サーブで優位に立てずフォンセカに敗戦も、レベル高いチャレンジャーで3勝は50位復帰に向け収穫(2025フェニックスチャレンジャー準決勝)

2025 Phoenix Challenger (Challenger 175)
Semifinal
Joao Fonseca def. Kei Nishikori, 6-3,6-3

ちょっとフォンセカ強すぎました。今年対戦した選手の中で一番強かったと思います。
錦織はサービスゲームでもディフェンスを強いられ。最後の方は厳しいところを狙わざるを得ずミスになってしまいました。

序盤はリターン良く返っていたのですが、その後の攻撃が厳しすぎました。デュースに行ったのも1回だけ。リターンゲームはほぼノーチャンスでした。
となると問題はサービスゲームで、コースが甘くリターンが深く返ってくるので、そのあとはディフェンスになってしまうという展開からどうしても抜け出せませんでした。

18歳だともっと粗さがあっても良さそうなものですが、コンシステンシー(一貫して安定していること)が素晴らしかったです。最近はこういう若者が増えました。レベルアップ甚だしい・・・。

錦織のストロークは悪くなかったと思いますが、ほとんど構えられて打たれてしました。ショットの威力、コースともに上回られてちょっとショックではあるのですが、フォンセカ、さすがにこれは調子良かったのかな?と思いたいです(準々決勝では今日ほどではなかったと聞きました)。

フォアがすごいのはわかっていましたがバックもよく、バックDTLを起点にして錦織のフォアが浅くなったところを叩く、というパターンを序盤から多用してきたので、事前に錦織を研究していた節があります。とにかく見事です。

今日の試合は、やはりテニスはサービスキープが重要だと思い知らされました。強力なサーブがあれば、他のショットが今日の内容でもスコア上、5-7やタイブレークまで行けて、そこまで行くとメンタル勝負にもなって錦織に勝機が出てきたことでしょう。しかし、サーブが脅威でないと相手にプレッシャーがかからず、今日のようにズバズバとコーナーにウィナーを決められてしまうことになります。逆に自分にはプレッシャーがかかります。
サーブが入る確率の問題ではなく、やはり入った時のコースだと思います。いつも言っていることですが、1stサーブの確率を50%くらいに落としてでも、コーナーをもっと攻めて欲しいです。
(一度試してくれないかな・・・。声は届かないのだろうか。)

ただ、レベルの高いチャレンジャーで3回勝って、4試合やって体が大丈夫そうなのでいうことはありません。
そのことが最も大事ということを忘れないようにしたいですね。
今日のような負けは今後もあると思います。それは仕方ありません。
でもまだ錦織は1年間フルで戦っていません。評価はその後でも良いかと思います。

これで65位前後まで上がる見込みですが、目標の50位まではあと約200ポイントなのでもう少し稼ぐ必要があります。
このまま怪我なくプレーできることを祈ります。

8 件のコメント

  • 団長さん、レビューをありがとうございます。何もかもおっしゃる通りでございまする。

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  • 団長さま、レビューありがとうございます。
    全豪でルブレフにストレート勝ちする実力、覚悟してましたけどあらためて強かったですね。
    子供の頃から彼(ニシコリ)を見てきたとインタビューで言っているので、
    ご指摘のようによく研究してきたんだと思います。
    きょうは調子も良かったですね。
    要するにお手上げ🤷‍♀️こういう相手もたまにいるということで。滅多にいない。
    切り替えて次のマイアミ頑張ってほしい。

    テニス界全体のためにはこういう有望な若手が増えるのはいいことなんでしょうが、
    今日の気分は、テニスよりサッカーやっててほしかった。
    このチャレンジャーで優勝してほしかったので😭

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  • フォンセカ選手、昨年2月の南米クレーシーズンで大活躍して、USAの大学進学を取りやめてプロ転向を果たしました。
    その前に650位台だったランキングも暫定で自己最高位の暫定64位に浮上中。恐ろしい18歳🦏ですね・・・(;^ω^)
    後ろに下げられての遠いところからでも強打を打てる完成度・・・本当に18歳か(。´・ω・)?
    そのフォンセカ選手をインデイアンウェルズMSで吹っ飛ばしたドレイパー選手がアルカラス選手を倒して決勝進出Σ(゚Д゚)
    シナー選手が出場停止中で混戦に拍車がかかりそうですねぇ~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

