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よく「ブレイクポイントを取れなかった」ことを理由に勝負弱い、勝負強いが語られますが、それだけでは不十分です。
ラオニッチはブレイクポイント取得率は低いですが、それはリターンゲームにおけるポイント取得率そのものが低いことが原因です(それまで高かったら、サーブが強いラオニッチはあっという間に世界一)。
つまり、「リターンゲームにおけるポイント率」と「BPにおけるポイント率」を比べることにより初めて勝負強さが分かります。
これを各選手ごとに比較してみようというのが趣旨です。 -
作成者トピック
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naka
なるほど、ではまず、錦織選手のBPのポイント率(ブレイクポイントコンバージョン率)、これはATP公式サイトに正確な数字があります。錦織選手は、キャリア通算では41%、2016年度は43%です(本日時点では、試合数が77となっているので、おそらくツアーファイナルの試合は含まれていません)
http://www.atpworldtour.com/en/stats/break-points-converted/all/all/all/
http://www.atpworldtour.com/en/stats/break-points-converted/2016/all/all/
さて、問題は、リターンゲームにおける平均ポイント率ですが、これはATP公式サイトには正確な数字はなく、ATP公式サイトには、ファーストサーブに対するポイント率と、セカンドサーブに対するポイント率が出ているので、その数字からリターンゲームにおける平均ポイント率を割り出す作業が必要になります。
http://www.atpworldtour.com/en/stats/1st-serve-return-points-won/all/all/all/
http://www.atpworldtour.com/en/stats/2nd-serve-return-points-won/all/all/all/
http://www.atpworldtour.com/en/stats/1st-serve-return-points-won/2016/all/all/
http://www.atpworldtour.com/en/stats/2nd-serve-return-points-won/2016/all/all/
その結果、キャリア通算では、錦織選手は、
19444本のファーストサーブに対し5926本ポイントにして30%のポイント率です。
13196本のセカンドサーブに対し6992本ポイントにして53%のポイント率です。
これを合算すると、32640本のサーブに対し、12918本ポイントにしているので、39.57%がリターンゲームにおける平均ポイント率ということになります。
2016年におけるリターンゲームのポイント率は、
3439本のファーストサーブに対し5926本ポイントにして31%のポイント率です。
1053本のセカンドサーブに対し1204本ポイントにして54%のポイント率です。
これを合算すると、5658本のサーブに対し、2257本ポイントにして、39.89%の平均ポイント率です。
以上から、結論として、錦織選手は、ブレイクポイントでポイント獲得率は、サービスゲームの平均ポイント獲得率よりとほぼ同じか、やや高い、ということであり、ブレイクポイントになるとポイント獲得率が下がるということは無いようです。
他の強豪選手の算出、錦織選手との比較は後日と言うことでよろしくお願いします。
追伸:作業手順は上記のとおりなので、どなたか協力していただけると助かります。naka悲報
ラオニッチ選手は、キャリア通算でのブレイクポイントコンバージョン率や、ファーストサーブリターンポイント率、セカンドサーブポイント率が、歴代上位200位に入っていないため、ATP公式サイト上、これらの数字が掲載されていないため、ラオニッチ選手のキャリア通算での数字は算出できません。
なお、2016年であれば、上位50位に入っているので、算出可能です。nakaとりあえず、マレー選手とラオニッチ選手の数字を算出しました。長くなるので結論だけ。
マレー選手:キャリア通算では、62983本のサーブに対して、26458本ポイントにして、平均サービスゲームポイント率は、42.00%であるのに対して、キャリア通算でのブレイクポイントコンバージョン率は43%です。
2016年では、6534本のサーブに対して、2770本ポイントにして、平均サービスゲームポイント率は42.39%であるのに対して、2016年のブレイクポイントコンバージョン率は45%です。
錦織選手と同様に、キャリア通算でも、2016年限定で見ても、ブレイクポイントでポイント獲得率は、サービスゲームの平均ポイント獲得率とほぼ同じか、やや高いと言えます。ラオニッチ選手、下記のとおり、2016年のデータでしか算出できませんが、5844本のサーブに対して、2110本ポイントにしており、平均サービスゲームポイント率は36.10%であるのに対して、2016年のブレイクポイントコンバージョン率は35%です。2016年限定のデータではありますが、ブレイクポイントでポイント獲得率は、サービスゲームの平均ポイント獲得率よりも少し低くなっています。
nakaすみません、2016年のにおけるリターンゲームのポイント率の所の数字がめちゃくちゃです(誤記です)。
正しくは、『3439本のファーストサーブに対し1053本ポイントにして31%のポイント率です。2219本のセカンドサーブに対し1204本ポイントにして54%のポイント率です。これを合算すると、5658本のサーブに対し、2257本ポイントにして、39.89%の平均ポイント率です。』です、合算の所は合っていました。nakaさん、ありがとうございます!
