推測しています。
2010年 初の長期故障休養から復帰後、チャレンジャーから始めて、ギリギリでトップ100入り
2011年 松岡修造の46位の壁を抜けない時期が続くも、バーゼルでジョコに勝利しブレイク、24位でフィニッシュ
2012年 ツアー2勝目の産みの苦しみを味わうも秋の楽天オープンで優勝、17位でフィニッシュ
2014年 クアラルンプール、楽天連続優勝の反動で上海は初戦敗退も、パリでSF進出し自らツアーファイナル出場を決め、そのままSF進出。
2015年 全米1回戦負けなどやや不本意な成績が続くも(隔年の法則)、8位でツアーファイナルに滑り込み。フェデラー戦で素晴らしいプレーを見せる
2018年 長期故障休養明けを再びチャレンジャーから始め、そもそもショットが入らない状況から怒涛の後半追い上げでツアーファイナル進出。
2024年New! 故障から復帰するもパリ五輪まで不調が続くがモントリオールベスト8をきっかけにテニスが上向き、試合にも連続で出場できるようになり最終出場大会で優勝。年末100位に手が届きそうな位置まで戻す。
どうですか見事ですよね。
どれも価値が高い追い上げですが、今年がまた特別に素晴らしいのはここ数年の経緯からです。年末に錦織は35歳になります。この年齢で実力を保つのはそもそも、至難の業です。
錦織は特に、2020年以降フルでシーズンを戦っていません。2021年こそ40試合ほど戦いましたが、まとまった試合数をこなしたのはそれ以来のことです。
これがどれだけ30代の選手にとって大きいことか。試合勘もそうですし、何より体力的に相当に厳しい状況だったと思います。
対戦相手の巡り合わせやプロテクトランキングが途中で切れたためチャレンジャー参戦を余儀なくされるなどの事情があったため100位こそ達成できませんでしたが、試合内容を見るとここまで戻してくることは想定以上でした。
モントリオール以降はあっさり負けた試合はほとんどなく、ストロークはキレキレ。サーブも上向きでリターンも堅実。サーブアンドボレー、ドロップ、スライスなど多彩なプレーはむしろ円熟味を増し、ファイナルセットの勝負強さは健在。(ついでにスマッシュもあまりミスしない笑)
問題は、ほぼ体力だけでした。あと若干のディフェンス力低下でしょうか。
ランキングや勝敗数だけでは測れない、確かな復活劇を今年の錦織は見せてくれたと思います。
2021年にも23勝14敗で、11〜20位の選手には勝ち越すという、ランキング以上の内容を見せてくれた錦織ですが、当時は故障してしまいました。
今年は試合内容が同様に良かったことに加え、故障せずに年末を迎えられることが大きな違いです。来年が楽しみでなりません。
まずはコートに立つこと
次に怪我なく試合を終えること
そして勝ち負けではなく内容のある試合をすること
1勝すること
リタイアせず大会を終えること
大会で上位進出すること
連続して試合に出続けること
優勝すること
こうして今年錦織が成し遂げたこと(一部)を並べると、本当に復活したのだなと感慨深いものがあります。
「立った!立った!錦織がコートに立った!」は「クララが立った!」と並ぶ、立った界(なにそれ)の二大フレーズですが、私はその気持ちをずっと忘れずに応援しています(皆さんもきっとそうですね)。
それだけに今年の試合は1試合1試合、いつもに増してハラハラドキドキと感動、そして感謝の気持ちを感じました。
来年もこのスタンスで、「鼻血が出るまで」応援し続けます(次はナルディより早く鼻血出します)。
本日は、試合については書き切れないのでこのような総括的な記事とし、決勝の試合内容については次の記事で書きたいと思います。
優勝!!なんて素晴らしい響きでしょう!
シーズンの締めくくりにファンにとって嬉しすぎるご褒美頂きました。
大会公式インスタには早くも優勝後のインタビュー動画。次のゴールはTop50だそうです。
ROM引用 返信
優勝したはずなのに負けたような感じで椅子に座ってたのはちょっと笑ってしまった
匿名引用 返信
先ほど決勝、追っかけで見終わりました。
なんだ、普通にテニスも身体も強いじゃん。
今までの心配は何だったんだ、と思うくらいすごかった。
きっと、リミッターを外して限界の限界まで頑張ったんだろうな、と。
お疲れ様でした。
来年本当に楽しみです。
どこまでも圭引用 返信
優勝おめでとうございます!!