    錦織選手、初戦が水曜日になった時点で何とかベスト4進出以上を~とか思ってましたが良かったです。
    強敵達との戦いを経てしか取り戻せないものを少しずつ取り戻していけばOK牧場🐮⛳🐏
    マイアミMSでも先ずは初戦突破じゃ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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  • 調子的に普通、疲労も出てきた4試合目では今日の出来のフォンセカにはノーチャンスでした。それでも香港の頃のサーブの調子ならもう少し競れたかもしれませんが。ブレイクポイントすらなく見せ場がなかったのは少し残念ですね。
    今日の試合に限った話ではありませんが、サービスゲームを競らずにキープする機会が増えてこないと体力的にも上位進出は難しくなってきそうですね。
    フォンセカはプレイスタイル的に錦織からミスを減らした、隙のない完成度の高い選手ですね。そう遠くないうちにトップテンに入ってくるのではないでしょうか。

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  • 団長さん、早々のレビューありがとうございます😊
    私も何もかもおっしゃる通りの納得レビューでございました。
    今はトップ10の選手でさえ、ニョキニョキと出てくる完成型若手選手に戦々恐々。
    負けることもあります。(今日はメドベがルーネに負けた😅)
    復帰途上の錦織が例外というわけにはいきませんよね。でもだからってもう勝てない
    とは思えない。やれることはいろいろありそうだから。
    (何やんだよ、とつっこまれても言えないけど笑 錦織チームが考えてくれる。。はず)
    2024年マイアミから不安がありながらの復活をしたわけだけど、調子が出てきたのは半年後。
    出てくんのか?出てくんのか?わあ!出たよー!ってな時期もありましたよね😂
    もうそれを思えばね。。。最高の到達状況に思えます。
    勝ち進む経験も少しずつ体験できてるし。
    2025年マイアミからの錦織のふんばりを生で見られる奇跡。
    今、この景色が見えていることに感謝です。

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  • フォンセカ選手、サウスポーが苦手なのかな(。´・ω・)?
    ドレイパー選手に吹っ飛ばされてましたし、今大会のQFのガストン選手戦は隙がありそうに見えましたが👀
    苦手なサウスポーに勝利して気分良く錦織選手戦で大爆発💣みたいな・・・(。-`ω-)

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  • フォンセカ選手のプレー初めて観ましたが18歳とは思えないパワーと技術を持っていました😱
    これはアッという間にランキング上がりそうですネ。
    錦織選手は対戦してどう感じたでしょう?チームKはもう対策練り始めたでしょうか?
    こんな若手がどんどん出て来てるからまずは慣れる事かしら。そして錦織選手らしさ+αで打ち破ってほしいです。
    とりあえずマイアミでは対戦が無いよう祈ってます。

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  • 団長さんのコメントに全面的に同意します。

    ものすごい実力を備えた18歳。
    サーブ力&ストローク力&抜群の安定感、3拍子そろっている選手ですね。

    マロンさんが
    >フォンセカはプレイスタイル的に錦織からミスを減らした、隙のない完成度の高い選手ですね。>
    と仰ってますが、
    私も「ストローク力と威力のあるフォアに加え、淡々とプレーできる冷静さが若い頃の錦織選手のプレーと似ているなあ」と感じました。
    それに加えフォンセカ選手はサーブ力がしっかりあるので、
    強いはずですね。
    ストロークのパワフルさや正確さのせいでサーブ力が目立たないだけで、かなりのビッグサーバーだと思いました。
    リターンの鬼である錦織選手がブレークできなかったのも仕方がなかったと思えるほどのサーブ力だと感じました。
    フェデラー選手やジョコビッチ選手みたいに「ストローク力抜群のビッグサーバーなので、ビッグサーバーであることが目立たないタイプ」なのかも・・・。

    今日の試合でも錦織選手はサーブが弱くて、それで完敗になったと思います。言い変えれば、ブレークされたゲーム以外はしっかりついていけてたという事。
    「時々サーブ不調になり、そこを責め立てられて被ブレーク」という形になり、ビッグサーバーでもあるフォンセカ選手は重要な場面でしっかりいいサーブを決めてくるのでブレークできなかったと思います。
    今日の試合は完敗ではあるものの、付け入る隙が全くなかったわけではなかった。「実力差はすなわちサーブ力の差」という印象を強く持ちました。

    そうしたことからも、「今の錦織選手に足らないのはサーブ力(昔から言われてきたものの)だけ」というところにきている様に思います。(ストローク力や展開力はもう戻ってきている)

    年齢的に試合体力は限界があるかもしれませんが、サーブ力は
    まだまだ上げていける余地があるはず、と期待します。
    ストロークではトップ40位前後の選手にだって「全く引けを取らない」どころか「上回ってさえいる」ので、サーブ力が上がればトップテン選手相手にもいい勝負をしてみせてくれるだろう、と
    思えてなりません。

    この連戦で怪我がないのは素晴らしいとしか言いようがありません。
    しっかりリカバリーしてマイアミ大会に挑める事を祈るばかりです。

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。