今日は車いすテニスの国枝慎吾選手の特集番組「クエスト~探求者たち~ 不屈魂 車いすテニス国枝慎吾」を見ました。
大変楽しめました。さすがWOWOW。
番組中で国枝選手のコーチ、丸山弘道さんが、北京パラリンピックに向けて習得した国枝選手のバックハンドストレートについてこう語っていました。
「1つのショットを習得するためには3万球打つ必要があるらしいんです。
ですから数えましたよ、3万球。」
「量が質を作る」という言葉がありますが、まさにそのことを言っていると思います。
テニスのショットじゃなくても例えば英会話などでも、3000時間が必要とか言われていますし、インドのtomorrowさんに教えていただきましたが、
「成功するためには『どの分野』でも1万時間、週20時間×10年間は、 その分野の仕事に対して、実践と努力をし続ける必要がある」
という「10000-Hour Rule」というのもあるそうです。
私たちも何かに取り組むときは覚えておきたい法則ですね。「ちょっとやそっとやったくらいでは上達しない、まずは練習あるのみ、とことんやってから、話はそれからだ。」こんな感じでしょうか。
3000時間とか10000時間とか3万球とか、どれも気が遠くなりそうですが何事もそれくらい時間がかかるものだと思うことができれば逆に焦らずに済みそうですね。
それにしても3万球数えるというのはすごいですね。でも確かに数える効果は大きいと思います。
漠然と3万球と言われてもどのくらい練習すればいいか分かりませんし、数えずにやっていると成果が出ない場合、嫌になってしまうこともあるでしょう。
でも数えていると「まだ1万球だから成果が出なくて当然だ、焦るな」と自分に言い聞かせることもできます。
いい方法だな、と思いました。
同時にチーム国枝の情熱を感じました。
国枝選手のサーブは車いすの低い打点でありながら、140km/hも出るそうです。
そして健常者だとプロでも最大30度くらいの角度である上体の反りが、45度近くあるそうです。
この体を柔らかく使ったフォームがスピードの源。
またフォアもはっきり言って健常者もお手本にすべき、振りぬきの良いきれいなフォーム。
トレードマークのバックハンドスピンは、やはり車いすですから肩より上の打点で取る場面が多く、そのためにエナンばりの超厚いグリップです。
車いすであれだけのスピンショットが打てるには相当な押し出しが必要だし、グリップが厚い分打点を前にしなければならず、要求される精度は相当なものです。
車いすじゃなくても片手バックのスピンでストレートに打つのは難しいのにそれをウィニングショットにしてしまった国枝選手のテニスは、まさに「車いすテニスの革命」だと思いました。
番組中でロンドンパラリンピックを目指すことを明言していましたので、また4年間楽しませてくれそうです。
今年も全豪を優勝して幸先のよいスタートを切りましたからまた年間グランドスラムを達成してほしいです。
あの振り返りざまのBH、鮮やかでカッコイイですよねぇ。
できないことに対して、できるようになりたいという一念。見習いたいです。「1日これだけ」を習慣化して「何ヶ月続ける」というような目標の立て方もいいかもしれないですね。
「人生のチャンプ」という言葉が頭をよぎる…..。
C太郎引用 返信
凄い練習量ですね。継続、情熱。テニス全般、テニス以外の話題もどんどんお願いしますね!楽しみにしてます。
Nosa引用 返信
C太郎さん
そう、振りむきざまなんですよね。
一瞬視界からボールが消えると思うのですが打点がずれません。
目もすごいし、姿勢制御もすごいし、チェアのコントロールもすごい。
いくら3万球が目安だと言ったって、やってモノにできる保証はない。
それでもやる。
そしてモノにする。
テニス以外でも何でも応用できます。勉強になりました。
Nosaさん
国枝さんの部屋?の後ろの本棚にはテニスの本がびっしりでした。
あれはTTCの部屋だったのかな?
テニス以外の話題はなるべく避けようかな、と思ってます。
私の身の周りのこと聞いても別に面白くないでしょうから。
自分のテニスライフについては書くかもしれません。
netdash引用 返信
私も昨日見ましたが、最初のくるくる回ってボールにタッチの練習を見て驚きました。激しすぎる。
あんなにすごいショットを打てるんだから、すごい練習量なんだろうと思ってましたが、練習量・姿勢・情熱は想像以上のものがありました。
スポンサーにはなれないので、国枝さん、車イステニスをずっと応援していきたいです。
その為にはテニス自体をもっとメジャースポーツにしないといけませんね。
団長さんのテニスライフの記事も楽しみにしてますよー。
karukaru引用 返信