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ATPツアーのテニスコートのサーフェス、ラケットとストリング、ボール、ホーク・アイなどテクニカルな話題について情報収集します。情報源は、ITF TECHNICALサイトなどです。目的は錦織選手にとって最適な環境を勝手に探る(笑)ことです。
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禮
主ブログでコメントしたのですが、記事データ収集のためこちらにも貼っておきます。
錦織選手のラケットとストリング
2017年1月のAOからウイルソンBurn 95 COUNTERVAIL(CV)を使い始めたはず。ウイルソンのページによると錦織モデルは、STRINGS (MAIN): Wilson Natural Gut 16, STRINGS (CROSS): Luxilon 4G 125。4月のバルセロナからはBURN 95 CV REVERSEに変わったはず。新素材により14%も衝撃を減らしてくれるとのことでしたが、ラケットは軽くStrung Weight: 329gとあります。フェデラーモデルは重めのラケット(Pro Staff RF97 Autograph、STRINGS (MAIN): Wilson Natural Gut 16、STRINGS (CROSS): Luxilon ALU Power Rough、Strung Weight: 357g)。
確かにプロ選手はラケットをカスタマイズしているようです(上に書いた重量は市販のスペック)。ナダルはラケットヘッドに鉛テープを貼っているというモヤ・コーチの話もありました(スレッド)。あと、ただのリペイントで実は古いモデルをずっと使っている疑惑(笑)も確かにあるようです(ジョコビッチ?)。ラケットの重さはフェデラーは360gくらいという計量の写真があります(長大スレッド)。錦織選手のラケットはカスタマイズしてるにしても、やっぱりフェデラーらよりは30gくらい軽いのでしょうか。
選手のストリング・データ(2016年10月)はこちらにあります。錦織選手はフェデラーと同じはずで、順番が逆でナチュラル(メイン)+アル・パワー/ポリ(クロス)だと思いますが。ジョコビッチも同様のようです。マレーは逆にアル・パワー+ナチュラルですね。
禮(続き)
ナダルはBabolatをカスタマイズして使用。
錦織選手が使っているウイルソンですが、市販のラケットでは約6gの違いです。
Wilson Burn 95, Strung Weight: 11.8oz / 334.52g
Wilson Burn 95 Countervail Racquet, Strung Weight: 11.6oz / 328.85gBURN 95 CV (COUNTERVAIL)のサイトでは、「通常のカーボンよりも約30%の衝撃吸収性能を発揮し、プレーヤーの二等筋、上腕三等筋、手関節屈群の全てで筋肉の働きを約14.5%軽減する事が、筋電図を用いて計測した結果判明しました」とあります。記事中のデータ図が不鮮明で説明もないので詳細は不明(エラーバーは何を意味しているのか?)ですが、青が従来のラケット、赤がCOUNTERVAILだとしたら、顕著な効果が見られるのは二頭筋(力こぶ)、次に上腕三頭筋で、手関節屈筋群は−10%程度の効果に見えます。残念なことに今問題となっている手関節伸筋群のデータはないです。詳しいデータどこかにないのかな。
禮Colin The Stringerのデータを元にラケットの”レファランス・テンション”をプロットしてみました。データが正しいとすると錦織選手のテンションはかなり低い部類です。テンションが低いとパワーは出ますが、ケガにつながることもあるかと。面白いというか当たり前かもしれないのですが、同じタイプの選手は同じテンションですね。
禮”レファランス・テンション”とはトーナメントの最初に準備されるテンションで、コンディションや対戦相手による数ポンド上下。ミロッチのテンションが他のビッグサーバーに比べて低いのが意外。最近の左手首故障と関係あるのか?あとダチのキリオス&トミッチが同じ、フランス勢がほぼ一緒なのが面白い。
プロットしたデータは、高速の上海2016(CPI=44.1,Medium-Fast)であることに注意。錦織選手は、WBで58/60lbs(2015), 49/51lbs(2014),55/55lbs(2013),58/60 lbs(2012)というデータがあり、かなりテンションが上下している模様。フェデラーがビデオでは、26−27kg(57−60lbs)と言っているので、通常はジョコビッチと同じくらいか。