すべてのお題について、共有できるGoogleスプレッドシートなりを用意して、そっちに各自書き込んでもらう形式にしようかなと思います。
とりあえず今日は寝ますw
nakaそうですね、何かみんなで作成・入力できるエクセル表みたいなやつが出来ると良さそうですね(^_^)
naka2016年のランク上位10人について、
リターンゲームで、平均何%の確率でポイントが取れているのか?という平均リターンポイント率(リターンP率)と、ブレイクポイントで何%の確率でブレイクに成功しているのか?というBP成功率を計算しました。本当はエクセル表を貼り付けたいのですが、幅の関係で上手く行かないので結論だけ掲載します。上手く晴れていると良いのですが・・・。
決勝での勝率が悪く、勝負所でのメンタルが弱いのでは?と思っていたモンフィスが+が大きい、つまり平均よりも、ブレイクポイントでポイントを取れる確率が高くなるというちょっと意外な結果が出ました。ランク 選手名 リターンP率 BP成功率 増減
1 マレー 42.39% 45.27% +2.88%
2 ジョコビッチ 44.16% 43.45% -0.71%
3 ラオニッチ 36.11% 35.50% -0.61%
4 ワウリンカ 37.95% 38.89% +0.94%
5 錦織圭 39.89% 42.97% +3.08%
6 チリッチ 36.83% 37.82% +0.99%
7 モンフィス 39.49% 45.79% +6.29%
8 ティエム 38.06% 39.56% +1.50%
9 ナダル 43.59% 45.47% +1.88%
10 ベルディヒ 36.90% 39.16% +2.26%nakaランク 選手名 リターンP率 BP成功率 増減
う~ん、上手く貼れなかった、再挑戦。
選手名 リ ターンP率 BP成功率 増減
1 マレー 42.39% 45.27% +2.88%
2 ジョコビッチ 44.16% 43.45% -0.71%
3 ラオニッチ 36.11% 35.50% -0.61%
4 ワウリンカ 37.95% 38.89% +0.94%
5 錦織圭 39.89% 42.97% +3.08%
6 チリッチ 36.83% 37.82% +0.99%
7 モンフィス 39.49% 45.79% +6.29%
8 ティエム 38.06% 39.56% +1.50%
9 ナダル 43.59% 45.47% +1.88%
10 ベルディヒ 36.90% 39.16% +2.26%naka2015年のデータを集計しました。ついでで、フェデラーとフェレールも集計しました。(上手く貼れるのかな?)
