2017ブエノスアイレス決勝 vs. ドルゴポロフ プレビュー

2017 Buenos Aires (ATP 250)
Final
Kei Nishikori[1] vs. Alexandr Dolgopolov
現地時間 2月19日(日) 14:00〜
日本時間 2月20日(月) 2:00〜

 5勝0敗という対戦成績は忘れましょう。
 5勝2敗の状態でチリッチに全米で敗れました。
 負けたことのなかったディミトロフにブリスベン決勝で敗れました。
 相手も負けたままでいるわけはないです。

 勝って当然の試合を拾うのではないです、1戦ずつファイトして、自分から勝利を取りに行かなければ勝つことはできません。
今回は疲れや痛みの言い訳も、なしです。 (注:いつも注釈していますが、本人に向けて言っているのではなく、見る方の心構え)
今大会はクレー慣れすると同時に結果も求めての参戦ですので。また決勝の連敗を止めたい。これまでの決勝の敗戦は、相手がジョコビッチだったり、クレーのナダルだったり、絶好調のチリッチだったり、残念に思いながらも何か理由がありましたが、今回は調子が悪くても、少しくらいの痛みがあっても、負けてはいけないと思います。もしそういうこと(調子、痛み)があったら、それは自分が苦戦したことで招いた結果になりますからね。
(繰り返しますが、見る方の心構えの話。本人は言い訳するつもりなどなかろう)

そして優勝を見届けて、晴れて皆で喜びを分かち合いましょう。そうなって欲しいです。優勝は、ATP250だろうがチャレンジャーだろうが、素晴らしいものです。
1試合の勝率9割でも、4回勝つ確率は約66%。3回に1回は優勝できません。優勝して当然ってことはないのです。

※「確率でなく割合だ」というご指摘がたまにありますが、私は勝敗を確率論的にも捕らえています(勝負は水物)のでこの表現で行きます。

 特に前回、前々回の対戦(昨年のバルセロナとマイアミ)はドルゴポロフがミス連発してくれて難なく勝つことができました。
ドルゴポロフ、今年のブリスベンのナダル戦ではストレート負けでしたが、超攻撃的なプレーで、「攻撃的すぎてこりゃ、そのうち自滅だ」という予想を覆して決定力のあるプレーをしていました。

 その後もシドニーではミュラーに、キトーではラムに初戦敗退(全豪は2Rでモンフィスに敗退)と結果が出ていませんでしたが、ここにきての決勝進出は復調の証。元々持っている実力からしても驚くに値しません。
 今日、ドロップショットでかなり削られたので体力の心配がありますが、ここで負けているようではグランドスラム優勝はおぼつきません。厳しくても勝つ、苦しくても勝つのがこの大会のミッションのはず。ここで勝って、久しぶりの優勝を味わうとともに自信を深めて欲しいです。

試合情報

大会名(カテゴリー):Argentina Open (ATP 250)
サーフェス:クレー
ドロー数:28
ラウンド:決勝

試合日時

現地時間 2月19日(日) 14:00以降
日本時間 2月20日(月) 2:00以降
@ Court Guillermo Vilas

対戦相手

Alexandr Dolgopolov (UKR) アレクサンダー・ドルゴポロフ(ウクライナ)

  • ランキング66位(最高13位)
  • 28歳、180cm、71kg
  • 今年の勝敗(ATP250以上・本戦):5勝4敗(錦織は9勝2敗)
  • 素早い動きと多彩なショットを武器とする。対Top10成績は9勝42敗(勝率 .176)。
  • 直近4回のグランドスラム成績:17全豪2R、16全米1R、16全英2R、16全仏2R
  • 今大会の勝ち上がり:1R Tipsarevic(94位)に6-3,6-3、2R Cuevas(#2, 22位)に6-3,7-6(4)、QF G.Melzer(101位)に7-5,6-4、SF Carreno Busta(#4, 25位)に7-5,6-2