禮主ブログで、ハード・コートのサーフェスとメインテナンスについて話題になったので、記録のためこちらに纏めておきます。
USOのブルーのサーフェス(ハード・コート)ですが、これはデコターフ(DecoTurft社)と呼ばれるもので、これをCalifornia Sports Surfaces社がUSOの管理を長年やっているはずです。サーフェスの条件は厳密に計算されています。デコターフの構造については、デコターフのパンフレットの4ページ目がわかり易いです。サーフェスのメインテナンスをどうやっているかについては、たとへばスポーツ・イラストレーテッドの記事があり、USOの場合、毎年トーナメント前に新しい調合で上層3層の再コーティングを行うとあります。そして、アスファルトのレベルまで剥ぎ取るのは、数年に1回とあります。
サーフェスのスピードは、アクリル・ペイントにどれだけの荒さの砂をどれだけ入れるかで決まるようです(なのでフェデラーとかのサーフェス・スピードの不満コメントで”ペイント間違えたのか?”とか言っている)。これで摩擦係数が決まり、またコートの反発係数と合わせてコートが速いかどうかが決まります。これらの話は、ボールも交えて、温度、湿度、高度とかの様々なパラメーターに依ります。詳しい話は、ITFのテクニカル資料(4. COURT PACE参照)とか鼻血ブログでもどこかに物理の記事があったはずです。トーナメントが進むにしたがって表面が滑らかになるので、サーフェスは速くなるようです。
禮最近、ボールの空気力学のすばらしいページを見つけたのですが、まだよく研究していません。
禮これまで以下にコンパイルしてきたTennis TVのCourt Pace Index (CPI)と選手による補正を加えたTennis Abstractのエース率の記事の相関関係について、2016年のデータをプロットしてみました。マスターズとグランドスラムのデータを纏めてありますが、一部データが完全でないので、特にグランドスラムは推定です。サーフェスとボールの種類も記入してあります。
◯ Tennis Abstractの記事にあるように、10%程度の誤差の範囲内で良い相関が見られる。
◯ マドリードでエース率が高いのはたぶん高地(海抜667m)の影響。
◯ インディアン・ウエルズのデータが低いのは、湿度の影響か?またボールがよく跳ねることが知られている(にshこり選手が苦手)。
◯ ロンドン・ファイナルズのエース率が低いのは、8人のトップ・プレーヤーで良いリターナーが多いためと考えられている。上海はちょっと不明。
◯ サーフェスとボールとの相関もみられる。錦織選手を日本でみたい会ここへは初めての参加です。表題通りラケットの話をしますが、雑感です。USOは昔ながら、各メーカーのギアのニューモデルのお披露目になる事が多かったのです。今回の注目はバボラの名機ピュアドライブの新作でしょう。が、使ってる選手が殆どいない。フォニーニとムグルサ位しか確認してません。ピュアドライブを使ってる選手はたくさんいます。杉田、ダニエル、プリスコバなど、露出の多い選手は旧モデルのままですね。これは、かなり珍しいことで、よくあるペイントジョブも用意しなかったみたいです。
あるラケットに詳しいブロガーさんが、この新旧のピュアドライブはまったく後継感がないくらい打球感が違うそうです。旧は硬めで、新は相当柔らかいとのこと。何人かは使用を、やめるかもしれませんね。既にフェレールはブラックラケットを使ってます。
蛇足ですが、旧ピュアドライブのPOPのメインキャラクターはフォニーニだったことに一週間前に知りました。?です。naka日本語版があったとしても理解できるかどうか・・・💦💦
禮今年のUSOのスピードは例年通りで、トーナメント前後でちゃんと測定しているとのUSOディレクターの話なので、プロットのUSOデータ(2016年)は2017年も変わってないはずです。
GSについては、きちんとしたデータが出てこないので推定です。
エース率vsCPIのプロットのうちGSのデータは、以下のとおりです。
AO2017? 2017年のCPIデータは以下にあるが、エース率は2016年のデータ。
RG2016? 2016年のエース率だけしかデータがない。CPIは直線に乗るように合わせただけの単なる推定。
WB2017? 2017年のCPIデータは以下にあるが、エース率は2016年のデータ。
USO2016 CPI、エース率共に2016年のデータ。バスケ好き禮 さん。
私には少し難しいですが、楽しく読ませてもらってます。