選手名 リターンP率 BP成功率 増減
マレー 42.92% 44.64% 1.72%
ジョコビッチ 41.68% 44.17% 2.50%
ラオニッチ 30.83% 32.77% 1.93%
ワウリンカ 36.40% 38.39% 1.99%
錦織圭 39.19% 39.81% 0.63%
チリッチ 36.50% 37.88% 1.38%
モンフィス 37.83% 40.67% 2.84%
ティエム 36.22% 33.05% -3.17%
ナダル 41.03% 42.49% 1.46%
ベルディヒ 39.13% 45.91% 6.79%
フェデラー 39.76% 40.85% 1.10%
フェレール 42.86% 44.19% 1.34%nakaう~ん、やはり上手く貼れない、再挑戦
選手名 リターンP率 BP成功率 増減
マレー 42.92% 44.64% 1.72%
ジョコビッチ 41.68% 44.17% 2.50%
ラオニッチ 30.83% 32.77% 1.93%
ワウリンカ 36.40% 38.39% 1.99%
錦織圭 39.19% 39.81% 0.63%
チリッチ 36.50% 37.88% 1.38%
モンフィス 37.83% 40.67% 2.84%
ティエム 36.22% 33.05% -3.17%
ナダル 41.03% 42.49% 1.46%
ベルディヒ 39.13% 45.91% 6.79%
フェデラー 39.76% 40.85% 1.10%
フェレール 42.86% 44.19% 1.34%nakaおっ見やすくなった
2016年はマイナスだったジョコビッチとラオニッチも2015年はプラスでした。錦織選手は引き続きプラスですが、2016年ほどではない。モンフィスは引き続き勝負強い、2015年はベルディヒの強さが目立つ。と言えますが、やはりブレイクポイントの数自体が、一番多かったジョコビッチ選手で800程度、上位10選手の平均は500程度なので、年間で5本違うと1%違ってしまうので、±1%程度(年間で上下10本程度)は誤差の範囲内と言えるのかも知れません。nakaお題(3)の方にも貼りましたが、一応、こちらにも貼っておきます。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1yU9_An6ATskB2OMCHshpE1P52_vr3rLqHsVmBC2lIVM/edit#gid=0
見られるかどうか、コメントしていただけると助かります。のめ「権限が必要です」と出てしまい、見られません。
共有はオンになっておりますでしょうか?nakaのめさん
すみません、スプレッドシートを使うのが初めてなもので(^^
共有について、「リンクを知っている全員が閲覧可」に変更しました。
これで「リンクを知っている全員がアクセスできます。ログインは不要です。」という表示が出るようになったので、これで見られると良いのですが、どうでしょうか?のめ見られました。ありがとうございます。
BP挽回率の数字を見ていると、実は大体の選手は「BP奪取率>リターンポイント全体の取得率」なのではないかという予感がしますね。nakaそうですね、もう少し低いランキングの選手のデータとかも調べてみても面白いかも知れないですね(例えばランキング21位~30位とか)。
時間があるときに、ATPのスタッツページに21位から30位の選手のデータもあって、調べられるようなら、調べてみます。(冬休み以降になるかも知れませんが・・・)おたこはじめまして。
面白そうなデータ分析、是非参加させてください。
1位~100位まで、全選手のデータを集計してみました。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1XHuF1rAgBx9rCoueesmhAhlHtxSdMOR8xJRnAYGQMkU/edit?usp=sharing
(トップ10で算出していただいた数字と少し違うのは、ATPファイナルのデータを含んでいるせいかもしれません。)
みてみると、のめさんがおっしゃるように、だいたいの選手が「BP奪取率>=リターンポイント全体の取得率」となってます。(100選手中83選手)
ランクが高いほど、良いという結果にもなっていません。
BP奪取率を高めるより、ポイント率を高めBPチャンスを増やす方が大事っぽいですね。ちなみにデータの収集ですが、プログラムをつくって自動収集してみました。
各選手のStatsページを巡回して、BP奪取率やリターンポイント率、その他データを抽出するというやり方です。nakaおたこさん、
「データの収集ですが、プログラムをつくって自動収集してみました。各選手のStatsページを巡回して、BP奪取率やリターンポイント率、その他データを抽出するというやり方です。」
すごい、すごすぎる・・・。そんなことができる技術をお持ちとは・・・。
それとも、プログラマーさんとか、SEさんとか、そういう職種の人にとっては普通だったりするんでしょうか?いずれにしても、鼻血ブログ分析班、おそるべしですね(笑)。それにしても、100選手中、83選手が、BP奪取率≧リターンポイント全体の取得率なんですね~、そうすると、ブレイクポイントで勝負強いとか勝負弱いとかいう印象は、どこから来るんでしょうね~。単なる印象で、実際には大差は無いと言うことなのかな~。