しばらく錦織離れしていたけど、ずっと大好きな選手です!
力強いカムバックでこれからも応援していきます!!
LetsGoKei引用 返信
ずっと、今年の試合、ライブで観てきました。
最終セットの集中力、流石の一言です
めっちゃ嬉しい
錦織圭選手のメンタル素晴らしい
おめでとう御座います
来年、怪我なく試合できますように
優勝
ゆう引用 返信
おめでとうございます

嬉しい、嬉しい、嬉しい〜
ありがとう
Granny引用 返信
今大会ずっと観戦してて若い選手たちの力強さは相当なものでしたが、最後まで格の違いをみせてくれました。全豪に出れるといいですね、
また来年もよろしくお願いします。よいお年をお迎えください。
ちーたま引用 返信
錦織選手、ポイント獲得9大会で578点。今週のランキング107位に浮上しました。







一時的に100位の目安が570点台に下がっていましたが、やはり上がってきていまして、100位のフチョビッチ選手が597点となっています。99位が606点で、そこから83位の663位まで大渋滞
以前、私が全豪本戦DA確実ラインを650点と設定していたのは、上記が理由です。
ポイント獲得9大会を毎度書いていますが、これは空き枠が10大会もあることを示しています。
単純に言うべきでありませんが、錦織選手が順調に参戦大会をこなしていければ、
578×2=1156点
となり、トップ50圏内となります。
2週休んで、盟友の伊藤選手と後輩の西岡選手の故郷、三重県の四日市75CHにWC参戦(本戦4シード相当になります)しても~とか考えてしまいますが、ここはシッカリと身体のメンテナンスに充ててほしいです。そうでないと、新シーズンに備えたトレーニングが出来なくなってしまいます。
トップ100復帰、トップ50復帰は、2025年の楽しみにしましょう
下団引用 返信
下団さま
この大会が今シーズンラストなので思い切りやった…というようなことを錦織選手がインタビューで言っていたので、この後の大会参加はないと思われます。
オフシーズン、トレーニング詰んで来シーズンリフレッシュされた錦織選手の姿を楽しみにしたいと思います。
連戦でも大きな怪我がなかったので来シーズンへの期待感がますますアップします
ROM引用 返信
おそらくですが、同じような妄想を考えていらっしゃる方々もいらっしゃるかと思い、自戒もこめて書いてみました
下団引用 返信
焦れたり、慌てたりする様子は見せず、淡々と集中して自分のプレーを見つめて試合を運んでいるようでした。静かなガッツポーズや、ここぞのカモン
に胸熱。応援する方のメンタルは慣れっことはいえ大変でしたが、ツイキャスで団長、錦鯉の皆様と共に応援できて光栄で楽しい2週間でした。ここからの錦織ロスも,贅沢な寂しさ、と噛み締めて,来季の全力応援に向けて整えて(何を?)参りたいと思います。ありがとうKei、お疲れ様です&風邪お大事に団長。
mugmug引用 返信
ここは詳しい方が多いので質問させてもらいますが、全豪のエントリーリスト作成にあたり直前週の大会のポイントは考慮されますか?本戦ダイレクトインできないなら直前週の大会に出て50ポイントほど稼げれば本戦インできそうですか?
最近はぶっつけ本番でもいい結果が出てますし、疲労や怪我のリスク回避のために全豪本戦から出られるなら直前週の大会は避けて欲しいですが。予選から出るのはポイント的にも旨味が少ないので一番やめて欲しいw
名無し引用 返信
全豪の直前週の大会のポイントもエントリーリストに影響しますか?本戦ダイレクトインできるなら、疲労や怪我のリスク回避のためにも前哨戦飛ばしてぶっつけで全豪に出て欲しいですけど、影響するならそうも言ってられないような。
予選から出るのはポイント的にも旨味が少ないので一番やめて欲しいですw
マロン引用 返信
全豪予選での上位シード入りは確定ですし、予選突破で40点確保(予選突破30点+参加点10点)して本戦に臨んでも良いかと思います。GS予選は日程も厳しくないですし、環境慣れにもなるでしょうし・・・(。´・ω・)?
