年越し錦織圭、そして元旦錦織圭でHappy start of the 2025 Season（2025香港1回戦　vs. シャポバロフ）

2025 Hong Kong (ATP250)
1st Round
Kei Nishikori[WC] def. Denis Shapovarov, 6-2,6-3

ヘルシンキCH優勝で2024シーズンを終え、ドリームテニスに参加、その後IMGアカデミーでのジュニアへの指導、そしてクリスマスは急遽、マカオのエキシビションに参加と忙しくオフシーズンを過ごし、2025ツアーに元気に錦織圭が戻ってきてくれました。

8月以降、1大会もキャンセルすることなく試合に出続けており、さらに早々と3月までの参戦スケジュールを発表。その中には1/31、2/1のビーンズドームでのデ杯も含まれます。復帰までのもどかしい日々が嘘のようです。

試合内容も盤石。サーブのコントロール良し、リターンの反応良し、ストロークの凡ミスも少なく今年の初戦として内容は上々でした。
ただ前日のダブルスを「病気」で棄権したシャポバロフの体調が良くなさそうで、サーブのスピードこそ出ていたものの、ラリーを避けた早仕掛け一辺倒だったため、見どころのあるラリー戦はなくストロークの調子を測るには明日以降の試合を見る必要がありそうです。

シャポバロフのリスクを取ったサーブやストロークで決められる場面もありましたが、唯一ピンチを迎えた1stセット第5ゲームもBPからしっかり決め、メンタル的にも安定した試合運びでした。

錦織はスポーツ報知の単独インタビューで、シナーやアルカラスに勝つために必要なことについて以下のように語っています。

こいつらと戦うには真っ向勝負しかないと（思った）。昨年までは、スライス（逆回転）や高い球とかで逃げて、のらりくらりかわしながらでも、こいつらを倒せるのかとも思っていた。どうしようかと、すごく考えた。でも、やはり真っ向勝負だと。そのためには、フォアを打たないといけないという結果になって、夏ぐらいから、かなり打つ意識はしている。

この意識は今日の試合でも見られ、積極的にフォアで打ち込んでいく意識が見られました。スライスや高い弾道を使ったプレーは、時には必要になると思いますが、これまでも十分できているプレーなので、フォアを磨いていく戦略に私も賛成です。「安心と信頼のバックハンド」が錦織のトレードマークですが、錦織が世に出てきた時はむしろ爆裂フォアハンドが世界を獲る予感を感じさせてくれたものです。そのころに戻ったようでワクワクする最近の錦織圭のフォアハンドです。

それにしても錦織の試合レビューを書きながら年越し、長いブログ歴の中でも初めてかもしれません。しかも明日は元旦からまた試合が。
なんという年越しでしょうか。幸せすぎます。

年末のご挨拶は簡素に「今年もありがとうございました。」で済ませ、しみじみと1年を振り返る間もなく明日も臨戦体制と参りましょう。