つくばフューチャーズ見に行ってきました（２）

昨日の試合が面白かったので、今日も見に行ってきました筑波大学国際テニストーナメント。

本日はシングルス決勝１試合のみでした。

18歳の関口周一と17歳の内山靖崇というスーパーフレッシュな対決・・・。フューチャーズの決勝がこの若い２人で争われるとは、日本のテニス界の夜明けは近い！

本日も晴天に恵まれ、気温も昨日より高く、良いコンディションの中、試合は行われました。

真新しいコートは本日も光っていました。

試合は昨日の内山・小野澤戦と似た展開に。

序盤、内山のテニスのリズムが悪く、攻めと繋ぎのショットがかみ合わない感じでした。決勝戦の緊張も多少あったかもしれません。

内山がその調整に手間取っている間に、関口が落ち着いたテンポのラリーの中からチャンスを見つけた強打を放ち、また時折サーブアンドボレーに出るなど、多彩な攻撃であっという間に4-0となりました。

しかし内山は昨日と同様、ここからきっちり持ち直してきました。大したものです。
攻撃的なテニスで5ゲーム連取。サーブも徐々に破壊力を増してきました。

関口はなんとか内山のリズムを崩したいと頑張りますが、内山のショットの威力に対抗するためにどうしても無理をしてしまい、わずかにラインを割るショットが増えてきました。

1stサーブの確率も悪く、甘くなった2ndから内山にラリーの主導権を握られる展開が多く見られました。

4-5から関口も我慢のキープで5-5としますが、その後5-6のブレイクポイント（だったと思うが、ややうろ覚え）で消極的に繋いでしまい、逆に内山に強烈なフォアを決められてしまったところでかなり形勢が悪くなりました。

教科書的に言えば、

「関口はあそこでミス待ちをせず、自分からポイントを取りに行くべきだった」

となるところですが、グランドスラムの準々決勝ならともかく、フューチャーズレベルではどうなんだろう？何が正解なのかな？と思うところがあります。

プレースタイルとの兼ね合いだと思うからです。

関口は内山ほどのパワーはありません。しかし俊敏性がありますし、ストロークにも様々なバリエーションがあります。

タイプとしてはラリーの中からチャンスを見つけてオープンコートに展開するのが向いていると思うし、あまり無理に攻めてもミスの確率が増えるだけだと思うのです。

まあ確かに全般的にはもう少し打った方が良かったかも、とは思いますが、内山の激しい攻撃に耐えながらの反撃になりますから、そうそう無理もできなかったと思います。

攻撃力が目立つ内山ですが、ディフェンスもよく頑張っていたと思いますし。

1stセットは7-5で内山。

乗ってきた内山は2ndセットの第1ゲームではフラットサーブが冴えわたり簡単にキープ。

これはもう内山の流れは止まらないな、と思いましたが次のゲームでは関口も1stサーブがよく入り、意地のキープ。

ここで0-2にされなかったのは関口、立派だと思いました。

もう少し1stサーブが入ればもっと競れたと思います。フラット系が中心で、ちょっとムキになって打っているようにも見えましたが、背の高い内山との対戦だっただけにスライスサーブで低く弾ませても良かったのでは？と思いました。

1-1としたものの、関口はその後が続かず、終始攻撃テニスを貫いた内山が17歳にしてフューチャーズ初優勝です。

昨日も書きましたが、とにかくパワーが凄い。

それと攻撃的な姿勢も良いです。課題もたくさんあるでしょうが、このままのスタイルを貫いて世界に羽ばたいて欲しいです。

かなり期待できると思います。