下団引用 返信
マロンさん
GS本戦のエントリーリストは開催6週前のランキングが採用されますので、来年1/12週から開催の全豪の場合は今年の12/2に発表のランキングが採用されます。
錦織選手は現在のランクは107位ですが12/2までの失効を差し引いた「今季獲得したptの順位」としては現在102位です。但し(恐らくは)今季終了の錦織選手に対し残りシーズンが3週有る為に最終的は何人かの選手達に抜かれる事が想定されると思います。
このブログでの下団さんや一部テニス賢者の方々のポストで残りシーズンの参戦の可能性に言及されているのは「ランキングでの本戦DAは厳しく、そして本戦WCも難しいのでこのままだと予選からの参戦が不可避」と踏んでいるからと推測します。(因みに私も同感です)
ただ仮に予選からの参戦となっても上位シードはほぼ確定ですし、予選通過即ち3勝すれば40ptと悪くはないと思いますし(因みに先日のヘルシンキの様な1番ptの高いCHでも3勝しても35pt)、何より失効が来年6月の全仏までは有りませんので全豪に関しては色々な点で比較的ゆとりを持てるスタンスで挑めるのかなぁと思っています。
ゆうた引用 返信
はじめて投稿させていただきます。長い間このブログ楽しませて頂いてます。質問なのですが、錦織君が年末のブリスベンあるいは香港に参戦する可能性は低い感じですか?
ブラジル香港引用 返信
ブラジル香港さん
初めてまして、よろしくお願いします。
あくまでも個人的な推測に過ぎませんが・・・
全豪が予選からだとするとその前週は同じ国の大会に参戦して実戦と現地の環境に慣らしておくのかなと。
そう考えると御指摘のブリスベンか同じ週に開催のキャンベラCH辺りと踏んでいます。
ゆうた引用 返信
下団さん、ゆうたさん
詳しいご説明ありがとうございます。結構早いタイミングで全豪の出場選手は決まるのですね。
予選は今の錦織なら勝ち抜けそうですが、3試合もあると体に疲労を残しそうで…。
体さえ万全なら、上位シードの山でない限り3,4回戦ぐらいまでは行けると思っているので万全の状態で本戦に出て欲しいなと思います。
マロン引用 返信
ブラジル香港 さん、ゆうた
さんが仰るように、基本的に豪州からの始動かと思います。
ただ、香港250から本戦WCの提供があるなら、そちらへの参戦もあるかと思います。
翌週に全豪予選が控えてますし、その週で試合過多は避けたいです。なので、ツアー予選からや、CH大会よりも、ツアー本戦が望ましいです。
ブリスベン250は過去の優勝者ですし、WCが貰える可能性もあるかと思いますが、候補者が多いですし・・・(。´・ω・)?
悩ましい状況ですねぇ~(;^ω^)
下団引用 返信
下団さん、ゆうたさん、ご説明ありがとうございます。久々に錦織くんの試合見たいなーと。ブリスベン行こうかなって迷ってます。実は香港に今住んでるので、もしかして香港の可能性もあるのかなって。ギリギリまで待つしかないですね〜
ブラジル香港引用 返信
マロン さん、GS予選は、ゆとりある日程なので、その心配はないかと思います(;^ω^)
と悲観してた状況が噓みたいで・・・(;^ω^)
かもしれませんし、嬉しいことですねぇ~(`・ω・´)ゞ
正直言って、カナダMS前は、PRランキングを使い切る前にGS予選入り、75CH大会で本戦DA可能な230位以内に上がらないと大変な事態になる
今の我々の悩みは、とても贅沢
下団引用 返信
圭、そして鼻血ブログの皆さま、優勝おめでとうございます!