のめ素晴らしいです。ありがとうございます。
大変興味深い結果ですね。これだとみんなチャンスに強いことになってしまいます。
BPは本気で取りに行くがそうでもないリターンポイントはそうでもないというだけ、というのが真相かもしれませんし、サーバーがプレッシャーを感じているせいで落としやすいのかもしれません。
これはデータでは分からないので、数字の限界ですね。さて、それでは「BPに強い(弱い)という印象」は何がもたらすのか。エースで凌がれたからといってチャンスに弱いと言う人はあまり見ない気がするので、「相手のセカンドになったときに取れているか」などが考えられますでしょうか。あるいはUEで逃したら印象は悪いですから、その影響かもしれません。この仮説だと単純に(通常のポイントにおいても)ミスの少ない選手は弱い印象が少なくなるので、ミスが少ないタイプのジョコマレーが強い印象になるのはうなずけます。
残念ながらデータでは出せませんが……。おたこ>のめさん
「セカンドになったときにとれているか」、「UEが多いか」たしかに印象には強く残る気がしますね。
ポイント履歴がデータで残ってると数値化できるんで、面白い観点かとは思います。どこかにデータがあったりしないですかね~。
>nakaさん
プログラマーに関連する仕事をしているわけではないのですが、ATPサイトからトップ100位のデータを収集してまとめた形でサイト(http://datatennis.net/ranking/)で提供するってことを前からやっていたんですけど、データ分析とかはあまりできていなく、本掲示板をみつけて面白そうだと思い参加してみた次第です。ところで、グーグルスプレッドシートに新しいデータを追加してみました。「TOP10(BP奪取率 勝ち負けデータ)」シートをみていただけると。
勝った試合と負けた試合をわけてブレイクポイント奪取率を算出してみました。
今回リターンポイント率は考えていません。
これをみると、ラオニッチ、ティエム、ベルディヒは、
勝った試合のブレイクポイント奪取率は、「43~45%」でまあまあの数字なんですが、
負けた試合のブレイクポイント奪取率は、「19~20%」と低くなっています。
負けた試合のBP奪取率が低いことが、勝負弱い印象につながったりしないでしょうか。比較して、マレー、ジョコビッチは、負けた試合もブレイクポイント率が「34~39%」と安定していることがわかります。錦織(36%)、モンフィス(35%)も良い感じです。
おたこ連続投稿すいません。
新しいデータを追加したスプレッドシートです。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1XHuF1rAgBx9rCoueesmhAhlHtxSdMOR8xJRnAYGQMkU/edit?usp=sharing前の投稿のとこを返信しているつもりなんですが、新しい投稿になってしまいます。
すいません。おたこ違う投稿に返信してたみたいです。すいません、再送します。
連続投稿すいません。
新しいデータを追加したスプレッドシートです。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1XHuF1rAgBx9rCoueesmhAhlHtxSdMOR8xJRnAYGQMkU/edit?usp=sharing
「TOP10(BP奪取率 勝ち負けデータ)」シートをご覧になってください。nakaなるほど、確かに、今年のティエム選手は、ブレイクポイント自体は多く握ったけど、ブレイクしきれずに、逆に相手選手には数少ないブレイクポイントをものにされて、惜しくも負けてしまった試合が、何試合かあって、勝負強さが足りないな~と思ったような記憶がありますね~(どの試合だったか忘れてしまいましたが、確かジョコとかマレーとかの上位選手との試合だったような)。
おたこ「(どの試合だったか忘れてしまいましたが、確かジョコとかマレーとかの上位選手との試合だったような)」⇒マイアミオープンのジョコビッチ相手の試合じゃないでしょうか。リターンP率42%に対し、ブレイクP取得率は7%(1/15本)で、3-6,4-6で負けています。http://www.atpworldtour.com/en/tournaments/miami-open-presented-by-ita/403/2016/match-stats/D643/TB69/live/MS008/match-stats
ティエム選手の2016年の試合一覧もスプレッドシートに貼り付けたのでみていただけるとありがたいです。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1bM9x2VpjpDf__p8zDmLrrVsebUBwWSkCreUY5k-Y3Ro/edit?usp=sharingNORICHANこちらは初めてコメント致します(^_^)/
nakaさま、のめさま、おたこさまの分析能力の高さにただただ驚愕しております。スキルの無い私はROM専で楽しませて頂くとともに、勉強させて頂いています。もう4日後にはシーズンが開幕しますが、どんな分析をされるのか、楽しみにしております。
これからも宜しくですm(__)m -
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