Number番記者のマックウィンさんより報告ありました。
Number Webに先日のデ杯での伊藤竜馬に関する記事がアップされています。
デビス杯圧勝の裏に見えた、伊藤竜馬の課題。~テニス界のホープは21歳~ – Number Web : ナンバー
褒める記事かと思いきや、内容はやや手厳しい感じです。
ただ、及第点を与えられるかどうかは、この試合の意味をどう捉えるかによる。テレビで試合を解説した元デビス杯選手の辻野隆三氏は「消化試合だからこそ、極端なくらい攻撃的にプレーしてほしかった」と注文をつけた。ショット自体は一流だが、自分から攻める姿勢が足りない、というのが辻野氏の伊藤評。「今のままでは、彼の目標である100位突破は難しい」と手厳しかった。
伊藤自身は「攻めるべきところで攻められた」と振り返ったが、辻野氏は「無理をしてでも攻めてほしかった」。この落差は、経験の差から来るものだろう。現役時代、世界の壁に挑んでは跳ね返された辻野氏。世界の厳しさを知る辻野氏は、伊藤にこの試合をトライアンドエラーの機会にしてほしかったのだ。
海外を転戦し、敗戦の痛みとともに世界のテニスを体感するという経験が、伊藤には乏しい。今の彼に必要なのは、そうした機会をみずから求めることだろう。彼の脱皮は、そこから始まるに違いない。
とまとめられていますが、結局この記事の言わんとすることは、
海外を転戦し、敗戦の痛みとともに世界のテニスを体感するという経験が、伊藤には乏しい。今の彼に必要なのは、そうした機会をみずから求めることだろう。
ここだけです。もっと要約すると「海外に出ろ」です。
なんか当たり障りのないというか、ありきたりというか、いまさらという感じのまとめ方で、そんな課題はずっとずっと何十年も前から言われています・・・。
職場に落ちていた70年代のテニスマガジンを見ると、
「ボルグが来ないから勝てる!と鼻息荒く臨んだデ杯スウェーデン戦でコテンパンにやられ、意気消沈する神和住純ら、日本チーム」
てな感じのことが書いてあります。海外選手との対戦経験は、ずっと昔から日本人には不足しているのです。
だからと言って「もっと海外に出ろよ!」というのはあまりにも簡単で安直過ぎます。
お金もたくさんかかりますし、地理的にも日本は不利です。
海外への参戦は、国内でポイントを稼ぎ、一つずつステップアップしていって初めて挑戦可能となる世界なのです。少なくとも現状の日本では。
もちろん短期間なら、お金をかけてレベルの高い試合を求めて欧米に遠征することも可能でしょう。しかし長期で腰を据えて、となると、それなりの勝算がないと難しいと思います。
だから国内あるいはアジア内での争いを制した一部の選手のみが世界への挑戦権を手に入れるといった、今の形に落ち着かざるを得ないという構造があります。
日本では錦織を除けば、添田、竜馬、鈴木、杉田、三橋くらいでしょうか。そこに守屋ら若手が続けるかどうかという感じです。
ここにあげた選手は全員、全日本優勝者あるいは優勝級の選手です。そのようなすごい選手でも、グランプリに届かないというのが現実です。世界の壁は厚く、「海外に出た」だけで突破できるような簡単なものではなく、「世界に出ていくための戦略」が必要です。
竜馬について言えば、少しずつ結果を出して今の200位台まで上がってきた選手で、これからの選手なのですから経験がないのは仕方ありません。逆に言えばある程度のランキングを得た今、積極的に世界に出ていくというのは竜馬の頭に当然、あることでしょう。
世界に出ていくチャンスがありながら出て行かなかった選手というわけでもないのに、今の段階で「自ら求めることが必要」と当たり前のことを言われても・・・という感が否めなかった本記事でした。
そんなことよりも私は、ガチガチに緊張しながら、自分の力がなかなか出せないながら、相手が格下なのに苦しみながらも、最終的にはなんとか勝ったということを大きく評価するべきだと思いますが・・・。
修造さんだって、デ杯で勝てる試合を落としたりしてます。格下に負けたりしてます。デ杯は魔物が住んでいて特別なのです。国を代表するということはそれはすごいことで、一般人には想像することも難しい。私もよくわからない。