チャレンジャーってホント、稼げるポイントが少ないんですね。
そして相手を見ているとチャレンジャーに長く留まっている選手の多いこと。
圭が来年ここを抜け出してTop50へ上って行けますように。
Keiko@Egypt引用 返信
2024/11/11 9:56:21のコメントで・・・(;^ω^)
そこから83位の663位まで大渋滞






・・・
そこから83位の663点まで大渋滞






・・・○
です_(._.)_
下団引用 返信
下団さん、ゆうたさん、詳しい情報をありがとうございます。ランキングの詳細や大会出場の条件について、わかりやすく説明していただき、なるほどと思いました。
ランキングについて、下団さんがカナダMS前は悲観していた状況が今は嘘のようだとおっしゃっていて、改めて私も振り返ってみたんですが…
7月末にパリ五輪1回戦でドレーパーにあまり良いところなく敗れて、8月初めのカナダMSの時は581位。それから約3ヶ月間に20数試合戦って(デビス杯にも出ながら)、今107位。すごいなあ!!!まるで伸び盛りの若手の躍進を見るようじゃないですか???
今までなら、フルセット錦織劇場の直後に出場した試合は、疲労困憊のために負けてしまったり故障で棄権したりすることが割とありましたよね。今回、よく体が保ったものだと思います。特にヘルシンキ最後の2試合は勝利への熱い執念を感じました。何としても体を保たせて最後まで勝ち抜こうと、大会全体を見通して工夫もしていたと思います。
去年、プエルトリコCH優勝後、約2週間でCH2大会に参戦した後、ツアー復帰したものの、その後膝の故障で長期離脱を余儀なくされたことを考えると、無理は禁物ですよね。
今、体は問題なさそうには見えるけれど、激戦続きで疲れ切って痛いところもあるだろうし、しばらくはゆっくり休ませてあげたい気がしますね。
ウクレリアン引用 返信
ゆうた団員
ROM さんが、ゆうた団員
エエ
下団引用 返信
約2カ月は錦織ロスが続きますが、今回は極めて晴れやかな気分で待てそうです。錦織の頑張りには、本当に心から拍手を贈りたいです。来年もわくわくで、最後は感動で美酒が飲める試合が続くことを祈っています。今はゆっくり体のメインテナンスをしてください。
これからも全力応援します!
ホヤぼう引用 返信
下団さん


あの〜、話にかなりフィクションな要素が多過ぎる気がしますが・・・
ウクレリアンさん
あの当時もここで少し触れましたが・・・
昨夏のCH優勝直後の錦織選手って今後参戦したい大会を次々に挙げたりしてかなり「らしくない」入れ込み方をしていた印象がありました。そして、その後に故障を引き起こしてしまった・・,
そう考えると無理は絶対に禁物でしょうね。
ゆうた引用 返信
初めてコメントさせていただきます。
お願い、無理しないで、でも出来れば勝ってくれ〜!と必死に何かの神に祈って見ていた昨日と違い
今日見たオンデマンドの錦織は違う人でした。冷静でスッゲー強かった。凄いですね。
心拍数バクバクで、優勝を観られて本当に感謝します。幸せ〜。
カメコ引用 返信
匿名引用 返信
素人の私が素人なりに思うことを書きます。
「考えが至らない」「妄想である」といったご意見もあるかと思いますが、どうかご容赦を。
錦織選手陣営は「もう怪我は絶対できないから、身体と相談しつつ参戦」という方針になっているかと思います。
錦織選手はものすごく身体のメンテナンスに気を配っているはず。
そんな状況でもしっかりと連戦に耐える体力を養ってきました。
連戦が続いても最後まで怪我なく、疲労はあってもタンク切れには至らず、「最後の底力を見せる」だけの余力がありました。
これはもう本当に凄いことです。
決して誰もができることではないと思います。
錦織選手が怪我で試合に出られなかった3年程の間に
ショットの威力で勝負するパワー系の若手がどんどん出てきて、
今やテニス界はパワーテニスが主流になりつつあると感じます。
数年の間に錦織選手がトップテンの常連だった頃とはずいぶん変わってしまいました。
(例えが悪いかもしれませんが、大リーグのベースボールと日本のプロ野球の違いみたいな?)