今後ともよろしくお願いいたします。禮2017年パリまでのCPIデータ。パリは 29.9 (2015)、39.1 (2016)だったので、昨年並みのMedium。イズナーのキックサーヴみてると、IW並みに跳ねてるような気がしましたが。
For those interested here are the official court speeds (via Hawkeye’s CPI) of all 9 masters main show courts in 2017. pic.twitter.com/XkegRkzgpd
— Nick Lester (@nicklester) November 2, 2017
禮因みに上でリンクしてますが、2016年のサービスエース率とCourt Pace Index (CPI)の相関図。
2017年はモンテカルロ以外ずべて遅くなった。
https://drive.google.com/file/d/0B42JbyA8fELdNnQ0d3dVOGRrM3c/view禮こちらはGSを含む別のCPIデータ。
What are the Court Speeds for Masters 1000 tournaments and Grand Slams? pic.twitter.com/l98AQQJwum
— Ubitennis (@Ubitennis) November 2, 2017
禮Court speed of all nine Master 1000 events. There are no tournaments with a “Fast” surface (CPI) pic.twitter.com/x0f19rhDsL
— Ubitennis (@Ubitennis) November 2, 2017
禮Paris CPI 2013—2017 pic.twitter.com/mlyTYMHNhf
— Del (@Stroppa_Del) November 3, 2017
CCのCPIは日々速くなっている https://t.co/ygQP1qMxsI
— 井蛙堂 (@seiadoumogera) November 3, 2017
禮ロンドンは今年も速いのか。
Eagerly awaits updated CPI… pic.twitter.com/qrWfJc8dSD
— jimmy soixante-dix (@hotdog6969) November 12, 2017
ROM速いんですか…。そうするとロジャーさま有利ですかねー。クレーコーターには不利?
禮ROMさま、
いえ、今年のロンドンのCPIはまだ出ていないと思います。初戦2試合を見た限りでは、パリと同じくらい速そうですが。
CPIについてはこちらになかなか素晴らしい解説が。これをみると、パリとロンドンはサーフェス(Greenset Grand Prix)
もボール(HEAD)も同じようです。NORICHAN↑↑↑ 上げ(>_<)
ROM禮さま
ネットサーフィンしていてどこかで今年のロンドンのサーフェスのCPIが41くらいだと見たのですが…。誤ってスワイプして見失いました〜(T ^ T)禮ROMさま、
こちらでもモニターしてますが、火曜日までで41.9、水曜日までの平均で41.4みたいです。
このデータとこれまでの上のデータを纏めました。図はこちらからです。考察は、以前上に書いたとおりです。2017年のAce Rating(”補正した”エース率)のデータは出ていませんが、Tennis AbstractのJeff Sackmannさんのアップデートを期待しています。
パリは37.5ではなく、その後出た38.0を小生は採用しています。いずれにせよ、巷で言われている今年ほとんどMS&GSは遅くなったということはなく、速くなった大会もあるということです。上にも書いてますが、CPIの公式、
CPI=100(1-μ)+150(0.81-e) ,
where μ is the coefficient of friction and e is the coefficient of restitution.
から分かるように、CPIは高度、気温、湿度などのパラメーターを考慮しておらず、CPIはこれらの条件で大幅に変わるし、ボールの種類も関係するので、コート・サーフェスのおおまかな特徴を表すくらいに考えた方が良いと思います。2008年のMS&GS観戦の手引きにはなるかと思います。ちなみにメンズ・テニス・フォーラム(MTF)に、
Q)今年のシンシで日毎にCPIが下がったのはなぜか?
Q)大会ごとの摩擦係数と反発係数のデータはあるか?