過去の対戦成績

5勝0敗
2016 Barcelona Clay QF Kei Nishikori 75 60
2016 Miami Hard R32 Kei Nishikori 62 62
2015 Acapulco Hard QF Kei Nishikori 64 64
2013 Brisbane Hard QF Kei Nishikori 64 76(3)
2011 Shanghai Hard QF Kei Nishikori 64 63

TV放映予定

YouTubeでライスト放送しているところがあるようですが、グレーかもしれませんので「私の方からの」情報提供は控えます。

応援フード

ありゃりゃ〜、作り終わって調べたら、まさかの前回と同じポトフ・・・
でも出来立てのほやほやなんで勘弁してくださいね

圭くん、あとひとつ頑張れ〜

micchi

food-dolgopolov6- micchi

62 件のコメント

  • ファンをやめるのは勝手ですが、この試合はちょっと酷いですね。これは辛口にならざるを得ない。ここ2シーズントップ50以下の選手に負けてなかったのに決勝で負けるとは。単純に調子悪いんでしょうけど、これは全く擁護できない。来週のリオも蒸し暑く、勝ち上がりは厳しいでしょう。

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  • 負けました、なんだかな〜 本当に。⤵︎⤵︎
    リオは頑張って下さい。

    🏆✨ ドルゴおめでとう ♪ 👏

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  • 今日はかなりがっかりしました。怪我じゃなければいいのですが、
    逆に怪我とかの影響がなくてこのパフォーマンスだったのなら、本当にがっかり。
    最初から最後まで全く錦織らしさのない試合でした。

    ドルゴは確かに攻撃的だったけど、めちゃくちゃいつもより強かったわけじゃない。
    錦織は終始守っているだけで、攻めが見れませんでした。ドロップも一回だけ?DTLもほとんどなかった。一体どうしたの?

    これで1年前から決勝で負けの連続記録更新中です。
    さすがに本人もチームも何か考えないとだめじゃない?原因をちゃんと見つけてもらいたいです。こんな負け方してるようではマスターズやGS優勝なんて言えないと思います。

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  • ドルさんも良かったけど・・・でも、です。

    メンタル的に引きずらなければ、と心配です。
    でも、応援あるのみです。
    こうなったら、リオのSFでリベンジだ!!!

    晶くんの勝利が数%癒してくれる今現在です。

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  • 見る側の耐性が低いのに期待値だけ上げられるのは酷ですね。
    1被ブレイクの差ですし勝負の綾が理解出来ないかのような、
    敗戦が許されないかのような風潮は色々怖いなぁと思います。

    ディミもドルゴも今まで順調だったわけではないでしょう。
    どちらも全テニス選手のなかでも極めて非凡な才能の持ち主です。
    そんな彼等でさえ幾度もの挫折と努力の末に今がある。

    すぐリオで火曜に試合ですので移動と調整、初戦がブエノスアイレスに続き
    またも地元のベルッチと大変でしょうが頑張るしかない。(言うは易し)

    団長さん、10年目突入おめでとうございます!
    こちらに投稿させて頂くようになったのは2014の躍進以降、注目度が
    極端に上がり即物的な視野での批判が散見しがちな世情、敗戦の度に
    騒動化しているのが目に余りカウンター的に書き込みさせて頂く様に
    なったのが切っ掛けでした。日頃は殆どROM専ですので恐縮ですが。

    運営・維持に御苦労が絶えないでしょうが的確と飄々の同居が
    心地よいブログ応援しています。

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  • 心配していたことが起きてしまいました😢

    firstのタイブレから観ましたが、この大会は終始彼らしい前に入って攻めるテニスが影を潜めていたように思います。イレギュラーの多い荒れたクレーだからでしょうか、リターンポジションを上げる選択も少なかった印象です。

    団長の仰る「2週連続優勝かそれに準じる成績」(何だか横綱審議会みたい💦)の為には、リオで優勝することがミッションとなってしまいましたね。
    レースランキングの点からも次は是非優勝して欲しい!
    フルセットにならなかったので仮眠の時間が取れる皮肉な結果になってしまいました。
    リオ優勝の夢でもみて寝ますかね💤