私は錦織選手は昨年の復帰後、こうしたパワーテニスを展開する相手と対戦して身体にダメージを食らったかもしれないと密かに思っています。それもあって、復帰して間もなく再び怪我に見舞われて
また長期離脱を余儀なくされた面もあるのではないか?と・・。
今年は満を辞して復帰後、パワー系の相手との対戦でダメージを喰らうことなく、しかもそんな相手に勝つ方法を「天才的なセンスと工夫と努力」で培ってきたのだと思っています。
今回の優勝はその努力と工夫の積み重ねではないでしょうか?
だから5連戦に耐え、怪我なく、最後まで身体が保ったのだと思います。
(決勝戦の第2セット後半から第3セットのあの怒涛の攻撃力は凄まじかった!)
35歳目前で細身で178cmの小柄な錦織選手が若手のパワーショットに打ち負けていません。
打ち負けない秘訣はどこにあるのだろう?と思います。
サーブもフォアも怪我前より明らかにレベルアップしてる感じがします。
ヘルシンキでフォアのミスが多発したのもパワーショットに対抗するためにレベルアップしたことで、身体が疲れるとミスが出やすくなったかもしれません。(これは私の勝手な推測です。)
でもそれでも怪我には結びつかず、それでいて確実に攻撃力は増したと思います。
今後は「パワーテニスにうち負けないフォア」の攻撃力とミスとのバランスが重要になってくるかもしれません。
昨夜の試合でも、ミスがほんのちょっと減るだけで
「小柄であっても鬼の様に強い錦織圭」が出現、
コートを自在に躍動することが証明されました。
(ヘルシンキの準決勝、決勝の第3セットやジャパンオープンの
トンプソン戦など。)
もちろんオフシーズンにしっかり体力トレーニングすると思いますが、試合でしか身につかない試合体力というものもあるかと思うので、今回の2週連続チャレンジャー参戦で
「パワーテニス全盛時代であっても連戦に耐えて勝利をもぎ取り」尚且つ「身体へのダメージを避ける」を成し遂げました。
つまり「試合体力を身につけること」と
「パワー系の若手と打ち合ってもうち負けずに勝利する」
プラス「身体の負担をうまくかわして怪我を負わない様にする」
という3つの命題をしっかりクリアできたということです。
もう来年が楽しみでなりません。
風引用 返信
風さん、おっしゃる通りだと思います。私も素人だけど。
パワー系の選手といかに戦うかはトレーニングの時も試合中も考え続けていると思います。今やパワーに加えて技術も高い選手がほとんどだし、少数の技巧派選手もサーブが強力になっていて侮れないし、四方八方強敵だらけですけどね。
おっしゃる通り、錦織圭は長く休んでいる間にパワーに立ち向かう方法を考え抜いて自分の体も心も鍛えていたと思います。本当にすぐれた選手ですよね。
ウクレリアン引用 返信
ブラジル香港, さま
ブログ読んでくださいましてありがとうございます!
ブリスベン参戦の可能性は結構あると思います。過去にも何回も参戦していますし2019年にはメドベを破って優勝していますね。
netdash引用 返信
立った界の2大フレーズで吹き出しました!!







でも、ほんとそれ!!
試合に出てくれるだけで嬉しい! コートに立っているだけで嬉しいのです。
昨日の優勝は、ほんとよかった!
そしてツイキャスで久しぶりに鼻血さん解説とたくさんの方のコメント読めて楽しかったです。
Reiko In Florida引用 返信
団長さん、素晴らしすぎる総括記事!
一言一句頷きまくりでした。すべてに同意。
そして3回ほど思わず吹き出しました。
発熱とか鼻血とか立った界とか(笑)
ユーモアが錦織の調子最高のときのフォア並です
年末に帳尻を合わせる錦織を知ってますとも!
でも団長さんが並べてくださった帳尻年表をあらためて
みると、本当にこんな選手、他にいたっけ?と思います。
見事としか言えません。
決勝戦のファイナルセットは、今年の復帰を締めくくる
まさに最高の帳尻場面(笑)
錦織はもえに燃えて出し切った圧巻のプレーを見せてくれた
と思ってます。つい何回も見ちゃうけど、見る度に凄さを
実感できます。
怪我で長期離脱は、錦織も錦鯉も本当に辛かったけれど、
この期間がなく、あのまま試合に出続けていたら、錦織は
今のようなモチベーションを持ち続けていただろうか?