錦織だって、デ杯でなければ、インド開催でなければ、ボパンナには負けることはなかったと思いますよ。
デ杯初登場、アウェイ、慣れない気候、ひどいサーフェス(芝)、サーブアンドボレー、相手のテニスがバカあたり
これらが重なりまくって、ようやくギリギリでボパンナが勝ったのがあの2008年4月のデ杯インド戦だった、そう私は思っています。
竜馬はデ杯デビュー戦を勝ちました。これがどれだけ大きいことか・・・相手が格下なんて関係ない。そこのところを、もっと評価していい、そう思いました。
辻野氏、ほとんど国内の試合出てなかったような・・・。海外での経験値もタツマの方が圧倒的に上でしょ。
ゆーた引用 返信
職場に70年代のテニスマガジンが落ちてるって・・・と思われそうなのでw
正確に言うと、どこからか昔のうちのテニス部の蔵書が段ボールで出てきて、そんなかに70年代の雑誌(お宝)があった、ということですwww
netdash引用 返信
すいません、そんなに食いつく必要のない記事かもしれませんが・・・
「デビス杯圧勝の裏に見えた、伊藤竜馬の課題。」
ていうほど大げさなものじゃないですよね・・・。
解説者の立場で辻野さんが「欲を言えば・・・」とコメントするのは当然だけど、記事としてそれを利用して「海外へ出るべきだ」と強引につなげるのはなんだかなー、という感じがして仕方がなかったです。
「裏」なんかでは全然ないし・・・。
netdash引用 返信
まったく同感です!日本代表でしかも地元のみんなの大声援の中、緊張はもちろん、格下だから勝って当然というプレッシャーの中、フルセットまでもつれこみ、ハラハラする展開になっていましたが、そこをなんとか最後の最後で勝利を奪い取ったというこの結果は、もっと評価すべきだと思います。伊藤選手の場合、まさに
こ れ か ら 海外でも活躍するようになる時が来た!という選手です。ATPでいきなり、は厳しいでしょうが、チャレンジャー大会では海外ですでに勝ち始めています。ていうか伊藤くん、海外の試合いろいろ出てますよね?
伊藤選手のインタビュー、貼っておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=nLWW1FwvNUI
もうひとりのきょうこ引用 返信
公式HPに、圭くん、マイアミ欠場のお知らせが
出ていました。
腕が悪くなった、というのではなく、
これから先を見据えて、万全の状態に
持っていくための決断のようです。
BAKO引用 返信
公式サイトに、マイアミ欠場のお知らせが・・恐れていたことが起こってしまいました。
記事のとおりサーブの問題だけならいいんですが、復帰はまだ早かったということでしょうか。
信じて待つしかないですね。
みけ引用 返信
BAKOさんも みけさんも 情報が早い!:)
♪
残念ですが、スタッフを信じて
圭君の頑張りを信じて
♪
果報は寝て待て! の心境でいきます。
bluetti引用 返信
相手のサーブは確かに良かったですが、ストロークを含め、伊藤選手が格上に見えました。
なのに最後までもつれるところに、デ杯の緊張感があるのかなあなどと思っていました。
ここは、竜馬もド根性サムライ化して、海外へ?(あの方は特別でしょうか)
伊藤選手の道を行ってください。次も応援します。
マイアミ欠場ですか、、、
果報はポチっとしながら?、待ちますか。
Nosa引用 返信
テニスをもっと盛り上げるためには、きっとNumberみたいな
メジャー誌に取り上げてもらわなきゃだめだなと、以前から
ナンバー狙ってたんですけど、うーん残念ながら
この記事には私が期待するような厚みは感じられず、
上げて落とす、はい、記事出来上がり、という印象です。
いま、男子テニスおもしろいと思うんですよね、
フェデラー、ナダルの2大カリスマ、その首を狙う
戦国武将たちみたいな構図で。
今年Keiが復調したら本誌で特集組んでくれませんか、
Numberさん!
白ごはん引用 返信
Sportivaが以前56ページもの大特集を組んでくれましたが、Numberにも期待したいですね。
この記事は「?」でしたがすごくいい雑誌だと思うので。
netdash引用 返信