を聞いてますが、目ぼしい答えはないです。一般にトーナメントが進むと、表面がツルツルになっていき、サーフェスの摩擦係数は小さくなり、CPIは大きくなるはずですが、シンシは大幅に遅くなりました。摩擦係数と反発係数のデータは、昔は公表されていたらしいですが、最近はでてこないようです。が、ATPはホークアイのデータを出すとか言っているので、そのうちに出てこないかと思っています。禮いずれにせよ、今年のロンドンはやはりAOや上海並みに速く、フェデラー向きで、遅いMC、マドリード、RGを制したナダルには全く向いていない(といってもこの時期にクレーはムリ)ということです。
禮スミマセン、PDF図をうまく貼れませんでしたが、gifでテスト。
https://drive.google.com/file/d/11wFtF9Hupr3xGQgltszrnmEME7IFyFV1/view?usp=sharingNORICHAN日東ATPFで準決勝敗退のフェデラー選手ですが、キャロル・ブシャール氏の呟きに着になるコメントが。
今週タイミングが狂っていたのは「O2アリーナの速いサーフェイスとボール(のせい?)だ」とのこと。タイミングはボールを捉えること、という意味でしょうか? 私も速いO2アリーナはフェデラー選手向きだと思っていたのですが、それに苦労したとなると…。"The fast surface and the balls", here are for Federer the reasons of his timing issues this week
— Carole Bouchard (@carole_bouchard) November 18, 2017
NORICHAN↑↑↑ もうお気づきとは思いますが(苦笑) 何でこうなったんだろう?
誤:着になる
正:気になるNORICHANシドニー・インターナショナルが公式SNSにアップしたこれ、AOのRLAの最後の総仕上げです。ハード・コート制作の締めはこうだったのね…と改めて。動画なのですが私が貼るとどうなるのかなあ…。
Into the blue. Our preparations continue for #SydneyTennis 2018… pic.twitter.com/wS5DiY3GLv
— Sydney International (@SydneyTennis) December 17, 2017
禮以下、記録のために、主ブログに投稿した記事のコピーです。
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Tennis TVで試合の後に表示される平均サービス速度とトップスピン回転数のデータを集めてプロットしてみました。データは、マイアミ2018の1R(ごく一部だけ)、2R(大半の試合)、3R(ズヴェレフ弟vsフォニーニ戦以外全試合)です。従って勝ち上がった選手は複数のデータがあります。Tennis TVの表示は、mphとrps(毎秒回転数)ですぐに分からん(笑)ので、慣れ親しんだkm/hとrpm(毎分回転数)に変換してあります。マイアミのサーフェスはハード (Laykold)で、サーフェスは昨年までMedium-slow(CPI=30-34)で、ホークアイ計測の公式データではCPI=33.1 (2016)、CPI=30.3 (2017) でした。ボールは飛ぶと言われるPennです。
【平均サーヴ速度】
マイアミ参加の上位選手で最速はミロッチ。サーヴ速度からは完全復活と言って良いのではないかと思います。2Rのセカンド・サーヴは錦織選手のファースト・サーヴよりも速かった。。。イズナー、アンダーソン、キリオス、クエリー、ズヴェレフ弟らビッグ・サーバーはもちろん速いですが、コキナキスやシャルディのファースト・サーヴも速いです。シャポヴァロフやハチャノフはセカンド・サーヴが速い。フェデラーとジョコビッチのサーヴ速度ははほぼ同じ速度(1st約190km/h, 2nd約160km/h)でした。デル・ポトロもそれに近いです。本来高速サーヴが打てるはずですが、手首の故障からの復帰なので、ムリしてサーヴを打っていないのかもしれませんね。よく知られているように、日本人選手はサーヴに苦労しますが、錦織選手のマイアミでのサーヴ速度は1Rも2Rも全く同じでした(1st180km/h, 2nd148km/h)。錦織選手の1stサーヴ速度は、杉田選手のと同じ速度です。西岡選手のサーヴは、主な選手では一番遅いですが、スピンが良く掛かったサーヴだと思います。
【トップスピン】
フォアハンド(FH)とバックハンド(BH)の平均トップスピン回転数(毎分当たり)では、最もグリグリ(方言?笑)はシャポヴァロフで、FHもBHも3000-3300rpmです。ナダルのFHトップスピン回転数は(co-poly strings革命の後のデータだと思いますが)平均3300rpmと言われているので、シャポヴァロフはナダル並みということになります。この他に、FHグリグリは、ベルダスコ、ソック、コキナキス、フォニーニ、バシラシビリらです。BHグリグリは、ディミトロフ、キッケルら。錦織選手はマイアミ2R&3Rとも約FH3000rpm、BH2100rpmで、やや回転数が平均よりも多いくらいです。デル・ポトロのトップスピン回転数は西岡選手とほぼ同じで、FHもBHも低めです。これはFHもBHもフラットのショット多いためでしょうか(BHは最近ではスライスだけでなく両手BHも多いです)。ジョコビッチの回転数はFHもBH小さく、以前のデータのFH2700rpmよりスピン量が減っており、故障した肘の負担を避けるため、まだヘビートップスピンを掛けてないのかもしれません。杉田選手はフラット系のショットが多いため、FHもBHも回転数はリストした選手では最小に近いです。BH最小回転数はジョンソンで、試合よく見てませんが、フラットしか打ってないんですかね?