私達も今感じているほどの熱い応援魂を持ち続けていただ
ろうか? いつも人生に無駄な時はないと思って過ごして
いるけど、今回の優勝は長期離脱でさえも、心身共に
錦織を鍛え、テニス愛をさらに育む大事な期間だったのか
と思えてしまうのです。
ただ強い錦織の応援をするだけだったら、ここまで熱く
なれなかったと思います。この場所があって、団長さん
はじめ、錦鯉のみなさんとの交流があるからこそ、ここまで
のめり込んで(笑)応援できるんだと感謝しています。
もうね、錦織最高
あけび引用 返信
体調不良の中、涙あり笑いありの“世界一”の総括記事(その1)、ありがとうございます。
きっと錦織選手の活躍が一番の薬ですね。
あれだけの連戦の中で見せた圧巻のパフォーマンスは、錦織劇場に見慣れているはずだったのに衝撃的でした。
ほんの数ヶ月前は、快勝の翌日でさえ疲労で体力不足を心配していたのに、今回テーピングもなく、疲労は確実にあるはずなのに最後は動きも軽やかに相手を圧倒して勝つとか。。。
最近向上しているサーブやフォアもテニスの向上に直結しているのは勿論のこと、身体の負担も軽減しているのでしょうか。
錦織選手の試合はGSだろうがチャレンジャーだろうが応援の熱量はいつでもMAXです。
35才になるとはいえ、今後の錦織選手が楽しみでなりません!
aoiです引用 返信
素晴らしい総括、ありがとうございます。
長期離脱中、新聞紙面で、錦織が苦しい思いを述べた記事を読みました。長引く怪我、だがコートで感じる感覚は何ものにも変えがたく、忘れられない、と。錦織は、本当にテニスが好きなのだな!と、一筋の光を見ました。見ている者が諦めても、1番諦めてないのが本人で、一番戦っているのも錦織です。何度も何度も良い意味で裏切られ、驚かされ、あー、これ、これが錦織だったと、思いを新たにします。いつまでもいつまでも見ていたいです。 試合が見れない時も、団長さんや皆さんのコメントに励まされて、感謝しています。
whisky引用 返信
2011年にジョコに勝ったのはバーゼル(上海で勝ったのはツォンガ?)、2015年の全米はペールに初戦負けだったと記憶してます〜
細かいところですいませんm(__)m
確かに例年アジアンスイングあたりから調子上げている感じありますよね〜
まままま引用 返信
団長さん、体調が万全でない中
感動的な総括記事をありがとうございます。
これまでの道のりを振り返って胸が熱くなり、涙がこぼれました。
一般的に、サーブがいい時はフォアハンドが不調、バックハンドがいい時はドロップショットがいまいちとか、1試合中にすべての要素が揃って好調という状況は稀ですよね(たとえばゴルフでも、ウッド、アイアン、パット、すべての武器が同時に好調とはいかない)。
でも、そんな「稀」な瞬間が、大きな大会で、錦織圭に連続して訪れたらどうなるだろう‥‥‥と、ますます期待がふくらみます。
また、夢を見させてくれてありがとう。
来年の全豪オープンは1回戦と2回戦だけですが、現地で応援します。
だいあん引用 返信
バーゼルでしたね。
全米は2014のつもりで書いていたので補足しておきます
netdash引用 返信
ややこしいので2015全米の話に変えました。
netdash引用 返信
錦織応援団長と錦鯉の皆さんと
歓喜の瞬間を味わうことが出来て最高に幸せです
なっち引用 返信
立った界の二大フレーズって、面白すぎる!この用語、錦鯉以外には通用しないだろうな。これが理解できる”変な人”であることが誇らしいです。笑
鼻血通り越して発熱したのに、鼻血の先手取られて悔しがっている団長さんが楽しい!