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  • まぁ今日の試合内容がそんなに良くなかったのは、事実かもしれませんが、人間、常に良いプレーができるわけではありません。常に良いプレーをしろ、というのは、子供に常にテストで100点満点を取り続けろ、というのと同じ、あるいは入試本番で絶対にミスをするな、というのと同じ。
    決勝6連敗ですが、勝てるのに落とした、というのは今回が最初では?(あとは、普通に実力負けか、相手の調子が良かった)
    D・フェレール選手だって、2013年に決勝で7連敗してるんですよ、
    http://www.atpworldtour.com/en/players/david-ferrer/f401/titles-and-finals
    で、その後2014年は、1つ優勝して、そのあとまた決勝3連敗したけど、その後、2015年は決勝5連勝ですよ。
    http://www.atpworldtour.com/en/players/david-ferrer/f401/titles-and-finals
    まぁそんなわけで、僕は当然、ファンを続けていきますよ~~。
    今日の負けでファンを辞める人は、錦織選手のファンなのではなく、勝っている錦織選手のファンなんでしょう。

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  • naka さんに同意です😤
    アイスラッガーの代用品を差し上げましょう🙇
    🐔🐔🐔🐔🐔

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  • 昨日の試合の疲労がじわじわと効いてきた中で、
    最後まで闘い続けられたことは、色々な面での進化の証だと思います。
    ギリギリの状態で、これ以上ギアを上げると怪我に繋がるレベルだったのではないかと思います。そういうセーブがかかった試合って、入場の時から元気がなく見えます。
    いい状態でドルゴ君とやりたかった無念さがずっと感じられてました。
    でも、怪我無く終えられたことで、結果オーライなのではないでしょうか。

    kenshigetuさんが仰るとおり、簡単に勝てる相手ではありません。
    これまでは、比較的早期に当たっていたので圧倒できていましたが、
    全力が出し切れない状態では難しかった、ということだと思います。
    苦労してきたドルゴポロフ選手を讃えましょう!

    とにかく、昨日の試合は、身体以上に脳と心が疲れた試合だったと思います。
    上から浴びせられる声のプレッシャーを撥ね退ける大変さは、
    想像以上のものがあります。
    そこを勝ち切って、なお、今日もやれるだけのことはやり切った・・・。
    私は、最後まで、少なくなった持ち駒の中から勝機を探そうとしていた姿に、
    感動しました!

      引用  返信

  • すっきりとした幕あけにはなりませんでしたが、一番悔しいのは圭くんですからー

    次はMS500ですか? 私自身はたとえ圭くんが一一生GS、MS1000とれなくても全然大丈夫、だって本人は血の滲む様な努力を日々していて、同世代の若ものが享受している生活を犠牲にして頑張っているんですから。自分の為に勝ちに行って欲しいし、ファンの為に勝つ義務はないと思います。存在してくれているだけで有り難いです。だってほとんどタダで素晴らしい興奮や楽しみを味わえるし、毎日の生活にも張りを与えてくれているんですから。

    これからも団長さま鼻血組の皆様と共に引退のその日まで、コーチや錦織アカデミー開設の日までーたぶんそれまで生きていないと思うけど(笑)ー応援頑張っていきたいと思います。まずはリオで雪辱を!

      引用  返信

  • かたこり さん、ええコメントや~(ノД`)・゜・。
    「コーチや錦織アカデミー開設の日まで」しっかりと見届けましょう(。◕ˇдˇ​◕。)/

      引用  返信

  • 自己レスですが、「”100%アルゼンチン・トロフィー”と銘打った銀+ケブラチョという木材を用いたトロフィー」というのは、”un mate de calabaza”というマテ茶を飲む容器なのですね。「飲むサラダ」と言われてるらしいマテ茶ですが、ドルゴポロフ選手早速飲んでます。過去3年間膝のケガなどに悩まされたドルゴポロフ選手ですが、マテ茶飲んでさらに元気になられるかと思いますが、次回は錦織選手がリベンジを果たしてほしいと思います。

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。