試合ごとのサービス速度とトップスピン回転数は、(当たり前なのかもしれませんが)相手に依らず選手ごとにほぼ一定なのも見て取れます。長々とスミマセンが、テクニカルな話のネタにでも。
禮Har-Truグリーン・コートについては昨年調べましたが、錦織選手がグリーン・コートでの練習風景をツィートしてたように、IMGにもちゃんとあるんですね。本ブログでコメントしたように、錦織選手の初期のIMGコーチだったゲイブ・ハラミロの記事(クレーでどうやって勝つか興味深い記事)によると、錦織選手は13−15歳の2年間、練習の90%を Har-Truグリーン・コートで行ったそうですね。日本にはクレー・コートは少ないと思いますが、クレー・コートはテニスの基本的なテクニックを身につけるのに適しているとされているようです(日仏協定でもフランス側がそう言ってました)。
米国で唯一のATP公式クレーのヒューストン(テキサス)は、グリーンではなくて、アメリカン・レッド・クレーで、グリーンよりは少し遅いサーフェスのようです。同様に米国の唯一のWTA公式クレーのチャールストン(サウスカロライナ)は、グリーン・コートです。
ゆうた小柴「鱧」俊教授
情報ありがとうございます。
ちなみに私も独自で調べて確認しました。
う、う、う、嘘じゃないですよ〜😵😵😵💦私の検索方法は昨年のヒューストン250のドロー表を探す事でした。そこには必ずサーフェスが書いていますが、それが「レッドクレー」でしたので同じではなかったのだと。ある意味では1番シンプルな方法です。
それ以上の検索は、「OK牧場✌️」レベルの英語力だと解読は不可能でしたので断念させて頂きました🙇♂️🙇♂️🙇♂️
禮ゆうたさま、
はい、ドロー表かファクト・シートが一番確実ですね。MTFにも大抵(正しい)情報はありますが、ヒューストンの情報は載ってませんね。ヒューストンのサイトのイベントガイドにあるファクトシートには、ちゃんと「サーフェスはレッド・クレー、ボールはウイルソン」とありました。Har-Truのサイトにあるように、赤石とレンガのくずを混ぜたサーフェスで、レッドというよりは深いボルドー色みたいです。
ゆうた禮さま
ご返信及び情報ありがとうございます。ヒューストンのサーフェスはクレーにしては速いというのを伺った気がしますが、マラケシュのメンバーとの比較をすれば納得する自分がいます。地元米国勢は別としてキリオス・ベルダスコ・シャルディ各選手など二桁エースを狙えるパワー&切れ味鋭い選手が多い前者と、粘り強い所謂純正クレーコーターが多い後者の印象があります。
北米MS後の立地の問題もありますが、もしかしたら現在攻撃型に再建中の太郎選手も昨年それなりに実績を残したマラケシュを蹴ってヒューストンを選んだのはそういった理由があるかもしれませんね。
禮ゆうたさま、
Har-Truサイトの情報を見る限り、サーフェスの速さは、遅い順に、
ヨーロピアン・レッド・クレー < アメリカン・レッド・クレー < グリーン・クレー
に思えます。ゆうた禮さま
度々なる情報ありがとうございます。なるほどマラケシュは写真を見る限り赤土ですから、太郎選手はより攻撃を強化する為のヒューストンからの米国クレーCH路線なのかもしれませんね。
最後は欧州クレーに行くでしょうが、昨年の太郎選手は確かサーフェスの翌週変更を3回(クレー→ハードが2回、ハード→クレーが1回)するくらいサーフェスの違いにナーバスになるタイプでは無さそうなので、ヒューストンや上位シードが約束される米国クレーCHでどの様なプレーを見せるか、そしてその成果を欧州クレーに当てはめられるのか注目ですね。
下団この上げ~\(◎o◎)/!