ナルディが鼻血を出した辺りから錦織圭の動きがますます丁寧かつ軽快になりませんでしたか?”鼻血”が錦織応援の最強ラッキーチャームであることを再認識しました。(ナルディ選手、ごめんなさい)
ラストスパートに強い錦織圭、逆境に追い込まれると天才(野生の本能)が呼び覚まされる???まるで漫画の世界に生きてるみたいだ!唯一無二の魅力を持った選手ですよね。
団長さん、決勝の試合内容についてもパート2として書いてくださるとのこと、すごく楽しみにしています!感動と謎に満ちた決勝戦だったと思っているので、もう一度振り返ってみたいんです。
ウクレリアン引用 返信
2011年の分岐点は上海MSが大きかったですねぇ~


1Rでハーセ選手に0-6、1-4から0-6、7-5、7-6で勝利し、そこから快進撃でベスト4進出
その活躍もあって本戦WCが付与されたバーゼル500でジョコビッチ選手に勝利して決勝進出
*バーゼル500は、上海MSのSFで負った捻挫の影響で予選からなら回避の予定だった
翌年の全豪で錦織選手よりも上位選手に2人の欠場者もあってギリギリ24シード入りで、そのチャンスを活かしてベスト8進出
ハーセ選手と対戦時は、連敗街道まっしぐら状態だったので、仕事中だったこともありますが0-6、1-4の時点でスコアを追うのを止めてしまって・・・(;^ω^)

で、次にスコアを覗いたらファイナルINしとる(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
次に覗いたらDFでブレイクupされてアカンと思ってたら、そこから逆転勝ち
ハーセ選手戦で負けてたら、今の錦織選手はどうなっていたことか・・・
下団引用 返信
初めてコメントします。
夫婦揃って10年来の錦織選手のファンです。
旧聞になりますが、今年、意を決して一週間見放題のパッケージシートを手に入れ、ジャパン・オープンの観戦を果たしました。生観戦は初めてです。
実際に始まるまでは、欠場発表と早期敗退の不安に怯えていましたが、幸せなことにダブルス1、シングルス
3と錦織選手の出場試合を4つ観戦できました。
特にトンプソン戦の神がかったようなスーパープレイの連続に酔いしれました。後日、地元に戻ってオンデマンドで再度見返すと、解説の松岡修造さんが「錦織圭のテニス人生史上最強のプレー」と絶賛しており、それを生で見られた私達は何と幸せ者だろうか、と思ったものです。
ルーネ戦では、勝利を目前にしながら逆転され敗れた時の、観客の茫然自失ぶりが忘れられません。
ホテルと有明コロシアムを往復して試合観戦を続けた一週間を通して私が感じたのは、錦織選手が、いかに日本のテニスファンに愛されているか、ということです。錦織出場の告知があると、その回のチケットはソールドアウト。試合中の熱を帯びた応援も凄まじかったです。
錦織選手の見事なプレーにも増して、私が胸打たれたのは、ファンの熱烈なる錦織愛、そうさせる魅力を放つ錦織選手は、やはり特別な存在である、という実感でした。
それを証明するのが、この鼻血ブログである、とつくづく思います。
レティシア引用 返信
団長さん、総括記事ありがとうございました。
今年も頑張って錦織君の全出場試合を見てきてよかったー。
錦織君がピンチの時、チャンスをものにできなかった時、SFMを落として勝ちを逃した時、そして負けた時、すかさず感情を吐露しにこられるこの場所があって本当に感謝しています。
そして、酔っぱらおうが、熱があろうが、コロナにかかろうが、何としてもツイキャスをしてくださる団長さんの胆力・気力にも驚いています。私はツイキャスの方にはコメントはしていませんが、必ず聞きながら観戦しています。
錦織君が長期離脱を繰り返すようになってから、試合中に脚を振ったり、肩を回したりするだけでもう心配になり、テーピングなどして現れようものなら、今日はもうだめだろうと思ったり。
そんな感じだったから4回も試合をしたブラティスラバの後、ヘルシンキはおまけぐらいに考えていました。
実際1回戦は最初からすごく疲れた表情だったし。でも勝っていくうちに少なくとも顔からはその疲弊感が薄れて行ったのは内面から出てくるものだったのでしょうか。
来年の全豪、本戦ストレートインは微妙な位置ですけど、予選を勝ち上がってくれて1回戦に錦織君と当たる上位ランカーを「ニシコリかよ…。フルセットは嫌だなあ」などとげんなりさせるのもまた一興デスネ。
久しぶりに怪我なしのシーズン終了、しかも優勝つき!
