本日、日本テニス協会(JTA)の常任理事会で、ダニエル太郎を初めて日本のナショナル
メンバー(2014年度前期)に加えることが決まりました。(by下団さん)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140313-00000071-nksports-spo
ナショナルメンバーとは、短期的にはデ杯やリオ五輪、中期的には東京五輪をターゲットに
した日本のための強化選手で、年度の半期ごとにJTAが選出します。
ちなみに、現状の2013年度後期のナショナルメンバーは以下の通りでした。
<Aチーム>錦織、添田、伊藤、杉田、守屋
<Bチーム>内山、内田
これが、本日発表された2014年度前期のメンバーでは
<Aチーム>錦織、添田、伊藤、杉田、守屋、内山
<Bチーム>ダニエル、西岡、内田
となっていたのです。
ここで、カナダ戦大活躍の内山の昇格(B→A)と全日本選手権準優勝の西岡のメンバー入りは
いわば既定路線。今回の選出の目玉は、なんと言ってもダニエル太郎を初めてナショナルメンバー
に迎えたことでしょう。
ダニエル太郎のナショナルメンバー入りになぜそんなに大きな意味があるのか?
それは、太郎の日本人としては異色なツアー環境と複雑な国籍事情が影響しています。
●貴重なクレー戦力
太郎は今でこそハードコート大会にも数多く参戦するようになりましたが、元々はスペインを
拠点に近隣のクレー大会を回って力を付けてきた選手で、今でもクレーコートを最も得意として
います。
つい先月のチリ大会(ATP250)でも、あのDelbonis(São Paulo優勝)やBellucci(Rioベスト8)を
破って予選からベスト8入りしており、そのクレーでの実力は既に日本人No.2(圭の次)と言っても
過言ではないと思います。
つまり、Awayでクレーを選択されたらすぐにでもデ杯に必要な選手であり、今回のナショ
ナルメンバー入りで、この貴重なクレーコーターの取り込みがいつでも可能になったという訳です。
●複雑な国籍事情
太郎は日本人の母親をもつ日本人ですが、米国で生まれた関係で、本人の意志とは関係なく
米国籍ももっています。この二重国籍の事情さえなければ、太郎のナショナルメンバー入りは
もっと早いタイミングで実現していたはずです。
太郎はかねてから以下のように言ってきました。
・自分は日本人。将来は日本のデ杯チームで活躍することが目標。
・22才になるタイミングで国籍を1つに絞る必要があるが、日本を選ぶつもり。
憶測ですが、今回のナショナルメンバー入りの背景には、
①21才の現時点で、太郎がJTAに日本国籍を選ぶことを約束した。
②JTAがリスクを承知で太郎の取り込みに先手を打った。
のどちらかがあったのではないかと思っています。
①の場合は太郎に大感謝、②の場合はJTAの英断に拍手ですね。
JTAの常任理事会には植田監督は勿論、あの松岡修造氏も列席していたはず。
修造氏が熱く発言していたであろう様子が目に浮かびますw
ナショナルメンバー入りすれば、国内練習施設(NTC等)で増田コーチの指導は受けられる
し、RKによっては楽天本戦のWCだってもらえるはずです。本人にとっても良かった。
今までのモヤモヤが晴れて、すっきりした気分ですw
カナダ戦のときには日本のベンチで観戦させたり、練習までさせてたようなので、Bチームとはいえ将来を見据えた判断ですね。囲い込み大事です!クレーコートのときは西岡君とともに主力かも〜!
まだお読みでない方、
http://number.bunshun.jp/articles/-/799150
ダニエルの記事です。
いちにの引用 返信
よかったですね!!!!タ太郎君がナショナルメンバーにはいれば、新しい風が日本テニス界にもふきこまれますね。太郎君にとってもサポートが受けられる。本当によかった。
Reiko in Florida引用 返信
昨日から今日にかけて少し暗かったので、明るいニュースを探していたら、良いニュースが出ていて年甲斐もなく、手が震えました。JTAの英断に敬意を表します!
下団引用 返信
コリコリさんへ
太郎くんを以前から応援してきましたので、今回のナショナルメンバー入りは本当に喜ばしいことだと思っています。
記事を立てていただきありがとうございます。
ただ、今まで正確なデータを書いてこられたコリコリさんが、特にデリケートな問題である太郎くんの国籍問題について憶測で記事を書かれていることにびっくりしています。
一読者が書いたコメントならともかく、コリコリさんが書いた記事ですので、あわて者の読者さんは、憶測ではなく、事実に基づく記事かと、読み違えするかも、と、ちょっと心配になりました。
maru引用 返信
スレ違いですが、イズナーが地元開催の強みを発揮してあのグルビスを止めました。
これで来週の圭は21位か22位、イズナーはトップ10返り咲きです。
それにしてもイズナーのサービス力は尋常ではなかったですね。
特にセカンドでエースの取れるスピンサーブ、圧巻でした。
コリコリ引用 返信
maruさんへ
先週IWでダニエル太郎選手ご本人にインタビューをさせていただいた時に聞いた話では(まだ執筆途中ですが)、太郎選手ご自身の希望で国籍を日本に選んだようでしたし、JTAのために日本国籍を選ぶ事を約束をしたわけではないと思います。元々そうするつもりだったのではないでしょうか
きょんた引用 返信