禮本ブログ「2019ドバイ2回戦 vs. Hurkacz プレビュー」に書いたIWのコンディションに関するコメントです
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【インディアン・ウェルズ あるある・ないない】
インディアン・ウェルズのコンディションについて色々と誤解があるのでコメントします。
1)サーフェス
IWのサーフェスはハード (Plexipave)で、サーフェスのCPIは、
CPI
2018 27.9 Slow
2017 27.4 Slow
2016 30.0 Medium-Slow
とハードでは一番遅い部類です。IWのサーフェスは跳ねることが知られています。錦織は跳ねるコートが苦手で、跳ねるコートを得意とするソックに2017年に敗れたことは記憶に新しいです。IWのサーフェスは、反発係数(e)が大きいと考えられ、摩擦係数(μ)は比較的小さいのではないかと思います。
2)ボール
IWのボールはPennです。Pennは殆どの北米シリーズ(IW、マイアミ、ワシントン、カナダ、シンシナティ)で使われ、例外はUSOのWilsonです。2015年にフェデラーとナダルがPennボールについて語った記事では、ナダルは昼と夜とで全く違って、昼間は石のようでノー・フィーリングと語っています。錦織のPennとの相性は、サーフェスとの相性も相まって、あまりよくないです(公式ボールごとの勝率の図)。
3)高度
ボールが飛ぶ理由は主に空気密度が関係しています。マドリードは高地(標高667m)なので空気密度が海抜0mよりも−6.5%低く、ボールは飛び、エース率は他のクレーより1割以上高いです。しかし、IWテニスガーデンの標高は42mで海抜に近く、空気密度が低い訳ではありません。なので「IWは高地なのでボールが飛ぶ」というというのは全くの誤解です。周りに山があるので高地に見えるのでしょうか。錦織は毎年同じことを言ってますが、誰か誤解を解いてあげてください(笑)。
4)湿度
テニスをプレーする常温では湿度が空気密度に与える影響は小さく(21℃では湿度を0%から100%に変えても空気密度は1%しか下がらない)、問題となるのは40℃以上の場合です(@fogmount さんのバイブル記事の図)。直感では湿った空気の方が空気密度が高いと思いがちですが、実際は湿った空気の空気密度はドライな場合よりも低く、従ってボールへの抗力は小さく、ボールはより飛びます。なので、「IWは砂漠で空気が乾いているのでボールが飛ぶ」というのは誤解で、寧ろ(湿度が問題となる高温では)効果は逆です。内田女史の記事でさへ「砂漠特有の乾いた空気で飛びすぎるボール」と書かれていますが、これは間違いです。
湿度が高い場合、選手が「ボールが重くコートが遅い」というのは疲労が原因だと思われます。湿度が高いと汗が蒸発せず(先日の南米クレーでは湿度が高く選手のウエアはベチョベチョでした)、体温を下げることが出来ず疲労します。湿度でボールの重さは殆ど変わらず、35℃くらいまでは空気密度は湿度に殆ど依存しません。(@fogmount さんの記事参照)
5)気温
一番問題となるのは、IWテニスガーデンが砂漠にあるので、昼夜の寒暖差が激しいことです。空気密度の温度依存性は大きく@fogmount さんのバイブル記事の図)、気温が10℃から38℃に上がると、空気密度は10%下がり、相手ベースラインでのショットの速度が3−5km/h速くなるとされています。昼間暑いと空気密度が下がり、ボールは飛ぶのでサーフェスが速く感じられ、逆に気温が下がる夜は遅くなります。また、気温が高いとボールの内圧は(体積一定とすると絶対温度に比例して)高まり、ボールの反発力は大気圧との差で決まるので、ボールはより飛ぶということだと思います。
6)気圧
ボールの飛びに影響するファクターで忘れられているのは実は気圧です。気圧が[980, 1050]ヘクトパスカル(hPa)変わったとすると、理想気体の場合空気密度はそれに比例するので、空気密度は7%変わることになり、マドリードの高地効果と同じになります。だが一般的には、台風の下でテニスでもしない限り、大会中に気圧が大きく変動することはないと考えられます。IWの向こう10日間の気圧予想は、[29.75, 30.22] Hg(単位が古い)の1.6%の範囲であり、従って気圧による空気密度の変化からのボールの飛びへの影響はごく小さいと考えられます。