こんなにうれしいことはありません。
来年が本当に楽しみ。
FUMA引用 返信
団長さん、皆さんのコメントに納得!!
じっくりと読み、感動し、爆笑し、勉強になりました。ありがとうございます
ki引用 返信
団長さま

病み上がりでの渾身のレビュー
“錦織 圭 2024 総括編”のアップ、ありがとうございます!
そして、先にナルディに鼻血出されて悔しがる団長さまに爆笑です
私もツイキャス聴きながら、コメントはこちらで同時視聴の皆さん達とキャッチボールのように楽しませて頂いてますが、
おめでとうございます
に乗せられっぱなしで、画面前から気持ちで振り落とされないよう必死に椅子にしがみついておりました(^^;;
改めて、錦織選手 ヘルシンキCH125優勝
この1週間は深夜にずっとジェットコースター
テニスの才能は言わずもがな、
怪我にあれほど苦しめられ いつ痛みから解放されるかも分からない中、心折れる事なく淡々と前を向き ひたすら地道に努力を重ねられるという”不屈の意志”こそが、彼の最大の才能であると強く感じている今日このごろ。
何度も何度でも崖っぷちから這い上がる強靭なメンタルは、試合中どんな状況下にも冷静な表情で 最後には相手を追い詰めて行く姿に表れていますよね。
何より離脱中から取り組んで来たサーブの進化がとても素晴らしい
、そして嬉しい!
特にTセンターへのスピードサーブが入る場面が多くなってキープが楽になると、もう観ているこちらも
“さぁ、リターンゲームだ!どんな風に相手の攻めを攻略してくれるだろう?”
とワクワクが止まりませんでした。
記事中にあった「年末に帳尻を合わせる錦織」
そうそうこれですよ!
これ試合中にも言えることで、「ファイナルセットに帳尻を合わせる錦織」にそのまま置き換えられるんです。
基本にあの力強いフォアと安心のバックハンドがあってこそなんですが、パワーだけに頼らない緩急のテクニックと組み立ての巧さで、屈強な相手をいつの間にか翻弄してしまうのが錦織選手。
どの対戦相手もファイナルセットで追い詰められて硬くなっていく表情が象徴的で、最後にヤケクソショット打って笑ってるシーンも時々見ますが、
相手にしてみたら”何でこうなった、俺?” ですよね。
天才的なプレーヤーとして更に円熟の境地に入って来ている様で、どれほど錦鯉たちを、そして数多くの現地観客たちを楽しませてくれていることか…
本当に長い間私たちに夢を見せ続けてくれている、そのことに感謝しかないです。
今は、ほぼほぼ故障の無いコンディションが維持出来ていること。
彼の目標はまだずっと先にある訳で、それを求めることが出来る状況なのがともかく嬉しい
この後はしっかり休養をとって身体のケアに努めて欲しいですし、来年 より高いレベルに挑む姿を見せてくれると信じています。
我々はひたすら彼の健康を願いつつ、もう何年か応援
をさせて貰える幸せを感じていたい。
幸せな年末を迎えられそうだ〜、
ヽ(;▽;)ノ
圭さんありがとう! 本当にお疲れさまでした♪
リッコラ引用 返信
うんうん、確かにって思いながら噛み締めて読ませて頂きました。本当に応援出来る喜びですよね。年明けすぐまた始まると思いますので、鼻血さんもゆっくり休養取ってください。いつもありがとうございます。
んちゃん引用 返信
ウクレリアンさん
ありがとうございます。
>今やパワーに加えて技術も高い選手がほとんどだし、少数の技巧派選手もサーブが強力になっていて侮れない>
ほんと、そうですね。
今回の優勝は錦織選手の地道な努力が実を結びつつあるのだと感じられて嬉しいです。
トップ50達成が待ち遠しいですね。
私は来年中にグランドスラムでシードがもらえるところまでは行くと信じています。
風引用 返信
風さん、それを信じて一緒に熱く応援を続けましょう!錦織圭の掲げる目標が一つ一つ叶ういますように!
ウクレリアン引用 返信