もし気圧が高くなると、
1)空気密度は上がる→ボールは飛ばなくなりスローになる
2)一般に高気圧は天気が良く晴れ→気温が上がる→空気密度は下がる→ボールは飛び速くなる
なので、実際には空気密度が大きく変動しないような補償効果があるのではと思います。纏め
IWの高度も湿度もコンディション(ボールの飛び)にはほとんど関係がないです。主に関係するのは気温(+気圧)だけです。なので錦織の試合が昼間になるのか、夜になるのかでコンディションは大きく違うことになります。これらテニスボールの空気力学については、@fogmount さんによるバイブル記事「Humid or Heavy?: How Air Really Affects Tennis」に全部書いてあるので、是非ご一読をお勧めします。長々とスミマセンが、IW直前観戦情報でした。
禮纏めると、
テニスボールの空気力学(@fogmount さん記事)
ボール 飛ぶ 飛ばない 重要度 コメント
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高度 高地 低地 **** マドリードなど高地のみ
気温 高い 低い *** 空気密度だけでなくボール内圧も関係
気圧 低い 高い ** 気圧の変動はあまりない
湿度 高い 低い * 35℃以上の高温の場合のみ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー空気が乾燥しているとパーンと良い音で飛んでいくというのは、湿度のせいではなく(湿度が高い方が飛ぶはずで効果は逆)、気温の影響だと思います。お天気が良いと気温が上がって空気密度が下がり、ボール内圧も高くなるためです。湿度のボールの重さへの影響については、@fogmount さんによる記事によると、高い湿度でもボールの大きさや重さはほとんど変わらないそうです。雨天での試合の場合、雨を吸ってボールは1g(1.8%)重くなるようです。選手が「重い」と感じるのは、乾いた条件と同じボールを打つためにはより強くヒットしないといけないことに起因する、とあります。詳しくは記事を読んでみてください。湿度がストリングに与える影響はよく分かりません。
室内の方が屋外より速いという選手が多いですが、物理的には上の地理・気象条件やCPIが同じなら同じ速さのはずです。ただ屋外では風や太陽光があるのに対して、室内の方が条件は完璧で一般的にプレーが速くなるので、サーフェスが速いと感じる選手が多いのではないかと思います。違ったご意見があるかもしれませんが。
ケロたん禮様
サーフェス、配球、ボールの事など、何時も分析されて感心しています。
ちょっと難しい話しなので、ぼんやりと理解したような、曖昧な理解力なので、????がいっぱいです。
それで、ちょっと質問です。
先日、ドバイで人生初めてテニス観戦してきました。(なおみちゃんの大負け試合の日です)
朝から晩まで見ていたのですが、天気も晴れから雨までめまぐるしい。湿度は過ごしやすい適度。
とは言っても砂漠はお隣さん。ザラザラしていました。ほぼ海抜3m前後ですね。IWも砂漠はお隣さん。コートにもかなり砂が覆っていると思うのです。
何かしら影響があると思うのですが、それは些細な事なのでしょうか?
ドバイはラリーになると球足が遅かった気がしたのと、なぜか、皆さん、ラインを狙っていくと、あらぬ方向へボールが飛んで行ってました。
よるは雨が降ってきたのですが、ボールがよくバウンドしていた感じです。
全くの素人感覚です。繊細な感覚をお持ちの錦織選手なので、我々ではわからない、アンテナが感知するのではないでしょうか?
お時間があった時にでも、ご意見聞かせて頂ける嬉しいです。
禮ケロたんさま、
ハードコートの速さはペイントに砂がどれだけ混ぜられているかで決まりますが、ドバイやIWでは砂漠から砂が飛んできて、確かに表面はザラついてるかもしれませんね。ただそれがどれ位影響しているのかは、よく分かりません。
ケロたん禮様
お返事ありがとうございます。
ただ、コートにボールの跡が凄く残っている印象と、時々 クレーコートの様に、ザーッと滑って行く選手のステップを見たのもので。今後も禮様の分析力 ご期待にしています。
NORICHANあっ、このトピ! 探す手間が省けた!
これこそサーフェイスのCPI解説♪ パリMSも近いことですし、もう一度じっくり読んで勉強しよっと。重ねてハモ部長さま、ありがとうございますm(__)m
NORICHANこちら、パリMS開催に際しサーフェイスのお勉強ということで大変お役に立つトピですので、上げておきます。
NORICHAN今度は2020日東ATPファイナルズ。
さて、サーフェイスはどうでしょうか。今一度おさらいしましょ。NORICHAN↑↑↑
普通にコメントしております。NORICHAN上げます。
NORICHANさて2021AO。
そもそも今季のメルボルン・パークのサーフェイスは速め?遅め?
コロナに右往左往され、サーフェイスを塗り替えたなんてお話はトンと聞かなかったように思うのですが。サーフェイスのリフレッシュどころじゃなかったかな?(苦笑)あと、使用ボールはどこ? 豪州の今年は猛暑? ボールは跳ねる?跳ねない?
通常シーズンならかなり気にするはずの、そういった環境面を一切気にしてなかった、というより全く気が回らなかった…。
ご存知の方いらっしゃいましたら教えてくださいな。NORICHAN↑↑↑
先ほど錦織圭トピでご紹介したコラムの中に、この疑問の回答がありました。
答えてくださったのは内田暁氏。<錦織圭、全豪OPは初戦から試練。よみがえる激闘の記憶「やりにくい相手」>
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/tennis/2021/02/07/op_1/記述からコート・サーフェイスに言及された部分だけをまんまコピペすると、
「~多くの選手が「例年よりかなり速い」と口をそろえる”コートサーフェス”も挙げられるだろう。外コートとアリーナではまた微妙に異なるようだが、おしなべて今年のコートはバウンドが低く、表面をボールが滑るような仕上がりだという。
錦織も今年のコートは、最後にプレーした2年前より「確実に速い」と認めた~」
とのこと。NORICHAN来週のW8(02/22週)に開催のシンガポール250。
この大会のコートのサーフェイスはどうなんでしょうね?
一応ごく簡単に整理しておきます。超高速:ファースト
高 速:ミディアム・ファースト
中 速:ミディアム
低 速:ミディアム・スロー
超低速:スロー同じ室内ハードでも、サーフェイスのCPI値はそれぞれ異なりますでしょ。
日本選手に有利なサーフェイスだといいな、とは思っても、出場予定の日本選手の皆さまでさえ、個々に得意分野は異なりますしねぇ。
ましてや新設。コート制作会社はどこなんだろう?NORICHANフリージャンル・トピでお伝えしたロッテルダム500のサーフェイス情報。
団長さま見立ては低速(ミディアム・スロー)で、大会ディレクターR・クライチェク氏曰くは中速(ミディアム)とのこと。
でもあちらでご紹介した記事では、遅いという印象はサーフェイスそのものではなく、大会使用ボールと選手やコートとの相性なのでは?という解釈が。ロッテルダムの使用ボールは、2011より「Tecnifibre」社製とのことですが、このボールはロッテルダム以外のATPツアーでは使用されていないとのこと。
要はロッテルダム500大会のみの特別仕様ということですね。そりゃ馴染めんわ、とも思うのですが、逆に相性のいい選手もいらっしゃるようで(苦笑)さて、その「Tecnifibre」社製ボールにはどんな特徴があって、インドア・ハードではどう機能するのでしょう?
NORICHAN2021全仏トピのROMさま情報によれば、今年のRGは、コートによってボールスピードが異なるように感じるとのこと。
フィリップ・シャトリエは遅めで、スザンヌ・ランランは早めとのお見立て。で、私が気になるのが本日06/04、錦織選手が初めてコートINするシモーヌ・マチュー。
このコートのサーフェイスは遅めor早め? そして錦織選手には有利or不利?
ま、サクッと勝って頂ければ気にはならないのですが(苦笑) -
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